湯徳章―私は誰なのか―を配信している動画配信サービス

『湯徳章―私は誰なのか―』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

湯徳章―私は誰なのか―

湯徳章―私は誰なのか―の作品紹介

湯徳章―私は誰なのか―のあらすじ

1947 年 3 月 13 日、今では整備されたロータリーの中心にある公園で一人の男が処刑された。彼が生まれたのは1907 年、台湾が日本の植民地であった頃。先住者 と日本からの移住者との間に発生する摩擦のなかで、「台湾人」というアイデンティティが形成された時代でもあった。日本の敗戦後、ほどなくして台湾は中華民国政府の統治下に置かれるが、国民党政権の抑圧や腐敗に、台湾の民衆は不満と怒りを募らせていく。その衝突をきっかけに「二二八事件」が起こり、以降、長きにわたる言論弾圧と戒厳令が敷かれる。事件にまつわる人や物事を語ることは禁じられ、台湾の記憶の奥に静かに封じられていった。 台南には、湯徳章の名を冠した旧居や道路が残されているが、多くの台湾人、さらには台南の地元住民でさえ、彼の人物像を知る者は少ない。 映画は彼の足跡をたどる旅に観客を導いていく。息子(養子)や姪、果物屋の店主、ジャーナリスト、歴史家、作家、当時の新聞記事…。彼と関わりのあった人々の証言や記録を紐解きながら湯徳章の人物像、そして彼が歩んだ人生の輪郭を少しずつ浮かび上がらせていく。 台湾の未来を切り開こうとしながらも、その志を果たす前に命を奪われた彼の想いとは——。これは、湯徳章のアイデンティティを探求する物語だけではない、台湾の記憶をたどる物語。

湯徳章―私は誰なのか―の監督

ホアン・ミンチェン

リェン・チェンフイ

湯徳章―私は誰なのか―の出演者

チェン・ヨウジエ

原題
寻找汤德章/In Search of a Mixed Identity
公式サイト
https://thngtek-chiong.com/
製作年
2024年
製作国・地域
台湾
上映時間
93分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
太秦

『湯徳章―私は誰なのか―』に投稿された感想・評価

Nyayoi
3.8
全然知らなかったのだけれど、台湾人と日本人のハーフ、台湾で生まれ育ち、日本で弁護士資格を取り、台湾へ帰って活躍していた人。
1947年に国民党政権と市民が全土で衝突し、数万人の死者を出した「二二八事件」で市民の側に立って闘い軍に拘束されて公開銃殺刑。

壮絶な人生だ。
日本の統治下だった時代から、敗戦と共に中国が入ってきて翻弄されてきた台湾の歴史。

台湾、中国、そして日本。自分は、何なのか、と思いながらも人々のため胃戦った彼の最期まで、関係者を丁寧に追ったドキュメンタリー。
長い間、言論弾圧と戒厳令が敷かれ、語ることは禁じられてきた、貴重な台湾の歴史の記録だ。
台湾の歴史を学ばないといけないなあ。
pa4
4.1
台湾の人のアイデンティティーのことを考えたことはなかった。台湾、中国、そして日本。三つの国・地域籍(こんな表現で良いのだろうか)のはざまで揺れる人たち。「自分は、ナニジンなのか」。題名にもなった湯徳章さんの人生を追いながら、彼の周辺の人たちもまた、同じ悩みを抱えて生きていることを知る機会になった。

本人は、台湾人と日本人のハーフ。台湾で生まれ育ち、日本で弁護士資格を取り、台湾へ帰って開業、1947年に国民党政権と市民が全土で衝突し、数万人の死者を出した「二二八事件」で市民の側に立って闘い、軍に拘束されて公開銃殺刑――。壮絶な人生だ。この間、台湾姓と日本姓とで4回も改姓している。

「二二八事件」を知らなかった。世界史で出てきただろうか。本作を観ると、台湾市民の間では、「分断」を恐れ、この事件を口にするのはタブー視されているという。私がうっすら知る今の台湾では、「台湾人」としてのアイデンティティーが確立しつつある――というイメージだったが。

しかし、日本による半世紀の植民地統治、戦後の戒厳令下の独裁政治のことを深く知らなかった。台湾が民主的なイメージを持たれてからはまだまだ日が浅く、台湾の高年齢層にあっては特に、上記ふたつの「負」を引きずったままの人生だったとも思われる。

それを痛感したのは、湯徳章さんの養子(戸籍上は甥)で、本作の最重要人物ともいえる湯聰模さんへの度重なるインタビューだった。撮影当時80代後半だった彼は当初、本作への登場を少し渋った。カメラの前でも、最初は建前的な発言が目立ったようにもみえる。登場を固辞していた実姉(戸籍上は姪)の陳銀さんともども、養父湯徳章さん、そして自分たちの「負」をさらけ出したくない思いが強かったのだと思う。

でも、監督らとの意思疎通が、特に姉の頑なな思いを緩め始め、久方ぶりの「姉弟対面」でくびきが解けたように感じた。弟を迎えた姉は、日本語で「おかえり」と言い、弟は「ただいま」と答えた。まるで日本映画を観ているような錯覚に陥り、深く心を揺り動かされた。

「台湾へ行けば、日本語が通じる」という私のイメージには、戦前の台湾が長く日本の植民地だったという視点が欠けているとまでは言わないけれどその視点が乏しかったようにも思う。今回、本作をきっかけに台湾現代史をおさらいしたくもなった。誰かが書いていたように、本作ではパンフレットが非常に充実していて、「おさらい」にはもってこいだ。

3年前に亡くなった養子湯聰模さんのご冥福をお祈りします。
日本人の警察官の父と台湾人の母をもった人の戦時ドキュメンタリーという感じで、台湾の知らない歴史をその人から辿っていくという映画。だいたい予想がつく範囲で日本が台湾を植民地支配される中で弁護士なのに、台湾の民主化運動で逮捕されて、処刑され今では台湾人でも忘れられていたが、彼の名前を記した公園や通りで台湾の人は名前を知っているという。彼の名前は、日本名にしたり、三度も変えられたという。今は台湾名で、『湯徳章(トゥン・テッチョン)』と読む。漢字で読んでしまうので最初はカタカナ表記でいいと思う。

『湯徳章―私は誰なのか―』に似ている作品

オン・ザ・ロード~不屈の男 金大中~

上映日:

2024年11月01日

製作国・地域:

上映時間:

129分

ジャンル:

配給:

4.1

あらすじ

元韓国大統領・金大中の生誕 100 周年を記念して、彼の生涯と政治家人生を、本人の肉声や関係者のインタビュー、そして本邦初公開の映像を含めた 6000 時間に及ぶ膨大な映像資料を基に制作さ…

>>続きを読む

台湾アイデンティティー

上映日:

2013年07月06日

製作国・地域:

上映時間:

102分
3.5

あらすじ

日本統治下で日本語教育を受け、晩年を迎えた台湾の人々が、たくましくひたむきに生きてきた姿を捉える。敗戦により日本が去った後は、言論統制と弾圧の時代が長く続き、彼らの声は封殺された。今、彼ら…

>>続きを読む

生きろ 島田叡 戦中最後の沖縄県知事

上映日:

2021年03月20日

製作国・地域:

上映時間:

118分
3.8

あらすじ

すでに日本の敗色濃厚だった1945年1月31日、一人の男が沖縄の地を踏んだ。戦中最後の沖縄県知事となった島田叡(しまだ・あきら)である。 沖縄戦を生き延びた住民とその遺族への取材を通じ、こ…

>>続きを読む

時代革命

上映日:

2022年08月13日

製作国・地域:

上映時間:

158分
4.1

あらすじ

牙をむき出した権力に、自由は傷だらけになって立ち向かう。 2019年、香港で民主化を求める大規模デモが起きた。10代の少年、若者たち、飛び交う催涙弾、ゴム弾、火炎瓶……。この最前線を中心に…

>>続きを読む

ジョシュア: 大国に抗った少年

製作国・地域:

上映時間:

78分
4.0

あらすじ

中国の干渉に断固として反対し、香港の自治権を求める10代の活動家ジョシュア・ウォン。彼の熱い主張に賛同した若者たちが、香港の街で抗議運動を繰り広げる。

米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯

上映日:

2019年08月24日

製作国・地域:

上映時間:

128分
3.8

あらすじ

カメジローは230冊を超える日記を詳細に書き残していた。そこには、妻や娘らと過ごす家族の日常 や政治家・夫・父親など様々な顔があった。その日記を丹念に読み解き、改めて生涯を描くことでカメ…

>>続きを読む

1987、ある闘いの真実

上映日:

2018年09月08日

製作国・地域:

上映時間:

129分
4.0

あらすじ

1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。徹底的に北分子を排除したい南営洞警察のパク所長(キム・ユンソク)が指揮する取り調べは、日に日に激化していた。そんな中、ソウル大学の学生が…

>>続きを読む