元韓国大統領・金大中の生誕 100 周年を記念して、彼の生涯と政治家人生を、本人の肉声や関係者のインタビュー、そして本邦初公開の映像を含めた 6000 時間に及ぶ膨大な映像資料を基に制作された画期的なドキュメンタリーが誕生した。韓国で大きな話題を呼んだ本作が、満を持して日本公開を果たす。 日本の植民地時代に全羅南道に生まれ、青年実業家となるも朝鮮戦争を経て、政治家を志す。「落選専門家」と言われるほど選挙では負け続け、軍事政権下で何度も死の危険にさらされながらも自身の信念を貫いたこの男の人生は、どんな映画よりもドラマティックでスリリング、そして感動的だ。本作は同時に日本の植民地からの解放から建国、朝鮮戦争、幾度にわたる軍事クーデター、光州事件、民主化闘争と繋がる韓国現代史の映像絵巻とも云える壮大な記録である。 個人の勇気と信念が、いかに国家の未来を変えうるかを体現し、激動の東アジア近代史の写し鏡とも言える金大中の生き様を、閉塞感を抱える日本人が今こそ見るべきである。
1979 年 10 月 26 日、独裁者とも言われた大韓民国大統領が、自らの側近に暗殺された。国中に衝撃が走るとともに、民主化を期待する国民の声は日に日に高まってゆく。しかし、暗殺事件の合…
>>続きを読む1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。徹底的に北分子を排除したい南営洞警察のパク所長(キム・ユンソク)が指揮する取り調べは、日に日に激化していた。そんな中、ソウル大学の学生が…
>>続きを読むすでに日本の敗色濃厚だった1945年1月31日、一人の男が沖縄の地を踏んだ。戦中最後の沖縄県知事となった島田叡(しまだ・あきら)である。 沖縄戦を生き延びた住民とその遺族への取材を通じ、こ…
>>続きを読む2008年、〈米国産牛肉BSE問題〉などの報道により国民の支持を失いかけた李明博政権は、メディ アへの露骨な政治介入を始める。狙われたのは公共放送局KBSと公営放送局MBC。政権に批判的な…
>>続きを読む『木浦は港だ』(2004)、『第7鉱区』(2011)のキム・ジフン監督が、韓国近代史最大のタブーとされてきた“光州事件”を韓国映画史上初めて真正面から扱い、2007年に発表した衝撃の感動作…
>>続きを読む1980年代初めの釜山。学歴はないが、様々な案件を抱える売れっ子、税務弁護士ソン・ウソク(ソン・ガンホ)。大手企業からのスカウトを受け、全国区の弁護士デビューを目の前にしていた。ある日、駆…
>>続きを読む1967年10月8日。佐藤栄作内閣総理大臣(当時)の南ベトナム訪問阻止を図った「三派全学連」を主体とする第一次羽田闘争は、その後過激化する学生運動の端緒となる事件だった。はじめてヘルメット…
>>続きを読むカメジローは230冊を超える日記を詳細に書き残していた。そこには、妻や娘らと過ごす家族の日常 や政治家・夫・父親など様々な顔があった。その日記を丹念に読み解き、改めて生涯を描くことでカメ…
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