夢のアンデスの作品情報・感想・評価・動画配信

「夢のアンデス」に投稿された感想・評価

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aの感想・評価

3.4
突然の政治色感は否めないけど。
あのカメラマンの陽気さで記録され続けていると思うと、それも生活。生きてる事がドキュメンタリーなんだなあ
めり

めりの感想・評価

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国内に残ったカメラマンの人、「いい画」を撮る欲望に負けそうになったりしないんだろうか
これは映像による祈り。

違う意見や考え方の人間を排除する不寛容の恐怖。多様性と真っ向から対立して暴力で押し潰そうとする。民主主義、言論の自由を勝ち取るために、どれほど多く血が流され、命が失われたか。第九があれ程、悲しく強く歌われ響くことがあったか。

更にジワジワと新自由主義による分断が蝕む。高層ビルと縦横に張り巡らされた道路、それに電車が走り去るゴミが散乱するスラム街。独裁政治が残した治らない傷が病むみたいに。

敷石が覚えている隠れた歴史。ジャーナリストのパブロが命懸けで(でも、危険はさらっと語り、機材が今のようなら、もっと記録を残せたと、撮れなかった過去にこだわり最前線へ出ていく)撮り続けた人々の闘いの歴史。物言わず、そこにあるアンデスとチリの誇り。美しい門構えの石造りの家の中は瓦礫の廃墟。隕石に託したグスマン監督の祈り。

日本だって沢山流れた血の上に今の世があることを忘れている自分がいた。険しいアンデスの崖を登り終えない、完結しないすまない気持ちが残った。
かつてパウリーナ・フローレスの『恥さらし』という小説を読んだときのこと。1990年代から現代に至るまでのチリを舞台にしたこの短編集に、いわゆるマジックリアリズム的な筆致を期待していたわたしは、この若き作家のむしろ素朴ともいえるナラティヴに肩透かしを喰らっていたのだった。しかしチリの事情に精通する友人は、この小説はチリという土地の「仄暗い感じ」がよく出ていると評した。そのときはその評の意味するところがよくわかっていなかったのだが、『夢のアンデス』を観て得心がいく。グスマンがいささか過剰なノスタルジアをこめて語る古きよきチリの国土はすでに失われて久しい。チリの動乱に満ちた歴史の傍らで、サンティアゴの街路に敷き詰められた敷石はそこで流された血を受け止め、アンデスの山々はただそこに在り続けていた。岩という物質に悠久の時間の証人というモチーフを割り当てて描出されるチリ近代史。亡命により故郷を不在にしていたからこそ語ることのできる郷土史。
映画が始まる前に数十秒か1分くらいパトリシオ・グスマンの挨拶映像が入った。プロデューサーのレナート・サッチェス(だと思うけど違ってたらすみません)と二人で。
そこでレナートが「この映画から何某か学んでくれたらとても嬉しい」みたいなことを言って。
嗚呼、それだけでこの映画はダメだわ。作り手が客に向かって「学べ!」ってどうなの? 唾棄! 学ぶかどうか(もちろん学ばないけど)はあんたに言われる筋合いじゃない、こっちで決めますから。

挙げ句の果てはピノチェト後の新自由主義跋扈についてなんのアンチも示すことができない。
なまじ映像の美しいグスマンさんの映画は、そのことに囚われて、見る側はいつのまにか何者かを獲得した錯覚に陥ってしまう。

くわばらくばら…。
百害あって一利なしに見えたのだけれど、違います?
30代でとんでもない熱量の「チリの闘い」を撮り、そのご後祖国に居られず脱出したパトリシオ・グスマン監督。

チリを出てからもチリにこだわったドキュメンタリーを撮り続けている。「光のノスタルジア」しかり。「真珠のボタン」しかり。チリの天文台、砂漠、長い長い海岸線、海、、、自然の美しさと対比する様にチリの暗黒時代(ピノチェット独裁政権)の愚かな行為を描いています。

この作品も同じ。今回はチリの壮大なアンデス山脈を映し、ピノチェット政権の時の経済政策が極端な格差を産み、今もその状況が変わっていない祖国を憂い、、。

チリを出て何十年も経っても、想うのは故郷のことなんですね、、^_^ 今もチリに残って撮り続けるカメラマン。市民の活動とそれを阻止する国家の構図は今も続いている^^;

アンデスの山々は堂々と鎮座し、人間の愚かさを静かに眺めている様です。
絵がやはりきれい。前作などと比べると風景と政治が独立していて、ちょっと無理矢理感はある。そりゃ山は全部を見てるだろうよ。それにしてもあのカメラマンの陽気さよ。あれほどまでに笑わなければ耐えられない現実があったし、今もあるのだろう。
アンデスが常に静観していると捉えているのが良かった。

ただ、彼の単位で考えれば、これすらもひと時なんだろうなと思った。
2019年 フランス🇫🇷チリ🇨🇱

南米ドキュメンタリーの巨匠パトリシオ・グスマン監督作品
『光のノスタルジア』『真珠のボタン』に続く、チリ弾圧の歴史を描いた3部作最終章(公式ホームページより)

ごめんなさい🙇🏼‍♂️🙇🏻‍♀️
前の2作品は観ておりません

世界最長の褶曲山脈でチリの国境沿いにそびえるアンデス
その足下で起こった軍事クーデター
そしてその独裁政権後、新自由主義経済へと移行したチリの今

今は故郷へ帰ることもできずフランスで暮らす監督がノスタルジックにそして辛辣に描くチリの歴史のドキュメンタリーです

チリの歴史は知らなくても、この国で起きた事、今起きている事が現代の他の国々で起きている事実

当時は報道規制されていて、いくら撮影しても放送、公開できる場がなかったにも関わらず後世の人々に事実を伝えるという目的の為に撮り続け残した多くの蛮行の記録

祖国を離れてほぼ半世紀
美しいアンデス山脈に思いを馳せ本作を撮った監督の思いとは…

単にメッセージごり押しじゃない
自分くらいの年齢の者には過去と未来を擦り合わせじっくり考えられるドキュメンタリーでした
Atsui

Atsuiの感想・評価

3.5
チリの状況を伝えるべく亡命してまで映画を作り続けた果てに浮かび上がったのが故郷への憧憬だってのがなんだかリアルなような寂しいような。

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