『キャビン・フィーバー』
原題Cabin Fever.
製作年2002年。上映時間93分。

森の中の小屋に遊びにやってきた5人の若者が謎のウィルスに感染し、発病してゆく姿をスプラッター描写たっぷりにかな？に描くアメリカンホラー。
監督は、これがデビュー作となるイーライ・ロス。
音楽を作曲家アンジェロ・バダラメンティが担当する。

学生生活を終えた老けた5人の仲間は、夏休みをキャビンで楽しむため、人里はなれた森にやってきた。
しかし仲間の一人が体調の不調を訴え、感染を恐れた残りのメンバーは、彼女を納屋に閉じ込めてしまう。。。

今作品は、善きにしても悪きにしても古典的なホラー映画の要素をすべて備えているかな。
舞台は森の中で、
ティーンエイジャーのグループが登場。
血みどろで、
セックス、
加えて意図的なコメディが盛り込まれてるとキテたし。
オリジナリティがないように聞こえるかもしれへんけど、それこそがこの映画の狙いなんかなぁと思う。
また、今作品はこれまで出会った中で最も奇妙な映画のひとつとも云えるかなぁ。
最初は力強く始まるが、最終的には雑然としすぎて、大胆な場所に行くことができない彷徨った感が否めない。
ゾンビ映画のようで、そうじゃないし何を目指して作ったのか、小生の足らない頭では理解しがたい。
冒頭は、『死霊のはらわた-Evil Dead』のような映画へのオマージュとして面白く、分かりやすく楽しめたけど、進むにつれて、奇妙にドラマチックで圧倒される場所に来てしまった。
演技はバラバラやし、映画の見た目は超2000年代風で、それが良いことかどうかは分からないけど。。。
サウンドトラックも、この映画が見た目と一致しているのかどうか。。。
しかし、今作品は、見る価値があると云うには、あまりに複雑で、
楽しむと云うには、あまりにあちこちに散らかし過ぎてたかな。
よく考えたら、主人公や他のキャラの誰も、実際に病気(疫病と思われる)で死ぬことはなく、パニックになった奴らが半分イカれてもて、何らかの武器で感染した人を殺っちまってる。
そう云う意味では、錯乱させる熱病や、パニックの恐ろしさを描いてんのかも知れへんし、そうなら先見の明はあるかな。
まぁ、悪くない作品でしたが、個人的には血反吐とかキモいだけで怖くはなかったかな。

余談ながら、作中、ポールがキャンプファイヤーの周りで語る
『ボーリング場』の怖い話は、実は1980年にボストンで実際に起きた4人組の殺人事件が元になっているそうな。
元従業員のブライアン・ダイアー(当時41才)が押し入り、4人の従業員を殺害した。
3人は手錠で、4人目はベルトで両手を縛り、ボーリングのピンで撲殺した後、全員の頭を1発ずつ撃ち抜いた。3人はその場で死亡し、1人はその後病院で死亡する。
結局捕まり、云い逃れは出来ない彼は捕まり有罪となった。
ダイアー氏には４回の終身刑が云い渡された。
なお、この事件が余りにも冷酷だったため、マサチューセッツ州では死刑復活の議論が巻き起こった。
１９８２年の住民投票では賛成が反対を上回り、一旦は死刑制度が復活したが、１９８４年に最高裁で違憲と判断されて、結局、廃止されたままでいる。
2011年に獄中死した。
ある意味ショーもない噺やと思ったがこの噺の方がある意味怖い。

山小屋にキャンプに遊びにきた５人組が次々と謎の皮膚病に犯されていくお話😨

水から人へ感染する皮膚病。単純だけど身近な恐怖として見応え充分。

「パンケーキ！パンケーキ！」と意味不明な発言をして、カンフー技を披露したかと思えば、いきなり人の手に噛みつく少年は何を意図したものだったのか教えて欲しい😳

ピーター・ジャクソンさんが絶賛…あっ(察し)


例によって例の如く夏休みを満喫するために森のキャビンにやってきたおバカでパリピな5人の若者達。
セッ〇クスに勤しんだり、しょーもない怪談話をして盛り上がる若者たちだが、突如全身がズタボロな男が突然現れ、車に血を吐いたりする。
若者達は事故で男を燃やしつつも(えっ)男を追い払うが、次の日体調不良を訴える仲間の女性の太股の皮膚がズル剥け、血と膿まみれに！

感染した仲間を隔離しつつも、発病していないかを確認したあと、手分けして助けを呼びに行ったり、仲間の様子を見たり車を洗浄したりする。
しかし、助けを呼びに行った先の雑貨屋でガキんちょが何故かカンフーを披露した挙句噛みついたり、「息子に感染させたな！」と店の親父がブチ切れて襲ってきたり、ズタボロな男の犬が凶暴化して襲ってきたりとややこしい事態になるのだった。
更に、息絶えたズタボロな男は貯水池に落ち、水を飲んだ若者にも病気が感染していくのだった…。



山小屋の若者たちが謎の細菌によって皮膚がズル剥け、パニックに陥ってゆくパニックホラー。
スプラッター・ホラーでお馴染みのイーライ・ロスさんのデビュー作。

お話はもうありがちな若者がパニックになる系のお話。雰囲気としては全編重苦しさに満ちている。
ゴアシーンは低予算故控えめだが、雰囲気は良いし緊張感もあって、割と見入った。
バカな若者達が感染を疑い疑心暗鬼になるのも良い。

だが、残り30分位で変なガキんちょがカンフーしたり、田舎の荒くれ男が襲ってきてチェイスしたりと、話は変な方向へ加速してゆく。ｗ
終いにはハーモニカを喉につっかえて音色を奏でたり、病院で一瞬映る着ぐるみウサギ(よく見るとあのガキんちょにパンケーキ食わそうとしてるｗ)、そして殴られた仕返しとして死に際の感染者を池にポイする警官など、色々と狂ったシーンのオンパレード！！！

ついでに話もそのまま胸糞エンドからの事態悪化エンドと、ダークな結末に向けて突っ走ってゆく！！！ｗ


正直前半1時間と後半30分で色々とおかしくなるが、グロはしっかりしてるし、意外にもギャグシーンも多めで結構楽しめました。ｗ

正直この手のスプラッターにしてはグロは少な目だが、この手のジャンルが好きなら十分楽しめるんじゃねぇかな。


パンケーキ！(カンフーしながら)

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