トルコ映画。兄が犯した罪を弟が代わりに服役なんて。余りにナンセンスで考えられない。そのうえ破産し事故に遭った兄一家のため、出費を強いられ姪の世話まで。お人良し過ぎてイライラした。人生台無し君😅

兄の代わりに刑務所へ行くなんて酷い。

すっかりやさぐれた主人公。
姪のお陰で更生していく✨
姪が可愛くてほっこりする。

ムサは頑固そうだけど、いい人。

兄は弟に償っていかないとね🥺

兄の身代わりに収監された弟が、出所後に新たな人生を歩もうとするNetflixオリジナルの最新作。冒頭から主人公が不遇でとにかく胸糞悪い展開が続くんだけど、姪っ子がまあ天使のように可愛くて鑑賞の救いとなった。主人公が優秀な自動車修理工なのが、彼の人生の再生（＝修理）に重ねられてるのが心憎い設定。トルコ映画はほとんど観たことがなく、本作の背景に漂う犯罪的要素にトルコ独自の事情が絡んでるのかと思ったら、そういう話ではなかった。あくまで普遍的なヒューマンドラマとして、誰にでも当てはまる話になってたのが観易かったね。

冒頭で、轢き逃げ事故を起こした兄の身代わりとして未成年の弟バランが収監され、15年後に出所した彼を兄が迎えに来るのが「何を今さら」って感じでイライラさせられる。罪の意識に苛まれた兄がバランを自宅に住まわせるも、兄嫁がバランを受け入れる気になれず、そこに救いとして現れるのが姪っ子のリディア。彼女が初対面からバランに全身で親しみを寄せてくる純粋無垢な姿がまるで天使みたいで、観てる方が癒される。バランがリディアにほだされる感じで兄の家に住みつつ、自分の自動車修理工場の立ち上げのために奔走していく試みがいい加減終盤まで報われず、ヤキモキさせられる展開が続く（バランが保証金詐欺に遭うのは迂闊過ぎて呆れた）。

バランの刑務所時代の仲間であるエサトが良い奴で、バランを何かと世話する様子が微笑ましい。エサトが勤める自動車修理工場のボスのムサが偏屈ジジイなんだけど、彼には自分の過失で愛する家族を失った心の傷があり、最後にバランに心を開く姿にジーンと来る。ようやく再生の道を掴んだバランがリディアとの別れを迎えるところで、兄がシレっと再登場。彼が交通事故で瀕死の状態となっていたのはバランに対する贖罪のようではあるけど、やっぱりモヤモヤが残る。リディアがバランとの初対面の時に彼のことをイケメンと評したことが、まさかの幕切れで回収される演出は上手かった。