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ソクチョの冬
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目次

ソクチョの冬の作品紹介

ソクチョの冬のあらすじ

スアは韓国北東部の海辺の町、ソクチョにある小さなホテルで働いている。ソウルから数か月前に故郷に戻った彼女は、ソウルでモデルになりたいと思っているボーイフレンドのジュノと半同棲中。しかし、彼女の慎重に構築された日常は、ロシュディ・ゼムが演じる、ある程度名の知れたフランス人アーティスト、ヤン・ケランドの到着によって乱されてしまう。生前にフランス人の父親に捨てられた経験を持つスアは、ケランドと出会い、長い間彼女の中に埋もれていた感情と疑問を再び芽生えさせる……。エリザ・スア・デュサパンによる同名小説の映画化作品である本作は、若い女性のアイデンティティの探求と受容の過程を繊細かつ親密に捉えた作品。冬のソクチョというロケーションの持つ魅力に加え、アニエス・パトロンによる抽象的なアニメーション・シークエンスの導入も大きな効果をあげている。日系フランス人監督、嘉村荒野の初長編作品で、トロント映画祭のプラットフォーム部門での初上映後、サン・セバスチャン映画祭の新人監督部門でも上映された。

ソクチョの冬の監督

嘉村荒野

ソクチョの冬の出演者

ロシュディ・ゼム

Bella Kim

原題
Hiver à Sokcho/Winter in Sokcho
製作年
2024年
製作国
フランス韓国
上映時間
104分
ジャンル
ドラマ

『ソクチョの冬』に投稿された感想・評価

Omizu
3.7
【第25回東京フィルメックス コンペティション部門出品】
日系フランス人のコウヤ・カムラ監督が同名小説を映画化した作品。トロント映画祭プラットフォーム部門に出品され、サン・セバスチャン映画祭でも上映された。『あるいは裏切りという名の犬』ロシュディ・ゼムがフランス人画家を演じている。

よかった!フランス人の父を持つ女性が自分のアイデンティティーと向き合っていく。ソクチョの風景も美しく捉えられていた。

優しく上品な語り口で紡がれていく叙情的な物語に惹かれるものがあった。長編デビュー作とは思えない落ち着いたストーリーテリングが魅力的。

整形、北朝鮮との非武装地帯など韓国ならではの描写がユニーク。気軽に「あんた整形しないの?」とか聞くほど整形って一般的なんだね。分かってはいたけど当たり前のように口に出されるので笑ってしまった。

女性の内面を丁寧になぞりながら、フランス人画家との出会いを通して自分を見つめ直していくという物語が見事。欠点が見出しづらいタイプの作品で、過不足なく語っていく落ち着いた演出がよかった。

映像が本当に素晴らしく、ソクチョという土地の冬が物語とマッチしていたステキだった。痛みを通して成長する主人公、ラストの清々しい表情が印象的。
3.4
映画『ソクチョの冬』
フランス、韓国 

舞台は韓国北東部の海辺の町ソクチョ。主人公の女性ソアはソウルから帰郷し、小さなホテルで働いている。モデルを夢見る恋人もいる。ソアはフランス人の父と韓国人の母の間に生まれた。父は生まれる前にフランスに帰国し音信不通。
宿にフランス人の中年画家が宿泊。ソアはこの画家に惹かれていく。
女性の一冬の叶わぬ恋を描くエリザ・スア・デュサパンによる同名小説の映画化(映画を観て読み始めた)
スアの心情を表現するアニエス・パトロンの手書きアニメが素晴らしい。

監督は日系フランス人の嘉村荒野。都会ではなく北朝鮮との国境にも近い街ソクチョが舞台というのが、叙情的で、時に演歌的でいい。雰囲気があって素敵な映画。
Rin
-
自分で決めた輪郭を生きる──FILMeX2024コンペ。めっっちゃ好きな作品だった。FILMeX最終日の最終回でまさかのまさか。今日6本目の鑑賞だったから疲労はあった中で、今日イチ集中して観られた。それだけ開けた自分でいられる映画だった。相性がよかった。相性抜きでも良い作品です!

韓国北東部の町ソクチョの民宿で働くスア。彼女はまだ物心のついていない頃にフランス人の父親捨てられた過去を持ち、それだけではない様々な理由から母親や彼氏にも心を開いていないようだ。その民宿にフランス人の画家のケランドがやってくる。スアは彼との交流をきっかけに確信を持った自分像を見出していく。

要はアイデンティティの物語である。輪郭を持てていなかったスアが、輪郭を描くことを生業とするケランドを触媒に自らの輪郭を描き直す物語。母や叔母や彼氏はスアに勝手な輪郭を押し付ける。そろそろ結婚したら、レーシックしたら、整形したら、ソウルに住んだら、そんなエトセトラで。ソクチョは韓国と北朝鮮の国境付近に位置する町。輪郭を持てていないのは韓国という国もまた然りで、ソクチョは本作の必然の舞台となりえていた。さらには、冬の寒さを内側から温めるストーブのように心地よいバランスの温度感を保ち続ける本作はこの映画自体の輪郭を押し付けることを避ける明晰さをさも当然のように持ち合わせていた。コウヤ・カムラ監督、恐るべし!

本作はコミュニケーションについて描く映画としても優れていた。スアはケランドに「私は助けを求めたあなたのために心を開いたのにあなたは扉を閉めてしまった」と言うが、この台詞からはスアが障子に穴を開けてケランドの姿を見つめていたことやケランドに父親を重ねていたことを思い出さなければならない。母や叔母や彼氏がスアにしていたことと本質的には同様で、自分が思いたいようにケランドの輪郭を決めつけていたのだ。

アイデンティティ映画なんてあまたあるわけだけど、本作を特別なものにしているのはここまでで書いてみたような演出と作劇の素晴らしさに加えて俳優の力によるところが大きい。主演のおふたり、ベラ・キムとロシュディ・ゼム。特にベラ・キムさん。繊細でいて力強かった。そしてメガネがバカみたいに似合ってた。

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