75点
殺し屋、爆弾テロリスト、不正行為を働いた銀行員、そして強盗犯。世界各地から集まったろくでなしの男たちが南米で危険な任務に挑む。彼らに課せられた仕事は、劣化したニトログリセリンを油田火災の現場へ運搬すること。高額な報酬に惹かれた彼らは老朽化したトラック2台で、ジャングル地帯を走る危険な旅に出る...。
前半のドラマパートから一転、中盤以降はCGを一切使用しない、実写による迫力満点のシーンが数多く展開。トラックが吊り橋を渡るシーンは手に汗握るもので、何度も観てしまう中毒性あり。撮影クルーの卓越した技術力にマジで感服。油田火災のシーンもリアルな爆発描写。およそ50年経た今でも緊張感が持続する続くストーリー展開。本国では『スター・ウォーズ』と同時期公開であったため、その影に隠れてしまったものの、皮肉な結末も含め、隠れた名作として高い評価を受けるに値する作品🔥所蔵DVDで再視聴

一体何の恐怖なのか。
それが知りたくなるタイトルだが、これはまさに死の運搬といってよい。

爆発した油田を止めるためには、ニトログリセンで抑えるしかない。
しかしそのニトログリセンは300キロ離れており、ヘリで運ぶのは不可能。
そこで山道をトラックを使い運ぶしかないが、少しの振動でニトログリセンは爆発を引き起こす。さて無事に運び込むことは可能か。

説明だけでも緊張感たっぷりなのは分かるが、運転手たちも対立する人間関係を持ち合わせており、細かな争いが起きる。
山道も細く狭いし、僅かな瓦礫でも慎重に進まなければならない。
さらには嵐と崩れた橋。

危機また危機の後にくる突然の出来事。これには意表を付かれる。
ラストはオリジナルと違うが、これはこれでありかなと納得。

2023/08/12
監督 ウィリアム・フリードキン
ロイ・シャイダー
ブリュノ・クレメール

"燃える命"

様々な理由からジャングルの奥地に逃れてきた男達が、一攫千金を狙って過酷で危険な依頼に挑む様を描くアクションスリラー。

追悼 W・フリードキン監督

何年か前に劇場で完全版を見たが、初めて見たのはこちらの方だった。

ニトログリセリンの運搬という、一瞬の油断も許されない緊張感に溢れた決死行、次々と起きる危機また危機、金と欲望、そして人生の逆転を賭けた男達のギラギラした表情が見事でした。

なんともいえない無情なラストが印象的な作品さた。

鑑賞日1980年頃、VHSにて


映画を見ててはじめて心の底から恐怖を感じ、最後まで見る事が出来なかった「エクソシスト」、二度目の鑑賞で恐怖とともに感動で涙を流した事を思い出す、
「フレンチ・コネクション」を初めて見た時の興奮は今も忘れられない、あの高架線下の逆走シーンは、個人的には今まで見てきたアクションシーンのなかでも上位に入る素晴らしいシーンだ。

生涯忘れられないであろう名作を送り出してくれたフリードキン監督、本当にありがとう！

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