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ナイトフラワーの作品紹介

ナイトフラワーのあらすじ

借⾦取りに追われ、⼆⼈の⼦供を抱えて東京へ逃げてきた夏希は、昼も夜も必死に働きながらも、明⽇⾷べるものにさえ困る⽣活を送っていた。 ある⽇、夜の街で偶然ドラッグの密売現場に遭遇し、⽣きるため、⼦供たちのために⾃らもドラッグの売⼈になることを決意する。 そんな夏希の前に現れたのは、⼼に深い孤独を抱える格闘家・多摩恵。ボディーガード役を買って出た多摩恵とタッグを組んだ夏希は、さらに危険な取引に⼿を伸ばしていく。ところが、ある⼥⼦⼤⽣の死をきっかけに、⼆⼈の運命は想定外の⽅へと動き出す――。

ナイトフラワーの監督

内田英治

原題
公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/nightflower/
製作年
2025年
製作国・地域
日本
上映時間
124分
ジャンル
サスペンスドラマ
配給会社
松竹

『ナイトフラワー』に投稿された感想・評価

KUBO
3.8
東京国際映画祭、ワールドプレミアにて鑑賞。

内田英治監督は様々なジャンルの作品を撮っているが、これはあの『ミッドナイト・スワン』の系列に属する作品。

借金を残して夫が家を出ていってしまった夏希(北川景子)が、借金返済と子供をやしなっていくために、女性格闘家の多摩恵(森田望智)と組んで、ドラッグの売人を始めるのだが…

全くのシロウトだった主婦が裏社会に入っていくドキドキ感。急に金回りが良くなって、子供に食べたがっていた餃子を腹一杯食べさせてやれるようになった幸福感。そして夏希と多摩恵は家族のような絆で結ばれていく。

この頃から漂う崩壊へのフラグ。

内田英治監督の作品は、俳優の演技もすごいし、作品も素晴らしい。北川景子の迫真の演技!『全裸監督』の黒木香とは思えない森田望智の壮絶なアクション!圧倒される。

だが、正直言って、好きになれない。

辛い境遇の主人公を描いた作品はたくさんあるが、内田作品は辛い人に少し希望を見せてからより辛い状況に追い込み、僅かな救いもない。

監督や作品によっては、偽善的なハッピーエンドだったり、不幸の中にも僅かな希望を残したりと、さじ加減は様々あるが、内田作品には全くない。

『ミッドナイト・スワン』でも思ったけど、絶望させる映画?

好きとか嫌いとかを除けば、すごい映画です。辛い辛い北川景子を見たい人はどうぞ。
3.7
完成披露試写会にて鑑賞

映画は重ためなんだけど女と子供の強さを感じた。
でも初っ端映画のボリュームがデカいのと、子供の叫び声でイライラしてしまった…入りが少し悪かったけど最後まで観たら"ナイトフラワー"の意味わかって感動する。

女性、男性で観るのとじゃ全然意見わかれる作品だと思うし、男性向けでは無いと思う。Filmarksの評価現段階であんまり良くないけどそこまで私は悪いと思わなかったんだけどな…。
レビュー記事全文はこちら↓
https://cula.jp/2025/10/28/night-flower-review/

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本作が描き出すのは、完全に限界状態へと追い詰められたシングルマザーの、必死のあがきである。二児の母でありながら借金まで背負わされ、公共料金さえまともに払えない日々。夏希は誰の目にも「貧困のただ中でギリギリの生活を送るシンママ」そのものの姿をしており、生気を失った瞳でその日暮らしを続けている。いや、正確に言えば、その日暮らしすら成立していない。そんな彼女が、ついに闇へと救いを求めてしまう。ドラッグの売人としての一歩を踏み出してしまう。

もちろん、そのような決断は絶対にしてはならない。そんなことは誰もがわかっている。しかし、すべてに手が回らず追い詰められた人間は、藁にもすがるものではないだろうか。その結果どうなるかを冷静に考える余裕があるのは、我々がまだ「普通に暮らせている側」にいるからに他ならない。本当に限界に達した時、人はリスク管理よりも希望的観測にすがってしまう。本作では当然のことながら、その決断の代償として、さまざまなトラブルやリスクが彼女のもとへ舞い込むことになるのだが。

だが、「取り返しのつかないことになる」「間違っている」と言うだけなら簡単だ。では、どうすればよかったのか。誰が彼女を救えたというのか。本作が真に描こうとしているのは、「でもどうしようもないじゃないか」という、あまりに重く、あまりにシビアな現実なのである。どこからも救いの手が差し伸べられない世界の苦しさ、そこに生きる者たちの現実に観客の目を向けさせ、安全な場所から「やめろ、それは間違っている」と言うだけでは済まされない問題なのだということを、否応なく自覚させる。この映画はそういう作品だ。

では、なぜ夏希はそこまでしてしまったのか。そこまで必死にならざるを得なかったのか。答えは明白で、「彼女が母親だから」である。

夏希は決して“毒親”ではない。生活苦から来るストレスもあり、常に理想的な母親として子どもたちに接することができるわけではないし、判断を誤ることも少なくない。だが、その根底にあるのは愛と責任感だ。借金を背負わされてこのような状況に陥ることさえなければ、きっと“普通のお母さん”として平穏な日々を送っていたはずだ——そう思わせるだけの、根は常識人であるキャラクターとして彼女は描かれている。しかし、状況が彼女を追い詰める。ふたりの子どもを何としても守らなければならないという思いが、彼女を闇の決断へと向かわせてしまうのだ。

“自分の子どものためならなんでもできる母親”——なんと美しい母性だろうか。本作では、ドラッグの売人たちの母親に問題があったり、そもそも母親がいないという背景が対比的に描かれており、親心や母性がいかに力強いものか、そしてそれを受けて育つか育たないかが、いかに人生に影響を及ぼすかということが強調されている。

とはいえ、母親だからなんでもできると言ったところで、そのために売り捌くドラッグが他人の人生を蝕んでいくという事実に向き合いながら、平然としていられるほど夏希は狂ってなどいない。彼女は常識人だからこそ、その行為がもたらす罪の重さにダメージを受け続けるのだ。本作が提示するのは、そんな普通の人間のすぐそばにも、いつでも転がっている闇への片道切符と、その恐怖である。

兵庫出身の北川景子には、関西弁を操るシングルマザー役も思ったより似合っている。『マザー』の長澤まさみほどの衝撃とまではいかないものの、普段のイメージからは想像もつかない勢いのある熱演で、今後の演技の幅の可能性を披露してくれた。

もうひとりの主人公、多摩恵もまた非常に印象的な存在。彼女もまた、常識的な感覚と、振り切った勢いや世の中への諦めとを併せ持つ人間として描かれており、だからこそ夏希と共鳴し合う。ふたりがバディとして互いに影響を与え合っていく姿は、本作をシスターフッドものとしても極めてエモーショナルな作品にしている。

そして、ボクシングの試合シーンは相当な気合を入れて撮られており、その迫力と痛みの描写は圧巻。観客が多摩恵というキャラクターに感情移入した後だからこそ、手に汗握り、顔を歪めながら見守ることになる。多摩恵の存在が、本作のエモーショナルな側面を一段階も二段階も引き上げたと言えるだろう。

他のキャストにも触れておきたい。多摩恵を幼馴染として見守りながら、中途半端な立ち位置でソワソワしている海を演じた佐久間大介(Snow Man)も、非常に印象的なポジションにいる。

そして、ドラッグディーラーのリーダー的存在であるサトウを演じた渋谷龍太(SUPER BEAVER)は、持ち前のオーラを存分に発揮し、誰も信じられずに育った裏社会の危うい人間を見事に体現していた。

本作のタイトル『ナイトフラワー』。夜にだけ、しかも一夜限りしか咲かない花が、冒頭から登場する。その花がなかなか咲かない様は、闇社会に足を踏み入れた人々の一瞬の幸せすら見えない暗い人生が、重くのしかかり続けている様を象徴しているかのようだ。そして最後、その花がどうなるのか——タイトルを冠するナイトフラワーは、物語の最後まで極めて印象的な役割を果たしていた。

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観た回数:1回

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