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バロウズ
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『バロウズ』に投稿された感想・評価

この映画も今はなき高円寺の超マニアック・レンタルビデオ屋《オービス》にあったVHSで最初に見た。

ウィリアム・シュワード・バロウズ二世。
祖父のバロウズ一世は油圧式計算機《加算機》を開発。
その一族に生まれ少年期は裕福だったものの親父が悪い弁護士に騙され株券や特許権など全部売り払ってしまい青年期には家はほぼ没落。
しかし名門ハーバード大学へ入学、のち世界的作家や詩人となるギンズバーグ、ケルアックらと出逢い交流。
そして運命の人?美青年ルシアン・カーとの男同士の恋愛、三角四角関係、嫉妬から来る殺人事件に巻き込まれたりする(この辺は『キル・ユア・ダーリン』)
ハーバード大学卒業後、それでも親の仕送りを受けるバロウズは働いたら負けの精神なのかろくに働きもしないで放蕩を繰り返し数々の麻薬、同性愛、そして酔った挙句の「ウィリアム・テルごっこ」で妻を射殺(この辺は『バロウズの妻』)、その殺人の公判中にモロッコへと逃亡し犯罪と悪徳の国際都市〝インターゾーン〟魔都タンジール滞在中に世界最高最狂の実験文学『裸のランチ』を書き上げて一躍文学界の寵児となる(この辺はそのまま『裸のランチ』)

『バロウズ』はそんなバロウズのドキュメンタリー。
インタビューや知人友人達によるバロウズ語り。
「存命中で世界最高の作家」と紹介され現れるバロウズ。
スーツをいなせに着こなす長身痩身の老人が登場。
それがバロウズ。
そして自身の『ノヴァ急報』を朗読。
『ノヴァ急報』は『ソフト・マシーン』『爆発した切符』と《カットアップ三部作》を形成するバロウズ文学の根幹とも言える実験文学作品群であり、自分や他人が書いた文章を適当に切ってシャッフルして貼り合わせたり、折り込んで貼り合わせたりする文章技法「カットアップ」「フォールドイン」で書かれており、読んでも全く意味わかんない散文時が延々と続く様な小説で、コレで文学史に名を残しちゃったバロウズは凄い人。

これは誰でも真似できるものではなくて、少なくともカットアップとフォールドインを使って作品を作る事に成功したのは「女バロウズ」と呼ばれた早逝の偉大なる女性作家キャシー・アッカーとあとデビッド・ボウイの二人くらいしかいないらしい。

『僕の名前で君を呼んで』のグァダニーノ監督がバロウズの初期作『おかま【クィーア】』をダニエル・クレイグ主演で撮るらしいとの事。
『おかま』はバロウズの分身である主人公ビル・リーが他作品と同じく麻薬に溺れつつ例によって美青年を追いかけ回す話し?で恐らくダニエル・クレイグが主役のリー、そして相手役をグァダニーノ監督繋がりでティモシー・シャラメとかだったらいいな〜と思うのでした。
家に帰ってぼんやり見ていたが、今さらバロウズの言葉に動かされることもないし、なんか半分ぐらい脳ミソ溶けてるのか、まあパフォーマンスなんだろうけど、ほとんどなにを語っているのかよく分からなかった。
どこかで聞いたことがあるエピソードばかり。すでに人ひとり殺しているのに銃やナイフを見せつけて誰かを殺したいアピール。ヤク中のメンタルは中ニ。バロウズの息子は酒で早死。アル中は簡単に死ぬけどドラッグは長生きする。悪霊や幽霊、死後の世界については真顔、ラリった頭とスピリチュアルは結び付きやすい。ゲイの話からフランシス・ベーコン、凶悪なバロウズと並ぶと蒸らした中華まんみたいで可愛く見える。
Moeka
4.2
やりたい放題に生きたバロウズジジイのドキュメンタリー。なんでも監督の甥っ子さんがフィルムを再修復してパッケージにもなったとのこと。スーツ姿でぼそぼそ呪詛のようなことを呟くバロウズ爺の姿が見れるだけでやばい。家族やなんと息子も登場、息子はちょっと本当に気の毒すぎて悲しい。ギンズバーグがいいやつそう。「心の底から愛していた 自分だけが彼の鍵を持っていると思っていた」とか泣かせる!でもほんとはバロウズの方がアレンを好きだったとかほんとかな?いろんなバロウズ本的なものを読んでいると、最恐のアイコンであるのは間違いないが、太い実家に生まれてテキトーに兵役拒否して親のスネかじりまくって麻薬やりまくって、あのスーツは鎧代わりになんとなく生き延びた悲しくてつらくて悲しいひとりの人間のように思えてきてそれも切なくなってしまう。勝ち組として生まれ負け犬として生きることを選ぶ、というか。最期のメモは「愛は治療薬」とかだっけ。ぜったいにエモくなってやらないぞ。いいドキュメンタリー

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