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ジ・アザー・ウェイ・アラウンド
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『ジ・アザー・ウェイ・アラウンド』に投稿された感想・評価

Omizu
4.0
【第77回カンヌ映画祭 監督週間出品】
カンヌ監督週間inTokioにて。『8月のエバ』ホナス・トルエバ監督作品。カンヌ映画祭監督週間に出品されヨーロッパ映画賞を受賞、カイエ・デュ・シネマ誌ベストテンでは第10位に選出された。

今年の監督週間は本当にレベルが高い。その中でも特に気に入った作品になった。ある種のシネフィルに対するあざとさは否めないものの、反復を通じた愛と別れの物語に終始引きつけられた。

別れることになった映画監督と俳優の夫婦、「結ばれるときよりも別れのときこそ祝おう」という妻の父の言葉に従いお別れパーティーをすることになる。

トルエバ監督は『8月のエバ』しか観ていないが、構成力が優れているという印象。本作においても反復をメタ的に用いた構成の力が大きい。

物語としては他愛ないものだが、メタ構造と映画ネタを散りばめた会話の妙で飽きずに観ることができる。正直メタ構造はもう少し分かりやすくできなかったのかなとは思うが、これはこれで虚実ないまぜの興味深い構造になっていると思う。

何でもない話を哲学的に構築してみせたトルエバ監督の手腕は大したものだ。ベルイマン・タロットカードが欲しくなる映画だった。
2.5
【ベルイマンタロットカードが欲しい】
動画版▽
https://www.youtube.com/watch?v=6Ofv80q-82k

カンヌ監督週間 in TOKIO 2024でカイエ・デュ・シネマベスト選出作『ジ・アザー・ウェイ・アラウンド』を観た。ホナス・トルエバはここ最近カイエが注目している監督であり、確かにフランス人が好きそうな人生について延々と語り合うタイプである。個人的にはイマイチピンと来ない監督ではあるのだが、折角なので観てみた。今回は理論こそ分かるも、やはりあまり刺さらない作品であった。しかし、この世にはベルイマンタロットカードという面白グッズが存在する知見を得た。

映画監督のアレと俳優のアレックスが「別れよう」というところから始まる。別に倦怠期が頂点に達したから、致命的な喧嘩をしたからという感じではなさそうだ。映画の製作が終わって、チームが解散するようにお互い、別々の道を歩もうとしているらしい。そして、その別れを祝福する謎のパーティーを開くため友人たちに片っ端からコンタクトを取っていく。観客誰しもが思うであろう「?」の反応を、登場人物全員が示す天丼ギャグを延々と繰り返していく本作はスクリューボール・コメディのスクリューボールとでもいえよう。実際に『レディ・イヴ』や『結婚道中記』といったスクリューボール・コメディのタイトルが引用されていることから、このジャンルの独自視点を見出そうとしていることは明白である。蓮實重彥が「ショットとは何か 歴史編」でスクリューボール・コメディは婚約の破棄の物語である観点から特徴を捉えていたが、まさしく結婚しているものがそれを破棄するかしないかで物語を推進していく点『結婚五年目』に近いところがある。一方で、スクリューボール・コメディは婚約の破棄によって男と女が追う/追われる、翻弄される/翻弄するの関係を形成し、修羅場映画のような宙吊りの連続が物語を推進させるわけだが、『ジ・アザー・ウェイ・アラウンド』場合、基本的に「友人にお別れパーティの話をする」「友人は驚く」「その反応を受けてアレとアレックスが議論する」を進展なく繰り返しているので、全体的に冗長さを感じてしまった。

また、トリュフォーの墓を訪問したりベルイマンタロットカードで占ったりする場面はシネフィルに媚びを売ったような演出にも思え、ベルイマンタロットカードは欲しくなったが、鼻につく映画ではあった。

しかしながら、序盤において強固なショットを提示していたところには惹きこまれる。アレとアレックスがテーブルを囲んで話していると窓の先からご近所さんが語り掛けてくる。ふたりは窓へと向かい話始めるのだが、それぞれが別の窓からご近所さんへと話しかける。別々の道を進むと決意したふたりは、同じ行動を取るものの、同じ空間(同じ窓から話しかける)にはいない様を象徴しており、ここに痺れた。

ホナス・トルエバ監督は『とにかく見にきてほしい』でもラストに映画という装置を使って暴走していたが、今回はさらにパワーアップして迷走したお別れパーティーが爆誕していた。あの多幸感あふれるオーバーラップの連続の中で流れるエンドロールの異様さは今年トップクラスだった。

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古典のロマンチックコメディを現代にアダプテーションしていて、敢えて言うなら正しく女性映画として描かれていて泣ける。
いかにもインテリシネフィルって感じだけど、不思議とそれ以上にやりたい放題本能に従ってる感じで嫌味はなく(ベルイマンのタロットカードやトリュフォーの墓参りシーンなどのごった煮感にとどまらず、デスクトップ上にあるポルトガルのシネマテークの写真データなど小ネタも楽しい)、ルノワール的な俗っぽさと風通しの良さを持っている清々しさに感動を誘われる。実際この映画をいわゆるロメールでもギヨームでもホン・サンスでも何でも構わないが、カップルのいざこざを楽しむ映画として見ようとする者にとっては人を食った映画に見えるのかもしれないが、むしろ同じ話が何度も反復される過程で、ルノワールの『河』やフォードの『ドノバン珊瑚礁』、もしくはモンテイロ『j.w.の腰つき』同様に、永遠に人生のリハーサルが続く哲学的な問答として受け止めることができれば、なんともこの作中のカップル及びその交友関係の生き方そのものが切実なものとして浮かび上がるだろう。
進んでは踏みとどまり、時に逆再生するように、人生を幾度となく辿り直しながらより良く生きようとする意志。当然終わりがある人生の枠組みの中から抜け出せないのは承知の上で、そこに小さな中断を取り入れながら、人生を無理に延命させるのではなく、寧ろその中断によって周りの人間をも巻き込みながら小さな再生を試みていく身振りこそ美しい。だからこそこの映画のエンディングは寧ろ単なる幸福的なイメージに溺れることなくその裏側にある人生の終わりを意識させるものになっている気がしてならない。
ルノワール的な自然主義リアリズムを真っ向から引き継ぎついで、ワンカットの中で手前と奥とで常に人物をアンサンブル的に配置して演出しつつ(これだけでも現在この水準で演出できる作家が果たして何人いるだろうか?)、手ブレも含めて全てを撮影の(創作者の)力でコントロールせずに記録することで古典的な形式美を破壊しながら、同時に通常の日常生活そのものが撮影の記録であるかのように変貌していく。それゆえにオフで響く音声も、画面の奥にピンボケで登場する人物も疎かにされることはない(実際画面奥のピンボケ状態からレストランへ入店するのはヒロインに他ならない)。
カメラによって眼差される意識の元に発せられる言葉の響きが、ありのままのその人物の音声とは異なるように、映画という行為を口実に人々がより美しく生き直すことを追い求めるようにトルエバの非人称的なカメラポジションは設計されているだろうし、どれだけ一見素人くさくカメラの初動が記録されたとしてもそこには絶えず今この瞬間に人生を美しく生き直そうとする者たちの美学が緊張感とともに立ち現れている。

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