
明日はあるか。この凍てつく大地の果てに。 遠い昔、世界の果てに、険しい山々に囲まれた、“ファリ”と“ネスタリコ”という2つの村があった。 長きにわたる寒波は、深刻な食糧難を生み、やがて2つの村は争いを始めた。熱病も蔓延し、疲弊しきった人々には、もはや戦う気力は残されていなかった。 “ファリ”の村人ショウたちは、新天地を目指し、山越えを試みる。しかし、古より、大地を囲む山々には”白獣”という魔物が潜んでいるという伝説がある。仲間が熱病で倒れて途方に暮れる中、一行は黄金の銃を持つ、意識不明の男を救う。名はカサ──敵対する村“ネスタリコ”で最強と呼ばれた戦士だった・・・。
北極圏で生きる部族の女性・アガは、病気で死の縁にいた。古代イヌイットの教えでは、死者の魂は新たに生まれる子孫の一部になると伝えられているが、アガには子供や親族がいない。彼女は絶望し、同じよ…
>>続きを読む害獣駆除会社で働くユクの元に、多額の報酬を得られる仕事の依頼が舞い込む。内容は、鉱山として栄えた山間の村で「白鹿様」と呼ばれ大事にされている珍しい鹿を秘密裏に撃つこと。普通の鹿と異なる存在…
>>続きを読む明治39年、陸軍参謀本部陸地測量部の測量手、柴崎芳太郎は、国防のため日本地図の完成を急ぐ陸軍から、最後の空白地点である劔岳の初登頂と測量を果たせ、との命令を受ける。立山連峰にそびえ立つ劔岳…
>>続きを読む明治維新期の北海道、かつて“人斬り十兵衛”と恐れられた十兵衛は、妻となる女性と出会って以来、刀を封印し、農民として慎ましく暮らしてきた。昔の仲間が持ってきた“賞金首”の話も最初は断っていた…
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