昭和三十一年、北海道十勝の農村。家族や村人たちは馬と共に汗を流し、農作業に励んでいた。戸山家の長女・一子は、同じ集落の青年部員・豊に惹かれる。村祭りで一子は歌を歌い、豊と心を通わせ、二人は丘で身を寄せ合う。冬の終わり、花嫁姿の一子は家族に見送られながら馬橇に乗り、豊の元へ走り出す。1950年代の日本北部の農村。冬の終わりに花嫁が馬そりに乗って嫁ぐという結婚式の風習があった。戦後10年、社会が厳格なしきたりから徐々に解放されていく農村社会の姿を描く。
夏の牧草地、草の匂いが混じった乾いた風、馬のいななく声。広大な空に抱かれた草原の小さな家に、少年オルジャスは家族とともに住んでいる。ある日、馬飼いの父親が、市場に行ったきり戻らない。雷鳴が…
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>>続きを読むゆみ子は12歳の時に祖母が失踪するという過去を持つ。25歳になったゆみ子は夫・郁夫と息子との平和な日々を送っていたが、ある日突然夫が列車に飛び込んで自殺してしまう。 5年後--愛する人を次…
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