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白の花実
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白の花実の作品紹介

白の花実のあらすじ

周囲に馴染めず、転校を繰り返す杏菜が、新たな寄宿学校で出会ったのは、美しく完璧な少女・莉花。 しかし、莉花は突然、屋上から飛び降りて命を絶ってしまう。 残されたのは一冊の≪日記≫。ページをめくるたび、莉花の苦悩や怒り、痛み。 そして、言葉にできなかった“ある秘密”が浮かび上がる。 その秘密に触れた杏菜の心は揺さぶられ、少女たちは初めて“自分”と向き合い始める。 やがて日記から青白く揺れる“鬼火”のような魂が現れ、杏菜の心に静かに入り込む。 その魂に導かれ、杏菜は予想もつかない行動へと踏み出す。

白の花実の監督

坂本悠花里

原題
White Flowers and Fruits
公式サイト
https://www.bitters.co.jp/kajitsu/
製作年
2025年
製作国・地域
日本
上映時間
110分
ジャンル
ドラマ青春
配給会社
ビターズ・エンド

『白の花実』に投稿された感想・評価

ハル
3.5
キャスト監督登壇付きの特別試写へ。
女性生徒のみの寄宿舎で展開される群像劇。
女子校や音大の空気感はこんな感じなのかな?

予告からふんわり幻想的をイメージしていたら、思っていたよりも現実的。
けれど、ファンタジー要素もあって監督が口にした「色々な意味に捉えられるタイトル」という言葉は作品の内容にも通じていました。

友人関係、家族関係、どちらもうまくいかない主人公。
この時期って何を考えてるか分からなかったり、何かと常に戦っていたり、不安定な感情があるけれどまさにそれ。
多感な時期ならではの感情がありのまま映し出されていた。

一方で作品として面白いか?と問われるとやや懐疑的。
余白が多くあるため、スッと入ってこない部分もあり、少女漫画を観ているような非現実感と不思議な人間関係に「うーん」となってしまうところもいくつか。
この内容で110分は少し長いかな。

『ストロベリームーン』で鮮烈な印象を残した池端杏慈さんは今作でも変わらぬ存在感を放っていました。
感情を表に出し過ぎず、それでいて確かに伝わってくる内面の揺らぎ。
その絶妙なバランス感覚が登場人物を単なる役柄ではなく、生身の存在として立ち上がらせています。
それとやはり安定の門脇麦さん!
繊細さの中に確かな意志を感じさせる演技が作品全体のトーンと美しく呼応していて、流石だなと。
試写会鑑賞。
坂本監督の長編デビュー作とのこと。女性監督が活況なのはとてもいいこと。

作品自体は映像や編集へのこだわりを感じるものの、脚本自体があまりハマらず。
少女たちの青春時代特有のモヤモヤした感覚に、監督自身が好きだというダークファンタジーやホラー要素を加えた味付け。
影響を受けてきたものが随所に散りばめられているようにも感じた。黒沢清や濱口竜介のような不気味さ(突然現れる父親)、「ヴァージンスーサイズ」や「ピクニックatハンギング・ロック」のような儚さ、監督自身が影響を受けているかは定かではないが。
自分が認知している自分と、他人が認知している自分。死人に口無しで、本当のことはわからないけれど、少女たちは成長と共に折り合いをつけていくのだ、と。
“コンテンポラリー風のダンス”がキーになっているのだが、少女の成長と合わせて、この踊りが美しくなっていくのは面白い。

全編通じて、不思議でやや退屈さがあったが、主演3人の瑞々しさは今後に期待が持てる。まだ10代。
東京国際映画祭 3作目

舞台挨拶あり。(美絽さん・坂本悠花里監督 登壇)

「感じ取る作品」

周囲に馴染めず転校を繰り返す次原杏菜(美絽さん)が、
新たな寄宿学校で出逢った美しく完璧な大野莉花(蒼戸虹子さん)と
同じ部屋となり打ち解け出した矢先に、
莉花は突然屋上から飛び降り命を絶つ。

残された日記から、
完璧と思われていた莉花の
様々な想いが浮かび上がる。

自分の理想を
他人に押し付けてくる人間。

暴力でしかない。

本日2連チャンの池端杏慈さん。

今後の活躍が大いに期待したい演技だった。

2025年453作目

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