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Girl(英題)
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『Girl(英題)』に投稿された感想・評価

[台湾、母の通った轍、娘の通る未来] 60点

2025年ヴェネツィア映画祭コンペティション部門選出作品。珍しく監督本人来場上映を良い席で押さえることが出来たので拝んで来た。写真で目線もくれて満足です。物語は1988年の台北を舞台に、飲んだくれで暴力的な父親と、彼に虐げられながらも長女である主人公には暴力的な母親、同じ屋根の下にいながら母親に愛されて育っている妹に囲まれて、肉体的にも精神的にもボロボロな毎日を送るシャオリーを描いている。母親からはいきなり"お前財布からお札を抜いただろ!"とキレられて、妹が自首しても"姉貴を庇うな"と退けられ、理不尽に体罰を食らうし、父親が子供たちに手を出す瞬間は直接的には描かれていないが、目の前で母親をボコボコにされたら次は自分と思うのは必然だし、とにかく自宅にシャオリーの居場所などない。貧乏なので栄養状態も悪く、学校では頻繁に倒れて保健室送りになっている(ここで彼女のことが好きそうな少年が登場するのもポイント→後述)。シャオリーの物語の合間には、かつて高校時代の母親を苦しめた"女は家庭を維持して男を支えろ"的な言説についてのエピソードがサブリミナル的に語られ、結局は母親もそれを継承し内面化しシャオリーに受け継ごうとしていることが描かれる(母親は"女人"とだけクレジットされていて、それは一般化する意図もあるのだろうと推測する)。母親の過去は実はそこまでちゃんと描かれていないので推測するしかないのだが、家から追い出された母親を救ったのが父親だったようで、そのままなし崩しで今に至るっぽい。一方で、シャオリーの前にはアメリカンスクールから転校してきたリリーというクラスメイトが天使のごとく現れる。リリーがシャオリーの手を引いて街に繰り出したことで、シャオリーは作中で初めて笑顔を見せ、"塞ぐ/隠れる"ことで時が流れるのを待っていた彼女に、別の道が続いていることを見せてくれる。それが期待しているものかは分からないが、どこかへ道は続いていくのだ。ここで重要になってくるのが、意図的に無視されたシャオリーを好きな少年だ。彼がシャオリーを救ったら、或いはシャオリーが救われたと感じたら、母親と全く同じ道を辿ったに違いない。それを断ち切るという意味で、この少年をガン無視したのは良い選択だと思う。ただ、それにしても父親があそこまで暴れる理由とか、母親がそれでも従う理由とか、そもそもの母親のトラウマとか、主に大人側の背景情報が足りてないので、シャオリーの解放は手放しには褒められない。ちなみに、冒頭シーンは『ミレニアム・マンボ』で有名な橋でロケ撮影していたり、他にも『百年恋歌』『憂鬱な楽園』などのシーンを借用する?などしていたようだ(侯孝賢の作品をあまり観てないので分からないけど…)。