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ヘルター・スケルター
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『ヘルター・スケルター』に投稿された感想・評価

3.5
 1969年8月9日、女優のシャロン・テートは友人達とともにカルト教団「マンソン・ファミリー」によって殺害された。続く8月10日、「マンソン・ファミリー」の指導者チャールズ・マンソンはテックス・ワトソン、パトリシア・クレンウィンケル、レスリー・ヴァン・ホーテンとともに、スーパーのチェーン経営で財をなしていたラビアンカ夫妻(レノとローズマリー)の住む豪邸に押し入り金品を強奪。チャールズは足早に現場を去り、残った3人はラビアンカ邸にあったナイフで夫婦を刺殺した。レノとローズマリーが息絶えるや否や、3人はブラックパンサー党の過激派による犯行に見せかけるため現場にメッセージを書き残した。レノの腹部にはナイフで「WAR(戦争)」と刻み、壁には夫婦の血で「Rise(立ち上がれ)」「Death to Pigs(ブタどもに死を)」そして「Healter Skelter」と——。
 「Healter Skelter」とは、1968年に発表されたビートルズのオリジナル・アルバム『The Beatles』に収録されている楽曲『Helter Skelter(ヘルタースケルター)』のことである(現場に書き残されたHealter Skelterのaはスペルミスだ)。もともと『Helter Skelter』は、ザ・フーのピート・タウンゼンドが「俺たちの新曲『I Can See for Miles』(67年)は今までのどの楽曲よりも激しい曲になるぜ」と語っているインタビュー記事を目にしたポール・マッカートニーが、「だったらこっちはどの楽曲よりもボーカルとドラムが騒々しい曲で勝負してやる」と意気込んで制作した楽曲である。「Helter Skelter」とは、イギリスの遊園地によく設置されている螺旋状のすべり台のこと。頂上まで階段を駆け上がっては1番下まですべり落ちていく人々の姿を、ポール・マッカートニーは「ローマ帝国の栄光と没落」と重ね合わせた。読んで字の如く「Helter Skelter=混乱した」音を目指して制作した、ある種の駄洒落のような楽曲なのである。
 しかしチャールズ・マンソンは、『Helter Skelter』から(勝手に)啓示を受け取り、荒唐無稽にも程がある終末戦争論に取り憑かれた。「近いうちに世界は大混乱(Helter Skelter)に陥り、白人と黒人による人種間戦争が起こる。戦争後に荒廃した世界で、キリストとして生き残った人々を導くことこそが自らの使命なのだ」と。そのためにも、自らを指導者として崇拝する使徒たちが必要だ。1960年代は「ヒッピー・カルチャー」の花盛りで、路上生活を送る家出少女も決して珍しいものではなかった。古い価値観に逆らい全く新しい価値観を追い求める中で、多くの若者たちが誰かに承認されたがっていた。チャールズはそういった娘たちを「ファミリー」として迎え入れ、自らのためならば殺人すら厭わぬ使徒へと言葉巧みに洗脳したのである。卑劣な犯罪者ではあるが、チャールズには「カルト教団の指導者としての素質があった」という事実は認めざるを得ないだろう(決して褒められたものではないが)。カウンターカルチャーが生んだ「アメリカの暗黒」、それが「マンソン・ファミリー」なのだ。
 本作『ヘルター・スケルター』(76年)は、そんな「マンソン・ファミリー」の逮捕から裁判までの過程を忠実に映像化した作品であり、法廷劇として映画的な興奮を期待すると、もしかしたら肩透かしを喰らうかもしれない。しかし「マンソン・ファミリー」が起こした一連の事件を知るには最適な教材の一本であり、2004年版の『ヘルター・スケルター』と合わせて鑑賞すればさらに理解が深まるだろう。世間に居場所のない多感な若者たちの怒りや不安につけ込む搾取構造は、決して遠い世界の話ではない。宗教のみならず、ビジネスやオンラインサロンなど、「マンソン・ファミリー」的な搾取構造は日常の至る所で垣間見ることができる。オウム真理教の「地下鉄サリン事件」が起こったここ日本で、「マンソン・ファミリー」による事件のことをどうして他人事といえようか。
 2017年11月19日、チャールズ・マンソンはカリフォルニア州ベーカーズフィールドの病院で死去したが、彼は「アメリカの暗黒」の象徴(アイコン)として、今なお得体も知れぬ禍々しい存在感を放ち続けている。狂気、暴力、恐怖。チャールズ・マンソンの蒔いた「悪の種」は、今日もまた誰かの心の中に深く根を下ろしているに違いない。チャールズの予言した人種間戦争など起きずとも、世界は既に「Helter Skelter」だからだ。

Look out ‼︎ Helter Skelter ‼︎
She's coming down fast ‼︎

I got blisters on my fingers ‼︎
D
-
担当弁護士ヴィンセント・ブリオシのノンフィクションをテレビ映画化した最凶作。日本公開は、2時間枠前・後編のドラマを劇場用に再編集。VHSのみ。

ヘルター・スケルターの楽曲は、1968年に発表されたビートルズの2枚組アルバム『ザ・ビートルズ』 (通称ホワイトアルバム)に収録。マンソンはこの曲を神の啓示として受け取り、カルト集団を組織し、シャロン・テート他を惨殺したとされている 。

マンソンは、自らをキリスト、神、悪魔を称したカリスマ犯罪者。彼の罪は許される事はないが、映画は好きだった。名言を引用する。

「音楽を聞いてみろ。体制と戦えと歌い続けているぞ。体制が人や物を破壊してるからだ。その戦いが謀反か?決起や殺しの言葉を伝えてるだけだ。」

3曲ほど使われているも、ビートルズ側許可が降りるはずなく、全てカバー版(ヘルタースケルター、ピッギーズ、ロングロングロング)

【幻の映画】有名映画人たち10人の作品をランキング形式で紹介
https://narcos.hatenablog.com/entry/maboroshi-movie-ranking
こちらは再現ドラマ。
マンソン・ファミリーが起こした
殺人事件を、担当した検事の
ヴィンセント・バグリオシ氏の
視点で描く。

所々ブッ込まれる、ビートルズの
ホワイトアルバムナンバー。
オリジナルの使用許可など勿論
降りるはずも無いので、当然
カヴァーVer.。

“ビートルズがマンソンに送った”
とされるメッセージを、聖書から
紐解くシーンなど、ビートルズに
とってはイイ迷惑だが興味深い。

新しくファミリーに迎えた女性の
体をまさぐり品定めをする
マンソンを見ると、ただ単に
性欲を異常な形で追及した結果の
凶行でしか無い様に思える。

法廷で、マンソン側の弁護士が
事ある毎に
「意義あり!」
と申し立てるもすかさず裁判官が
「却下」
「陪審員は無視する様に」
と返すのが、最早コントじみてて
良い。(笑)

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