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譫妄
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『譫妄』に投稿された感想・評価

幽斎
3.8
C級スリラー(ホラー)をレビューする、Scavengerシリーズ第17界。原題「Im Schatten der Angst」ドイツ語で直訳すると「恐怖の陰」。アメリカ英語に直すと障害と言う意味。ソレが何を意味するのか?。スカベンジャーも稀に当たりが出ます(笑)。AmazonPrimeVideoで0円鑑賞。

2019年に製作されたオーストリア、ドイツ合作TVムービー。サイコ・スリラーだが、ドイツはミステリー小説の世界でも、サイコロジカルな人物描写は苦手。だが、オーストリアは東側のスロバキアとハンガリーの影響で、レビュー済「死の約束」同様に積極的にスリラーを定時放送。本作はドイツ国営放送ZDF全面バックアップ。

本作はドイツ映画フェスティバル2019メディア文化賞。主演Julia Koschitz主演女優賞。ドイツのアカデミー賞ロミー賞最優秀テレビ映画部門ノミネート。好評につき続編2023年「Im Schatten der Angst」製作。邦題も相変わらず、Amazonジャパン下請けのヤッツケ仕事感が凄く、素っ気無さにも程が有るが「譫妄」と言うタイルは、医療従事者的な目線でも、意外と的を得てると珍しく褒めたい(笑)。

「譫妄」Delirium.せんもう。神経性精神学のジャンルで、意識混濁の中で脅迫的思考とか錯覚が感じられる症例。特に若い女性では幻覚の意識障害が多い。脳神経学で言う幻視を中心とした幻覚は、度々ミステリー小説のプロットとして用いられる。

オーストリアのスリラーって不思議と辺境地な田舎を舞台する。本作はウィーンとミュンヘンで撮影。古い言葉で言うアーヴァン・テイストで些か新鮮味も感じられる。トリックを軽視して人間関係に比重を置くオーストリアの中でも、殺人容疑の頭脳犯との心理戦がメインで、調べたらTill Endemann監督は、ドイツ国内で有名なクリエーターだった。

ハリウッドとの違いは、女性と殺人犯が特別な拘束や監視も無く2人だけで対峙するシーンが多い、ソレがお国柄と言えばソウかな。捜査の主体に警察より精神科医が刑事的な心理捜査まで事が及ぶと、当然だがサイコに医者が翻弄されるオチに繋がる。プロット的に注目なのは立場が正反対の2人が、ある共通項を見出す点。

もう一つの比較で言えば、ハリウッドはガッツリな心理戦を描くと思うが、本作は捜査側が犯人に共感する事で事件を紐解くプロセスが独特。ビリヤードの的玉の様に意図しない方向へシナリオが転がるので、彼らの自我に目を瞑れば面白い流れ。サイコパス=ナルシストの方程式は変わらないが、企てには明確なルールも存在。ソレに精神科医のトラウマが重なり、患者に深入りするジレンマも浮き張りにした。母性愛の欠如と言う心理的モチーフは適度に古典的だが、被害者を脇に置けば私は割と楽しめたかなと思う。

人生を左右する魔法の言葉は存在する。静粛なスリラーが好きな方は、暇潰しに為るかも。
容疑者の鑑定中に精神科医の過去のトラウマが蘇るらしいが、トラウマ部分の紹介少なくね!?ってなる。

全体的にサスペンス劇場って感じがしておもしろかった。
評価が低いのはまあ仕方ないとして、とくに主役女優がヘタである。彼女本人が思っている以上に下手である。常にアゴを引いているような演技が、まるで西島秀俊ようでヘタである。無言で人を見る、あからさまなデカい眼球が、遠慮会釈無く無礼である。これではご当人の心の中を推測(おしはか)ってやる気になれない。もちろんそういう演出だとも思わせてくれない。対象の男優も似たようなもので、目糞が鼻糞を笑うわけでもなく、それらをただ並べて見せられるこちら側がいちばん気の毒である。

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