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アンヘル69
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『アンヘル69』に投稿された感想・評価

ホラー映画の死を撮ろうとしたら監督本人とその周りに現実世界の死が迫ってきてしまう
死が近すぎる………

感想まとまらないけど圧倒された
3.0
【痛みを虚構に流し込む】
山形国際ドキュメンタリー映画祭2023のラインナップが発表された。その中にコロンビア映画があった。テオ・モントーヤ監督はメデジン大学視聴覚コミュニケーション学科卒業後、デスビオ・ビジュアルという実験映画やドキュメンタリーの制作会社を設立。2018年に作った『Son of Sodom』が評価された。『アンヘル69』はその長編版である。これが独特なアプローチであった。

ホラー映画は社会の中にある陰惨さや怖さ、痛みを虚構という器に流し込むことで映像言語に落とし込む側面がある。本作はB級ホラー制作の外側にある痛みの源流を辿る物語となっている。小さなフレームの中に暴力のアーカイブを映し出す。そして霊柩車が映る。薬物過剰摂取によって亡くなった映画の主演だ。性的マイノリティの人々にインタビューをする中で、政治的問題や社会によって抑圧される者の痛みが炙り出されていく。本作が特徴的なのは、棺桶のような物理的な死を表すものと対比するように映画館に『ブンミおじさんの森』のような黒い存在を登場させたり、 劇映画のような死体配置を映すしている。虚構/現実、物理/仮想の境界線を曖昧にするように表現を変えながら死を捉えていくことによって、マイノリティの痛みを強調していこうとするアプローチが興味深かった。コロンビア史の文脈を知るともっと掘り下げることができそうな作品に感じた。

★山形国際ドキュメンタリー映画祭2023徹底解剖【che bunbun/透明ランナー】※再放送▼
https://m.youtube.com/watch?v=zMTJ6wnR8AU&t=1441s
arch
3.9
コロンビアのクィアコミュニティーで「死者が溢れて幽霊が生者と共存する世界」を舞台にした幽霊B級映画を撮ろうとしたら、オーディションで見つけた主演候補が亡くなる。監督の周りの友人も沢山亡くなり、クィアコミュニティがコロンビアで弾圧され、ドラッグに溺れ、「死」に近づいていく様子をドキュメンタリーとフィクションを交差する形で語っていく。

導入はあれど明確な起承転結や物語の定型がなく、ただただ悲しみや怒り、逃避のエモーションが表現されていく。
「進みたくない、ここから離れたくない」という停滞感が伝わり、だからこそこの映画も進もうとしない。何度も何度もあの「キャスティングの日」に戻るのだ。

コロンビアに生きるクィアな人々の世界を垣間見る中で、あまりの「死」の近さに驚いてしまう。入れ替わる霊柩車、棺桶の中身、そこには誰しもが「死」にうるという現状とエンパシーとしての1つの受容の形が表されている。
ただ構造の話やコロンビアの現在の情勢について語られない。これはジャーナリズムに基づかない《声明》としてのドキュメンタリーなので、彼らを取り巻く苦境が如何なるものなのかを示す必要はないのかもしれないが、ある種の限界は感じた。



余談
ドキュメンタリー、最後に墓参りしがち。

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