ニコ

歯と髪がボロボロのニコ
何の変哲もない朝に突然ナイフを突きつけてくる

1986年バルセロナで撮ったニコのインタビュー 暗く狭い部屋に小さな窓から光がニコを柔らかく照らしている
宇宙を彷徨って詩の言葉を思索しているみたいで印象的でした

死に向かっているヴィジョン
最近読んだ本にカミュが「群像」で核の時代にどう向き合うかと聞かれて「世界にはいつでも破壊する側と創造する側に分かれてきた 私は創造する側として ひとり 立ち向かうのみ」と答えていた
と引用があった

私はあなたの鏡になる
能力の高いニコが模索している姿がそこにはありました
孤独に行く姿が絶対的だった

The Velvet Underground and Nicoのニコにスポットを当てたドキュメンタリー映画。私はこのニコという人物の曲を初めて聞いたときはその特徴的な声に大変驚いた。そして、そのダークでかつ死を匂わせる彼女にどんどん惹かれていった。
このドキュメンタリーは謎の多い女性ニコが亡くなった後に、ニコに関わった様々な人がニコについて思い出やニコについてを語るという形でストーリーが進んでいく。ニコの名前の由来のことを映画監督のニコ・パタタキスが語ったり、ニコとアラン・ドロンとの恋や、その二人の息子アリのことをニコの叔母がI’ll be your mirrorの曲と共に語る場面は大変印象に残っている。他にルー・リードのことや、晩年のニコのライブ映像やインタビューも見ることができる。
ニコとは？ヴォーグのモデルやフェリーニ監督の『甘い生活』にも出演してるニコ。一見華やかな世界にいるかと思えばそこに馴染むことをしないニコは孤高の存在であった。そしてジャンキー。この映画ではそのニコの独特の空気を存分に感じることができる。孤独なように見えて周りの人々にとても愛されていたニコ。そんなニコを私も大好きであるし、ニコの曲を聴くたびに、なんとも言えない切ないような悲しいような、しかし力をもらえる気がするのである。

http://pqnology.blogspot.jp/2015/01/nico-icon.html

わたしは、ニコにはなれないよー
だからこそ永遠のイコンなのかも、、、