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女の子
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目次

女の子の作品紹介

女の子のあらすじ

内向的な少女シャオリーが、自由奔放な同級生リリーとの出会いを通じて、抑圧された生活から抜け出し、自分自身の人生を模索し始める姿を描く。シャオリーは、母から受け継がれた悲しみと、自由への強い願いとの間で葛藤しながら成長していく。

女の子の監督

スー・チー

原題
女孩/Girl
製作年
2025年
製作国・地域
台湾
上映時間
125分
ジャンル
ドラマ

『女の子』に投稿された感想・評価

Omizu
3.5
【第82回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
俳優スー・チーの監督デビュー作。ヴェネツィア映画祭コンペに出品され、釜山映画祭では監督賞を受賞した。

特にスー・チーという俳優に思い入れはなく、出演作を聞かれてもすぐには出ない。ただ、監督としての手腕はなかなかのものだと思う。

いわゆる毒親ものであり、少女の成長譚でもある。妹を持つ少女を主人公に設定したのが秀逸で、一歩間違えれば不幸の陳列映画になりそうなところをギリギリで踏みとどまっている。

アル中で暴力的な父、欲求不満を抱え学校へ行けなかったコンプレックスを抱える母、二人のものでおびえて暮らす少女の物語。少々脚本が整理されておらず渋滞しているのが気になる。

また、少女と母、少女と妹といった関係性もあまり深くは描けていない。あのオチにするのなら母との関係性はもう少し丁寧に描くべきだったのでは。

ただ、落ち着いてどっしり構えた演出は素晴らしい。後半、リーリーというアメリカから来た少女と学校をサボるくだりは少女の複雑な内面を表現していてとてもよかった。

改善の余地はあれど、自分の人生にどう落とし前をつけて生きていくのかをしっかりと描いている。スー・チーは今後も映画作りを続けてほしい。俳優の監督作だから、とあまり期待していなかったのでうれしい誤算だった。
[台湾、母の通った轍、娘の通る未来] 60点

2025年ヴェネツィア映画祭コンペティション部門選出作品。珍しく監督本人来場上映を良い席で押さえることが出来たので拝んで来た。写真で目線もくれて満足です。物語は1988年の台北を舞台に、飲んだくれで暴力的な父親と、彼に虐げられながらも長女である主人公には暴力的な母親、同じ屋根の下にいながら母親に愛されて育っている妹に囲まれて、肉体的にも精神的にもボロボロな毎日を送るシャオリーを描いている。母親からはいきなり"お前財布からお札を抜いただろ!"とキレられて、妹が自首しても"姉貴を庇うな"と退けられ、理不尽に体罰を食らうし、父親が子供たちに手を出す瞬間は直接的には描かれていないが、目の前で母親をボコボコにされたら次は自分と思うのは必然だし、とにかく自宅にシャオリーの居場所などない。貧乏なので栄養状態も悪く、学校では頻繁に倒れて保健室送りになっている(ここで彼女のことが好きそうな少年が登場するのもポイント→後述)。シャオリーの物語の合間には、かつて高校時代の母親を苦しめた"女は家庭を維持して男を支えろ"的な言説についてのエピソードがサブリミナル的に語られ、結局は母親もそれを継承し内面化しシャオリーに受け継ごうとしていることが描かれる(母親は"女人"とだけクレジットされていて、それは一般化する意図もあるのだろうと推測する)。母親の過去は実はそこまでちゃんと描かれていないので推測するしかないのだが、家から追い出された母親を救ったのが父親だったようで、そのままなし崩しで今に至るっぽい。一方で、シャオリーの前にはアメリカンスクールから転校してきたリリーというクラスメイトが天使のごとく現れる。リリーがシャオリーの手を引いて街に繰り出したことで、シャオリーは作中で初めて笑顔を見せ、"塞ぐ/隠れる"ことで時が流れるのを待っていた彼女に、別の道が続いていることを見せてくれる。それが期待しているものかは分からないが、どこかへ道は続いていくのだ。ここで重要になってくるのが、意図的に無視されたシャオリーを好きな少年だ。彼がシャオリーを救ったら、或いはシャオリーが救われたと感じたら、母親と全く同じ道を辿ったに違いない。それを断ち切るという意味で、この少年をガン無視したのは良い選択だと思う。ただ、それにしても父親があそこまで暴れる理由とか、母親がそれでも従う理由とか、そもそもの母親のトラウマとか、主に大人側の背景情報が足りてないので、シャオリーの解放は手放しには褒められない。ちなみに、冒頭シーンは『ミレニアム・マンボ』で有名な橋でロケ撮影していたり、他にも『百年恋歌』『憂鬱な楽園』などのシーンを借用する?などしていたようだ(侯孝賢の作品をあまり観てないので分からないけど…)。
para
3.5
スー・チー初監督作品。 監督Q&A付き上映
(舞台上がキラキラ輝いていました)

タイトルとポスターからは想像も出来ない、ヘビーな内容。
時代もあり、今なら違う選択もあったはずな親子二代の受難物語。

候監督の影響を受けたのこと。内容は半自伝的とのことだが、どこまでが?な壮絶な人生。

親子間の負の連鎖、DV…
ラストは何も解決していない(ハッピーエンドとは思えない)という質問に、現実社会で起きていること、現実には何も解決していないから、映画でもあえて解決させていないとのこと。

林強音楽

母親役はジャズシンガー(9m88)なのになぜエンドロールの歌が彼女ではないのかという質問に、版権…本作はSONYが音楽を担当しているから彼女がSONY所属なら彼女の楽曲だっただろうというまさかの大人の事情だった。(エンドロールの歌ものは映画には合っていなかったのだが、そこも大人の事情かと)

途中まで乗り切れなかったのだが、和解しきれない蟠りある繊細な表現で締めたラストがとても良かった。

FILMeX2025

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