リッチランドを配信している動画配信サービス

『リッチランド』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

リッチランド
動画配信は2025年6月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

リッチランドの作品紹介

リッチランドのあらすじ

「キノコ雲は 我らが誇り」 原爆を作るために生まれた町・リッチランド 平和で美しい郊外(サバービア)で、その歴史を誇る人々、 逡巡する人々が交差する『オッペンハイマー』のその後、アメリカの“核” を担い続けてきた町の知られざる歴史と現在― 平和で美しいアメリカの典型的な郊外の町、 ワシントン州南部にあるリッチランド。住民たちが応援する地元高校のフットボールチームのトレードマークは「 キノコ雲」と「B29爆撃機」、チーム名は「リッチランド・ ボマーズ」。そう、リッチランドは 1942年からのマンハッタン計画における核燃料生産拠点「 ハンフォード・サイト」 で働く人々とその家族が生活するために作られた町なのだ。 1945年8月9日、長崎に落とされた「ファットマン」 のプルトニウムはハンフォード・サイトで精製されたものだった。 広島、長崎への原爆投下から79年。 その罪と痛みを背負うのは誰か?人類の“業”が重層的に浮かび上がる叙事詩的ドキュメンタリー リッチランド高校の「キノコ雲」は町のいたるところで掲げられ、 「原爆は戦争の早期終結を促した」と誇りを口にする人々。 一方で「川の魚は食べない」と語る者たちは、 核廃棄物による放射能汚染への不安を今も抱えながら暮らしている 。町の歴史を誇りに思う者がいる一方で、多くの人々を殺戮した“ 原爆”に関与したことに逡巡する者もいる。そしてまた「 ハンフォード・サイト」自体、ネイティブアメリカンから“ 奪った”土地だったのだ。 多くの犠牲のもとで、多くの命を奪い、 存在そのものが人類の脅威となってしまった“原爆”。『 オッペンハイマー』のその後、アメリカは“原爆” とどう向き合ってきたのか? その罪と痛みを背負うのは誰なのか? 近代アメリカの精神性、そして科学の進歩がもたらした、人類の“ 業”が重層的に浮かび上がる叙事詩的ドキュメンタリー。

リッチランドの監督

アイリーン・ルスティック

原題
Richland
製作年
2023年
製作国
アメリカ
上映時間
93分
ジャンル
ドキュメンタリー

『リッチランド』に投稿された感想・評価

『オッペンハイマー』と地続きな作品。第2次世界大戦末期1942年からのマンハッタン計画で核燃料生産拠点が作られたワシントン州南部リッチランドを捉えたドキュメンタリー

美しい街並みの中「きのこ雲」が掲げられる、他方で、放射能汚染の不安を抱え続ける人工的な街。この街の拠点で働いていた方の家族や移住してきた方は、何を語るのか。
ベトナム戦争などに従軍した帰還兵や、工場で働いていた技術者の家族など、この街にかかわる人々のコメントを知ることができるが、作品における監督の視点は、米国寄りではなく、かなりフラットな形で描かれている。そういう意味で、フィクションの『オッペンハイマー』を観たあとに、対の作品として、この作品を観て、日本側からの視点だけでなく、俯瞰的に事実を捉えることができる。
2024年7月27日@京都シネマ
「オッペンハイマー」劇中、大きな金魚鉢みたいなグラスにビー玉を貯めていく描写がある。それは原子爆弾において最重要に必要な核物質“プルトニウム”の精製・製造量を示していて実際の爆弾製造へのカギとなっていたのだけど、その“プルトニウム”の精製・製造を実際に行っていたのが、ワシントン州にある“ハンフォード・サイト”であり、そこに従事する労働者や家族の住む町としてつくられたのが、今作の舞台となる“リッチランド”。
建設当初はあくまで“仮”であり、やがては閉鎖され去っていくはずだったのに、国家存亡のための最重要拠点として恒久化し、そこで産まれ育った世代も増えていき彼等にとっての“ホームタウン”となる。そんな彼等の誇りとなったのが“キノコ雲”であり“爆撃機(ボマー)”。だが実はその土地そのものは、かつて先住民族を騙し、半強制的に収奪したものだったりもする。そんな町を通して“アメリカ合衆国”の抱えてきたあらゆる矛盾を描き出したドキュメンタリー。
“ハンフォード・サイト”そのものは現在稼働していないが、アメリカで最大級の放射性廃棄物問題を抱えており、除染作業が続けられている場所。そういう意味では“核の傘”で護られ、多くの原子力発電所が立地し享受を受けてきた日本に暮らす我々にとっても、今作が見せてくれる事は、決して他人事ではない。“日本”もまた“リッチランド”なのではないのか?と考えさせられる。
また、作中印象的だったのが、アメリカ在住の被爆3世アーティストの川野氏が、町の人々と対話を試みる集会での場面で、「この中で有色人種は私ひとりしか居なくて、プレッシャーを感じる」みたいな事を語っていたシーン。非白人の在住者だからこそ感じとれた空気感・現実感が伝わってくる。
先住民族の現況を語るシーンで、その一家が登場するのだが、その中の1人の兄ちゃんが“ドラゴンボールZ”と書かれたTシャツを着ていて、笑えてしまい、ちょっと内容が入って来ないところがあった。
Aki43
3.6
リッチランド高校の校章がきのこ雲、、、
言葉を失いました

エンディング間近にスクリーンから聴こえてくる合掌の歌詞、、、
氣持ち悪くてなりました

なかなか受け止め難い93分間でした

『リッチランド』に似ている作品

ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言

上映日:

2022年08月05日

製作国:

上映時間:

94分
3.6

あらすじ

イギリスのドキュメンタリー監督ルーク・ホランドは、アドルフ・ヒトラーの第三帝国に参加したドイツ人高齢者たちにインタビューを実施した。ホロコーストを直接目撃した、生存する最後の世代である彼ら…

>>続きを読む

バビ・ヤール

上映日:

2022年09月24日

製作国:

上映時間:

121分
3.9

あらすじ

大量虐殺の次に起きたのは歴史の抹殺だ 1941年6月、独ソ不可侵条約を破棄してソ連に侵攻したナチス・ドイツ軍。占領下のウクライナ各地に傀儡政権をつくりながら支配地域を拡大し、9月19日につ…

>>続きを読む

ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶

上映日:

2020年07月25日

製作国:

上映時間:

105分
3.7

あらすじ

日本で唯一の地上戦が行われた沖縄。その凄惨な戦闘をほとんどの日本人が知ることなく、77年の年月が経とうとしている。本土への疎開のため多くの子供達が乗った対馬丸がアメリカの潜水艦によって撃沈…

>>続きを読む

標的の島 風かたか

上映日:

2017年03月25日

製作国:

上映時間:

119分
3.9

あらすじ

2016年6月19日、沖縄県那覇市。米軍属女性暴行殺人事件の被害者を追悼する県民大会で、稲嶺進名護市長は言った。「我々は、また命を救う“風かたか”になれなかった」。「風(かじ)かたか」とは…

>>続きを読む

緑の牢獄

上映日:

2021年03月27日

製作国:

上映時間:

101分
3.6

あらすじ

緑豊かなジャングルに覆われた西表島に暮らしている橋間良子、90歳。人生のほとんどを島で過ごし、子どもたちはみな島を離れ、家の一室は島に流れ着いたアメリカ人の青年に貸し与えている。彼女は不器…

>>続きを読む

ジェイン・ジェイコブズ ニューヨーク都市計画革命

上映日:

2018年04月28日

製作国:

上映時間:

92分
3.5

あらすじ

1961 に出版された「アメリカ大都市の死と生」は、近代都市計画への痛烈な批判とまったく新しい都市論を展開し、世界に大きな衝撃を与えた。今や都市論のバイブルとなったこの本の著者は、NY の…

>>続きを読む

クナシリ

上映日:

2021年12月04日

製作国:

上映時間:

74分
3.5

あらすじ

ベラルーシに生まれ、フランスを拠点とするコズロフ監督は北方領土・国後島を訪れ、その現状を見つめる。日本人が残した生活用具を掘り起こす男をはじめ、国境政策に翻弄された住民たちの生活は決して安…

>>続きを読む