猫を人に預けたら行方不明になっててパリの街を探すお話。
と思いきやそんなに必死に探してる感じはなくて、それきっかけで人々の出会い成長していく主人公のお話。ほのぼの系。

町並みや登場人物、ファッションどれもステキでちょっと懐かしい雰囲気だけど、割とありきたり。この頃のフランス映画ってみんなこんな感じなんだよなぁ。。

アメリのファンタジー要素を排除したような感じに近いかも。
女の子でアメリ好きで猫好きはきっと好きでしょう。。

• #片腕１９９６年公開映画
• #片腕ネコ映画

猫が沢山出てくる&主演の女の子が可愛いドーピングの時点で5点あげたくなっちゃうけど、ここはグッと堪えて4点にしておこう。にしてもオープニングの格好良さったらない、カウボーイビバップに匹敵するレベル、しかもエンディングはPortisheadのGlory Boxと来たもんで、このサンドイッチは非常に良い。タイトル通り行方不明になった猫を探すお話、その過程で変わりゆくパリの街並みと、失われかけていた人と人の繋がりが映し出されていく。当時も「オリーブ女子御用達」なんて持ち上げられたらしいけど、これは今の若い女の子にもウケそうなファッションと雰囲気。猫の名前が「グリグリ」って、これもしかしたらドラクエⅤのキラーパンサーの「ゲレゲレ」が元ネタでは（違うと思う、灰色って意味だもの）？ゲイの同居人、言い寄ってくるバーの女性定員、サラッと入る黒人差別…は置いといて、善意とお節介が紙一重の婆ちゃんコミュニティ、ただのヤリチン迷惑ドラマー、純朴良い奴移民青年、出てくるキャラがそれぞれ良い味を醸し出している。猫も幸せも、実は案外近くにある（いる）んじゃないの？そんな派手さは無いけど分かりやすいテーマ、猫の喉が奏でる幸福の音色、猫好きの方は是非、くれぐれも台所の窓は開け放たないように…。

パリの下町に住むメイクアップ・アーティストのクロエは３年振りのバカンスに出るため、飼い猫のグリグリを近所の老婦人マダム・ルネに預ける。
しかし帰ってきてみたらグリグリは行方不明に。
老婦人を通じてカフェに集う人達にも協力をしてもらって街中を探しまわるが・・・・？
　
なんといってもクロエの衣裳がかわいい。そして猫のグリグリ。名前がかわいい。
当時、黒い猫を見るとグリグリと呼んでた。

この映画を観ていると老人たちにとって、パリのカフェがどんな意味があって街に根付いているのかがよ～くわかる。
老朽化するアパート。
再開発で追い出されてしまう古くからの住人たち。
一人暮らしの老婆たち。
酒場にたむろする男たち。
主人公のクロエも、猫が行方不明になったことをきっかけに気取ったよそ行きの顔を捨てて素顔でみんなと顔見知りになってゆくのが楽しい。

お婆ちゃま仲間をあっと言う間にまとめ上げて、
猫探しネットワークを作っちゃうマダム・ルネ。
面倒見が良くて気持ちがピュアでかわいい。
７８歳の彼女は、これが映画初デビュー。

パリの下町の風景や、登場人物たちの小さなエピソードなどなど細部を楽しむ映画です。
ラストのカフェ・シーンは最高に happy♪♪

この映画を知ってるか、観てるっていう男性はたぶん当時 アパレル系のカノジョがいたのではないかと思いますw



今はもうない静岡ミラノにて。
1996年11月27日 55本目。

• #tulpen1996