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泥酔夢
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『泥酔夢』に投稿された感想・評価

[バークレーショットの真ん中から女優がカメラに向かって飛んでくるぞ!!] 100点

このレビューシーンは人生ベスト。大金持ちの叔父エズラから品行方正なら金をやると言われたホラスおじさんがハッスルしまくって、娘バーバラがチャラ男のレビュー作家ジミーと交際するのを止めようとしたり、たまたま列車で同室になった女優バーバラの存在に手を焼いたりと大変な目に合う。そして、そのバーバラに金を巻き上げられてボストンで禁止されそうな"ミュージカル"に金を出す羽目になり、そんな不埒なものはぶっ潰そうぜ!とエズラが輩系男子を引き連れて乗り込むが、場を荒らす役目を負ったエズラ以下ホラスやその妻マチルダも酔っ払って色々大変になる。そんな物語はどうでもいい。バスビー・バークレーが発狂したレベルでイカれたレビューシーン20分のために物語が存在すると言っても過言ではない。

僕の眼は君を見るためにある、とディック・パウエルが歌い出すと広告の女性たちが次々とルビー・キーラーに変わっていき、今度は暗闇をバックにキーラーの顔だけパネルを持った何十人ものダンサーたちがそれを揺らしながら踊り始め、一頻り踊ったかと思うと全員が集まって巨大なキーラーの顔を作り出し、その目にクローズアップすると中々キーラーが出てくるのだ。続くレビューシーンも朝起きてからの風呂や化粧を100人くらい並べるショットの強さが頭おかしい。だって風呂が100個くらい並んだショットとか観たことないでしょ。しかも、バークレーショットの真ん中から人がカメラに向かって飛んでくるという意味分からんシーンまで存在し、締めは引きのバークレショットを突き破ってパウエルが出てくるという最高にイカれたものだ。バークレーショットって真上から100人くらいの人間万華鏡を上から撮ってるショットなんだけど、女優がカメラに向かって飛んでくるとか頭おかし過ぎでしょ!!

結末をもうちょっとなんとかして欲しい感じはするが、このレビューシーンで満足っすね。人生ベスト。
圧倒的なミュージカルシーンにサイケを感じるマスゲームの演出が、俺があまりこの種の映像を見たことが無いというのに関係なく心を震わせた。

https://m.ok.ru/video/413586361072

で見れるので是非是非みんな見て欲しい。英語しかない。Googleの自動字幕機能を使ったけど正直内容はどうでも良いから圧倒的な後半を見て欲しい。
4.0
【バスビー・バークレーの顔芸】
バズビー・バークレーをご存知だろうか?

『グレイテスト・ショーマン』や2017年版『美女と野獣』を始め多くのミュージカル映画で使われ、『コララインとボタンの魔女』のように非ミュージカル映画でもそれっぽい演出を魅せる際に上から万華鏡のように撮るショットを発明した人物である。バズビー・バークレーは豪華絢爛な舞台装置と狂ったようなマスゲーム演出を得意とし、世界恐慌時のハリウッド映画界を支えていた。そんな彼の狂いに狂った演出が楽しめる『泥酔夢』をようやく観ることができました。

正直、バズビー・バークレーの映画は演出が凄過ぎて物語の内容がどうでもよくなりがちだ。『四十二番街』や『ゴールド・ディガース36年』など、バークリーショットや大勢でバイオリンを表現する演出は覚えていても物語は風化しがちである。『泥酔夢』の場合、序盤は退屈なメロドラマが展開される。男が女に振り回されるありがちな話をダラダラと展開していく。

だが、そんな退屈さは後半のレビューシーンで帳消しとなる。

広告にカメラがズームすると、黒背景に顔が映し出される。すると顔がドンドンと分身していきマスゲームが展開されていくのだ。巨大な顔看板を幾何学的に動かす姿の不気味さに衝撃を受ける。今回のテーマは「顔」なので、ありとあらゆる顔芸を見せてくる。

巨大な花をモチーフにした集団アートの中から女がカメラに向かって何度も飛んできたり、大勢で模様を形成したと思ったら急に画面が止まり、紙を破るように人が飛び出してきたりと、3D映画がない時代に二次元から三次元に置換する演出をまくし立てるように描いていく。

他の作品にもある、巨大な建造物を使ってオルゴール人形のように動かす演出も健在で、90年近く前の作品にもかかわらず全く色褪せない衝撃がそこにはあるのだ。これを観てしまうと、序盤の茶番なんかどうでもよくなる。観た人だけが味わえる言語化しにくい異次元がそこにありました。

P.S.大学時代、ミュージカル映画論の授業で本作を観せられたのですが、教授は女の人がカメラに向かって突っ込んでくる演出をサンプリングとして使っていた。折角なら顔看板移動の演出を観せた方が良かったのではと今更ながら思う。

『泥酔夢』に似ている作品

ザッツ・エンタテインメント

製作国:

上映時間:

132分

ジャンル:

配給:

  • ワーナー・ブラザース映画
3.9

あらすじ

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