これは映像による祈り。
違う意見や考え方の人間を排除する不寛容の恐怖。多様性と真っ向から対立して暴力で押し潰そうとする。民主主義、言論の自由を勝ち取るために、どれほど多く血が流され、命が失われたか…
かつてパウリーナ・フローレスの『恥さらし』という小説を読んだときのこと。1990年代から現代に至るまでのチリを舞台にしたこの短編集に、いわゆるマジックリアリズム的な筆致を期待していたわたしは、この若…
>>続きを読む映画が始まる前に数十秒か1分くらいパトリシオ・グスマンの挨拶映像が入った。プロデューサーのレナート・サッチェス(だと思うけど違ってたらすみません)と二人で。
そこでレナートが「この映画から何某か学ん…
30代でとんでもない熱量の「チリの闘い」を撮り、そのご後祖国に居られず脱出したパトリシオ・グスマン監督。
チリを出てからもチリにこだわったドキュメンタリーを撮り続けている。「光のノスタルジア」しか…
絵がやはりきれい。前作などと比べると風景と政治が独立していて、ちょっと無理矢理感はある。そりゃ山は全部を見てるだろうよ。それにしてもあのカメラマンの陽気さよ。あれほどまでに笑わなければ耐えられない現…
>>続きを読む(c) Atacama Productions - ARTE France Cinéma - Sampek Productions - Market Chile / 2019