ネヴァー・エヴァーの作品情報・感想・評価

「ネヴァー・エヴァー」に投稿された感想・評価

面白いモチーフはたくさんあり
マチューが死ぬ寸前のバイク乗ってる時の顔がえぐい

着信音と録音機

邦題は『愛の喪失』

このレビューはネタバレを含みます

身体は遅延の中にしか現れない。映画監督のレイがローラの身体に出会うのは、ローラが美術館で緩慢な手の動きのパフォーマンスをしているときであり、その後、ローラの後をつけて会話をする際の言葉も途切れ途切れで、何かの後に遅れてやってきている印象を受けざるを得ない。レイのバイクの速すぎるスピードは、はじめはローラの身体から逃れようと、振り払おうとするかのようであったのが、次第にローラと結婚したいと思うにつれて、その役割を一変させる。唐突に差し挟まれる飛行機の映像は、スピードがあまりに速くなるとすべて遅延することを表している。だから、レイは目の前のトラックと衝突するまでスピードを上げていく。緩慢さだけでは真の遅延に到達できないことを知って。真の意味での結婚、身体の結婚を果たすために。結果としてレイは死ぬわけだが、それによってレイは逆説的に不滅の身体を手に入れることになる。レイのメモに残されている「自分を取り戻した」とは不滅の身体を取り戻したという意味だ。そういうわけで死とは停止ではなく、最大の遅延であると言えるのではないか。遅延がこれ以上ないほど引き延ばされた最果てを死と呼べないだろうか。というのも「私」は「私」の死を死後に確認することはできないからであり、いつまで経ってもこれから「私」は死ぬんだという引き延ばされた遅延の渦中にあって、いつまでも死の切迫が続いていくしかないからだ。そして、レイの家の不気味な物音のことをローラは動物ではないものと言っているが、動物でなければなんなのか。それこそ身体でしかないもの=不滅の身体ではないのか。不滅の身体はもはや自他の区別をつけられない。自他の区別が意味をなさなくなるからだ。不滅の身体は生と死、その両方の身体でもある。そして、それは最終的には演劇、パフォーマンスへと昇華されるが、そこまでに至るすべての過程が映画の身体に昇華されることにもなる。
屋内の映し方とか人が死ぬ瞬間とか音の鳴り方とか、すごく違和感がある。でもそこがいい
かむ

かむの感想・評価

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ゴーストストーリーって聞いたら頭に浮かぶのは、ルーニーマーラが出演していたア・ゴースト・ストーリー
どうしても比べてしまった、、😢
現実と幻想の入り混じりは似てるけど、音楽がちょっと不気味でこわく仕上がってた 😞
ひろ

ひろの感想・評価

2.6
邦題は【愛の喪失】です。
マチューアマルリックとジャケ写の女の子が可愛かったので見てみた!

女の子は可愛かったけどストーリーは微妙。
まずパフォーマーに一目惚れはいいけどいきなりのストーキングから長年の恋人をいとも簡単に捨てるってとこがダメよね。
あとレイとローラがそんなに濃い生活してる感じがないままレイが死ぬからそんなにだっけ?感しかなかった。
[ブノワ・ジャコー版『ア・ゴースト・ストーリー』?!] 50点

まさかブノワ・ジャコーが本家より先に『ア・ゴースト・ストーリー』を撮ってるとは思いもしなかった。金欠自己中映画監督が長年の恋人をあっさり捨てて若いパフォーマーに走り、自宅に連れ帰ったら変な音がするという不思議な映画。無駄にカメラ動かしまくったり、ありえないところでカット割ったり、やたらバイクの移動ショット撮ったりと決定的なショットから逃げている感じがして、映像は基本的には火力不足。主演のジュリア・ロイは最高に可愛いので、金欠自己中映画監督マチュー・アマルリックが死んでからが個人的には本番なんだが、如何せん台詞を小難しくしてくるので眠い。シーケンスの変わり目で一瞬にして時間が何年も経っていたのには確かに『ア・ゴースト・ストーリー』ぽさがあり、家に死んだ旦那の幽霊が取り憑いているという幻想もその感覚を助長する。しかし、それは自分の中の旦那であり自分自身の鏡像であり無であるという現実…というくだりまでは良いんだが、小難しく台詞を展開する割にストレートで(しかも美しくはない)、この手の映画特有の粘着性が乏しいのは否めない。これだ!みたいなタイミングでそれっぽい音楽がかかって、ロイがドヤ顔で煙草を吸うシーンがあるんだが、端的に言って意味不明すぎて吹き出してしまった。どういうことやねん、と久しぶりに画面に突っ込んでしまった。

でもやっぱり、ブノワ・ジャコーは女優を選ぶのだけは上手い。というか、好みが非常に近い。ジュリア・ロイはジャコーのヴェネツィア映画祭記念短編にも登場していて、一分間彼女が睨むだけの映画ながら、こちらは生涯ベスト短編の一つとなっている。
東京国際映画祭にて。

これ好きなやつ。何通りか解釈ができちゃうけど、たぶん「あれ」が一番すんなり納得なストーリーだよなあ、と考えながらみてた。 うるうるな目をしたマチューのショット多数でマチュー好きにもたまらんね。ジュリア・ロイの透明感とエロさを両立してる感じもいいね。
観ていて難解でストーリーがなかなか理解できなかったが上映後の監督と主演女優さんのトークショーを聴いて意外とシンプルなストーリーだった事が分かり驚いた。どこまでが現実でどこまでが主役の空想なのか、もしくは彼女には本当に見えているのかが分かりにくい演出は観ていてとても不安な気持ちにさせられた。
東京国際映画祭4本目、フランス映画。

見ている最中は難解な気がするが、ストーリー自体はいたってシンプル。
愛する者の喪失を乗り越える話。

ただそのラストシーンまでが、
ポルターガイストなのか家で突如として音がしたり、愛する人の真似をすることで理解を深めようとしたり、不協和音が鳴り響き続けたりとクセがありすぎて好き嫌いが分かれそう。

個人的には、不協和音のせいもありいつか怖いシーンが来るのではとビクビクしながら見ていたが、2回目はそんなことなくしっかり見れそうな気がする。

上映後、Q&Aに加え、サイン会もあって監督と美しすぎる主演女優ジュリアロイに、サイン写真握手してもらったのは最高の体験だった。
この脚本を彼女が執筆したというのがこれまた畏れいる。
skip

skipの感想・評価

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愛と喪失をパフォーマンスに昇華する様。依存と自立と幽霊の冷ややかなスリラー。虚構性は好きなところで象徴されているものを追求する感じ。出来事による変化や真実。バイクの疾走感が冷たい。静かな日常とアンバランスな不安感との揺らぎにアジャストするまで。
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