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病院で死ぬということ
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『病院で死ぬということ』に投稿された感想・評価

5.0
病気の祖母に声をかけながら頭をなでる祖父の後ろ姿を思い出し、上映中、ずっと声を殺して涙を垂れ流すことしかできなかった。

これがもしも洋画だったら、家でスマホで観ていたら、ただの無機質なインディペンデント映画として流し見していたかもしれない。
目黒シネマは、思い出の映画館になった。

窓から見える変わり映えしない景色も、
コピペのような毎日を諦観する朝と、「自分の足が動くうちに愛する人に会いにいく」と決めた朝では、きっと彩度が変わる。

家族を残して旅立たないといけない父親の言葉は、別の言語で字幕にするとどうしても説明的になってしまっていたと思う。
細い腕で努めて残した彼の言葉を汲み取るためだけでも、日本人として日本の映画を観ることに意味があった。

隣同士のベッドで入院した老夫婦が、なぞなぞを出しながら夜を明かす。しかし間も無くして別々の病院で療養することなり、はなればなれになる2人。
いくらでも感動を煽れそうな再会のシーンも、仰々しさが全くない。ただ静かに寂しそうに愛を呟く場面は、小津映画の笠智衆を観ているようだった。

重病を宣告され、生への貪欲さを失いかけた人間のそばで、違う部屋のどこかから産声が聞こえる。
今を無心で生きる人々のドキュメンタリーは、死から遠ざかろうとする患者たちの嘆きや諦め、そして愛のあいだに挿入される。

抒情的なBGM。肉親の息が止まる瞬間の家族の泣き叫ぶ声。患者の青白い顔のアップ。心電図のフラット音。この映画には何もない。
そこに映るのは、がらんどうになったベッドと、次に入ってきた入院患者だけだ。

岸部さん演じる医者は患者の言葉に耳を傾けるいい人だけど、時たま難しいことを言ってるようで何を言ってるか分からない。こういう医者いるよな〜と妙に説得力があった。
患者にとって何が優しさなのか手探りしてしまう、医療従事者の方にしか分からない非力さ。当事者ではない私まで、画面を越えたやるせなさに押しつぶされそうだった。

見舞客がかける、気休めのような「元気そうだね」。私がその立場だった時、患者に同じようなことを言っていなかっただろうか。

「足が動くうちに妻に会いたい」「子どもの寝顔を1日でも長く見たい」
生きる原動力だけでなく、息を引き取るまでの行動範囲も、誰が決めるものでもないのかもしれない。
木
4.0
時折挟まれるドキュメント映像が秀逸
5.0
市川準監督の追悼特集上映があり『病院で死ぬということ』が35㎜フイルムで上映されるというので目黒シネマへ。フィルム上映って今となってはめっちゃ贅沢。この映画を観るのは3回目。昔観た時は映画後半で泣いたが、今回は映画冒頭のドキュメントインサートから泣けてきて、結果、上映中殆ど泣いてた(笑)

誰にでもいつかは訪れる『死』だが、普段『死』を意識して生きる事は殆ど無い。病室のベッドに横たわって漸く意識できるもの。この映画を見終わった後は普通に生きている事がどれだけ奇跡的な事なのか、当たり前の日常がどれほど尊い事なのか、深く認識させられる。

そしてそれを意識させる為のこの映画の構造が秀逸。病室の長回し固定画面と市井の人々の日常、誰もが経験する風景のフラッシュカットとが並列に展開され、病室シーンの『死』とドキュメントシーンの『生』が強烈なコントラストで浮かび上がってくる仕掛け。こんな構造の映画観たことない。凄いよ市川準監督。

30年近く前の映画なので、病院での癌告知の在り方が現在とは違い、違和感もあるが、病気になる事や死ぬという事、それらを含めて『生きる』事について一考するきっかけになる映画だと思う。

それにしてもこんな傑作が映像ソフト化もされず(一度VHS化があるが)配信でも観られないなんて残念すぎる。(癌告知の問題?)偉い人なんとかして。

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