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私の愛のかたち
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目次

『私の愛のかたち』に投稿された感想・評価

3.5

脳性麻痺の女性(ムイ)と健常者の男性(ケン)の愛の模様を描く
親に言われるがまま生きてきたムイが彼を好きになってから自ら行動を起こしていく姿はとても生に溢れていたなあと思う
障がい者と健常者、ましてやそれが障がい者に性的サービスを提供するボランティアというふたりの立ち位置が世間的には対等ではないからこそむずかしい話だった

ラストにかけて確実に、ケンからの矢印も向いていたように思えるけれど、対等ではないからこそ愛とは?を問われ続ける
ケン自身がおなじく脳性麻痺だった姉にしてあげたかったことができなかった後悔を感じるからこそ。

主演おふたりの演技が素晴らしいし、ムイを演じていたのがトワウォのあのおねえさんなのか…と知りびっくり。


tiff2025にて
空間
5.0
誰もが目を背けてしまいがちな社会の課題に鋭く切り込んだ作品。障害のある人に性的な自由は無いのかという問題提起をしつつ、恋愛モノとしても丁寧に描かれていてバランスの取り方がとても良かった。

映画の前半、主人公ムイが同じく車椅子で生活する男友達と話すシーンで「本当にスイスに行くの?」「他にやりたいことはある?」と質問する。会話の内容からおそらくこの男性はスイスで安楽死をする予定なのだろうが、ムイがそれを止めるでもなくただそのまま受け入れている様子でぎょっとした。その後ムイがケンの姉の自殺について聞いても特に動揺する様子を見せなかったことから、障害のある人たちの中では自殺という選択肢が普通に存在するのだということをさりげなく突きつけられる。現実ではどうなのか分からないが、安楽死のことを1ミリも考えずに生きる健常者との大きな隔たりを感じた。

ムイのケンに対するストレートな好意の表し方がとても可愛かった。終盤、屋外で一緒に夜明けを待つシーンで無邪気に笑うムイが、ケンの顔が近づくたびに急にどきまぎして緊張した顔になるところも本当に可愛くて、観ているこっちもムイと一緒にドキドキした。ムイのピュアで真っ直ぐな恋愛感情は自分が過去に経験した感情ときっと全く同じで、その輝きと切なさを思い出してボロボロ泣いてしまった。あんまり泣かせにきている感じの映画ではなかったけど、なんか、良くて……。

他者を助けつつ自分自身の過去の感情も掬い上げたいケンとムイの関係性は単純化出来ないが、お互いを切実に必要とし合っている様子が切なかった。この映画が切り込んだ問題を解決するには様々な課題があるが、当事者と健常者とで、思い込みや決めつけをせず、十分に対話していかなければならないと思った。
むく
3.6
東京国際映画祭にて。
ロマンスと問題提起の両面を持ち合わせていて好みだった。

障害者の性というフォーカスされづらい部分に着目し、脳性麻痺の女性と性的ボランティアとして活動する男性の恋愛模様を描く。

色々と考えさせられた。
障害があろうと1人の人間であることに変わりはなく、欲求だってある。サービスを利用することで今までになかった感覚を知ってしまいそこに執着してしまうかもしれない怖さもある。
主人公が純粋であるからこそ、母親の気持ちもボランティアを斡旋する彼女の気持ちもわかるというか。ただ身体的に満たされればいいだけではない問題が多分にあって複雑だった。

なんといってもフィッシュリウの演技が圧巻。
明るく前向きな彼女のまっすぐな姿に観客は胸を打たれたと思う。
登壇付きでフィッシュリウ本人を見ることができたのだが、役とはまったく違う可愛らしい人で驚いた。

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