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『煙突の中の雀』に投稿された感想・評価

Omizu
3.5
【第37回東京国際映画祭 ユース部門出品】
ロカルノ映画祭コンペに出品されたラモン・チュルヒャー監督新作。東京国際映画祭ユース部門に出品されている。

これ絶対ユース部門じゃないだろ!子どもは分からないよ…たぶん。

それはさておき、個人的には大絶賛というほど乗れなかったが、非常に完成度の高い作品であることは間違いない。難解でレビューしづらい。

絶妙に噛み合わないというか嫌なやり取りが終始続く。それぞれの心の闇が露呈していく展開の妙。それぞれの人間関係においても絶妙に嫌なところを突いてくる。

ラモン・チュルヒャー監督作品は初めてだったが、過去作も観てみたい。確かにこれは日本に紹介されるべき才能かも知れない。特集上映とかどこかでしてくれないですかね?お願いします。
すごいい。。。これは耐え難い痛み、暗さが詰まっていてそれも家族の集まりの中で段々と見えてくる苦悶の表情、言葉、行動のアレコレが、細かく、なかなか見ていて沈んでいったけど、映画としては素晴らしいんじゃないかな。表現、視聴者への伝え方が秀逸なのか、神経にビンビン来る。私は惨たらしい過去(詳しくは言及してないが)、父から受けた精神的虐待など色々溜まり溜まって呪いが子、孫に影を落とし、まともに生きていけない彼ら家族が、その苦しみを乗り越えるというよりは、フッとその思いを手放した、そいういう繊細な感情を表現した映画だと思いました。
#TIFF 3本目
4.5
【暴力的な過去に囚われた家族の悪魔祓い】【東京国際映画祭】
■あらすじ
中年夫婦のカレンとマルクスは、子どもたちとともに田舎にあるカレンの幼少時代の家で暮らしている。
豊かな自然環境に囲まれ、一見理想的に見える家族の生活は、冷淡に見えるカレンとは対照的に外交的な姉ユーレとその家族がマルクスの誕生日を祝いに訪ねてきたことから揺らぎ始める。

ユーレにとって幼少時代を過ごしたこの家は、強権的だった亡き母との不快な思い出に満ちていた。そして姉妹の会話から、カレンもまた過去のトラウマと格闘していたことがわかる。やがて、家族それぞれの闇が次々と明らかになる。

『ガール・アンド・スパイダー』(21)で知られるラモン・チュルヒャーの監督第3作。ロカルノ国際映画祭コンペティションで上映された。

■みどころ
凄く良かった!
強権的な亡き母の家に住む夫婦とその家族の話。

カレンは強権的な母の家に住んでいる。姉から売り払ったら?と言われるが思い出・愛が詰まっているという理由で手放す事が出来ない。
それ故に母が残した遺物への取り扱い、家での規則について子供たちにめっぽう厳しくなっている。
そしてその厳しさきっかけにカレンとユーレそれぞれの抱えている想いが打ち解けられ、子供たちはカレンへの反発故に少しずつ悲劇が起きていく…

強権的な亡き母の思い出が詰まっている家で起こる出来事・話から暴力的な爪痕があった事が示唆される本作は家族の『絆』『思い出』の負の側面を描いているのだと思う。
すなわち強権的な母から生まれた『母の呪い』が世代を超えて継承されていく事を鋭く描いていて、そこに圧倒された。

本作ではカレンとユーレ、またはユーレとカレンの子供たちとの対話をする事が多い。けれども、一見するとよくあるホームドラマを通じて『母の呪い』を解体していくだけでなく『母の呪い』によるちょっとした事件を現出する所が『家族の居場所』である家がまるで『呪いを発動する場所』として機能していて下手なホラー映画を観るよりも怖いと感じました。

特に序盤で近所のおっさんが料理用に鶏の血抜きをするために斬首するシーンがあるが、鶏の血がユーレに飛び散ったり直後に首のない血が止まらない鶏をドアップで映す悪趣味なカメラワークも相まって本作が『呪いの映画』である事を強調している気がする。

例えるならば『ロブスター』や『聖なる鹿殺し』のヨルゴス・ランティモス監督作品を見ているような、そんな気分。
じゃあ本作は『聖なる鹿殺し』的なヨルゴス・ランティモスやミヒャエル・ハネケのような作品かと言われるとそうでもない。
対話によって『母の呪い』の解体・解放による負の側面があると同時に、生きている世代側による『母の呪い』の呪縛を解放する儀式として機能していてそこが素晴らしいと感じました。

子供たちは母の残した皿を割ったり、母の思い出の道具を破壊したり、母の居場所を喧騒とさせる。
これはホームドラマである一方で『母の呪い』の象徴を分霊箱のように機能し、分霊箱を少しずつ破壊することで『母の呪い』の呪縛を解放する手助けにもなっている。

ロバート・エガース『ウィッチ』のような儀式的な映画要素もありながらも、それは『母の呪い』…もっと広義に言えば『母らしさ』を受け継ごうと躍起になる母カレンの呪縛を少しずつ解放しようというムーブメントにもなっていて、そのドラマが凄く良かったです。

その先にあるカレンの姿、更にその先に待ち受けるゾッとする出来事はある意味で強権的な母との決別でもあり、呪縛から解放されて新たな家庭を築くきっかけなのかもしれない。そしてそういった流れに対して『母の呪い』を解放させる事は決して容易ではない事も同時に魅せてくれる。なんて映画なんだろうか。

闇深いながらも内なる熱さを持つ傑作でオススメです!

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