進学校に通う絃(いと)はまじめな子であったが、発達障害のひとつであるADHDと診断されており、ひどい物忘れで生活や学業に支障を来していた。 重要なテストの日、絃は目覚まし時計をかけ忘れて寝坊してしまう。 ショックのあまり絃は登校せず、いつもは行かない道をさまよって見知らぬ公園に来てしまう。 そこで突然、茶髪で派手なメイクのギャル女子高生・朱里(じゅり)に声をかけられる。 「何してんの?」「あ…今日は寝坊して」 「あたしなんかほとんど寝坊か欠席。学校行ったけど落ち着かなくて帰ってきた。あたし発達障害あってさ。ADHDっての。知ってる?」 いきなりADHDだと言う朱里に驚く絃。 朱里は強引に絃を街へと遊びに誘う。 古い商店街や裏山が見渡せる公園、野良猫たち。 普段は家と学校の往復しかしない絃にとって、それは新鮮な世界であった。 朱里と絃は友達となり、後日も遊びに行くが、絃の母に見つかってしまう。 絃の母は朱里の派手な身なりに不快感を持ち、朱里との交際を禁止してしまう。 一方で朱里は、自分の物忘れで姉との喧嘩が絶えず、両親からも厳しく言われて家庭内で孤立していた。 やがて朱里は絃とのメッセージのやり取りもやめ、次第に部屋に引きこもっていく。 朱里と絃との距離は次第に離れ、再び元の日常に戻りつつあったが…
精神障がい者の妹がいるのぞみは、 恋人の崇に妹の存在を打ち明けられていない。プロポーズされたことをキッカケに妹の存在を知らせたところ、崇は困惑。その後、様々な困難に直面し、結婚…
>>続きを読む実の母親・妙子と、義父の辰郎、そして辰郎の連れ子である稔と4人で暮らしている優樹菜。彼女は東京近郊の北関東のとある街で、デリヘル嬢として働いている。辰郎は酒に酔うと、妙子と稔には暴力を振る…
>>続きを読む結婚を控えた紗耶と、その妹で空気を読むのがニガテな優子は2人暮らし。年を重ねるにつれ、その生活は変化を強いられていく。
「自閉症と呼ばれる彼らの世界が“普通”と言われる人たちと、どのように異なって映っているのか?」を世界各地の5人の自閉症の少年少女たちの姿やその家族たちの証言を通して追い、明らかにしていく。…
>>続きを読む1995 年の震災で多くの家屋が焼失し、一面焼け野原となった神戸・長田。かつてそこに暮らしていた在日コリアン家族の下に生まれた灯(富田望生)。在日の自覚は薄く、被災の記憶もない灯は、父(甲…
>>続きを読む抱きしめられたい。子どもだって。おとなだって。 まじめだが優柔不断で、問題に真っ正面から向き合えず肝心なところで一歩を踏み出すことができない新米の小学校教師・岡野。近所のママ友たちとの表面…
>>続きを読む家族や友人たちに囲まれ、何不自由なく暮らしていた女子高生の聡子(堀春菜)。ある時、彼女の人生に、ほんの少しの違和感が芽生え始める。言い様のない不安と、止める事のできない衝動。聡子はいつしか…
>>続きを読む精神科診療所「こらーる岡山」に集う様々な患者たち。病気に苦しみ自殺未遂を繰り返す人もいれば、病気とつきあいながら、哲学や信仰、芸術を深めていく人もいる。涙あり、笑いあり、母がいて、子がいて…
>>続きを読む©2023-2024 HACHIEN. / TRUST FIELDING