ゴールド・ディガースの作品情報・感想・評価

「ゴールド・ディガース」に投稿された感想・評価

Kiri

Kiriの感想・評価

3.3
ゴールドディガースとは、お金目当ての女の人を指す言葉で、「ショーガールは男性にお金をたかる寄生虫だ。“ゴールドディガース”だ。」と馬鹿にするお金持ちの男の人たちが、そのショーガールにまんまと魅せられて結婚してしまうという間抜けなラブストーリー。

それと同時に、1929年に起こった世界恐慌によってお金がないうえ、世界大戦の帰還兵で溢れかえった当時のアメリカの社会情勢を、ミュージカルにのせて表現しています。

あまり期待値が高くなかったからなのか、案外おもしろく感じたのが不思議でした笑
アメリカの歴史的背景を、豪華なミュージカルショーで表現しているのが斬新だったし、モノクロの世界なのにとても煌びやかで、色がついているように見えるんです。
あまり古い作品は観てこなかったのですが、なかなか侮れないなぁと思いました。

みんなに盛大に見送られて国のために戦争に尽力したはいいものの、地元に帰ってきたら社会復帰できない、怪我のせいで元の生活を送れないといった帰還兵の現実を描いているという点では、「我等の生涯の最良の年」と相通ずるものがありました。
ただ、こちらの作品は、その男性を待ち続ける女性視点で描かれていたように思います。

政府や国という大きな括りで見れば、戦勝国は幸せだと思ってしまう節がありますが、ひとりひとりに焦点をあてれば、勝ち負けに関わらず皆に不利益が生じているわけです。
改めて戦争は無意味なものだと感じさせられました。
映画自体は低俗なキャラクターが幅を利かす、悪ノリコメディ。

バークレイのミュージカルは定番のカレイドスコープ・レビューから、ピープショウの要素を巧みに取り入れた内容までと多彩。
また大恐慌時代の世相を反映し、軍服に身を包んだ男性エキストラ大量投入の、社会派レビューも用意されていた。
そしてジョーン・ブロンデルは、モノホンのジーグフェルド・ガールだ!
相変わらず予想を凌駕する素晴らしさ。
マーヴィン・ルロイ監督が手掛けたミュージカル作品(というよりレビュー映画)。

時の振付家バスビー・バークレーによる振付は毎回圧巻。今回も巨大セットや小道具を駆使したマスダンスがとにかく凄いことは言うまでもないのですが、冒頭の硬貨を使ったダンス(まだ売れっ子になる前のジンジャー・ロジャースが登場)の衣装がツッコミどころ満載で、なんだか今観ると笑ってしまいました(笑)。なぜかアキラ100%ばりに股間に巨大皿を当てた独特の衣装、今の時代なら絶対にないセンスなのでかなりのインパクトでした...。

あらすじは投資家と女性ダンサーとのありきたりな恋愛を描いていてそこまで特筆すべきポイントは無いのですが、後半の10分以上に渡るレビュー・シーンがとにかく見応えたっぷり。
明るく描かれていたはずなのに、後半になると復員兵のシーンが挟まれるのも大恐慌の時代の映画ならではの演出で見応えがありました。

それにしてもディック・パウエルの大きなお口は印象的すぎる!(笑)
yaya

yayaの感想・評価

4.2
映画が音ありになって割とすぐの映画なのに、綺麗にシンクロしてて感動した。音有りになってようやくミュージカルの醍醐味が発揮できてる。
まどか

まどかの感想・評価

3.8
美しくも、気が狂いそうなレビューシーンが面白かった〜
(白黒だから多分だけど、)ベージュのパンツとブラの上に金貨をあしらった上着を羽織り、下腹のところにくるくる回る大きな金貨をつけた美人が大量にでてくる初っ端のシーンもかなり強烈。

貧乏な踊り子が金持ちとの真実の愛をゲットする王道ストーリーなのも良い!
しかし最後のシーンの意味がよくわかんなかったなあ
桜子

桜子の感想・評価

-
ハリウッドに革命を巻き起こした伝説的演出家・バズビー・バークレーによるミュージカル映画のひとつ。狂気を感じるレベルで革新的だし自由奔放。

"Gold Diggers"というタイトル通り、1929年恐慌に晒されたブロードウェイで生きる人々の拝金主義的思想が爆発していて面白い。豪華絢爛なレビューシーンだけでも観る価値があるかも。

配給:WB
yoichiro

yoichiroの感想・評価

3.0
6月14日 DVDで鑑賞

バスビー・バーグリーが振り付けを担当したミュージカル。大恐慌時代のブロードウェイを舞台に、資金難で舞台に立てない歌手達の苦労話を軸に、上流階級の男性と歌手との格差恋愛が絡んでくる。当時、社会的地位の低かった芸能人の立場がうかがえる。ラストの復員兵をテーマにした陰気なミュージカルは、恐らく当時大きな社会問題だったボーナス軍問題(生活に困窮した元復員兵達が軍人恩給の前倒し支給をワシントンで要求した団体交渉)がモチーフだろうか。
スクリーンでなく自宅TVで鑑賞した為か、ミュージカルシーンよりも
したたかなショーガール達のハイテンポな会話劇が一番印象に残りました。

前半、金も仕事もなくて「今日ど〜する〜?」と、アパートでダベっている様子なんか、もうずっと見ていたいですw

メインがブラッドとポリーの二人に絞られ始めても『あー、二人より女子大勢の方が面白かったんだけどなー』と思ってしまう程でしたが、
後半のブラッド兄と弁護士のじいさんが、彼女たちのペースに完全に巻き込まれていく展開で、再び盛り上げてくれました。

あと、お色気描写も、なにげに高ポイントw
No.79[大恐慌期のショービジネスが他人の幸福の追求を止めたとき] 40点

金さえあればショーが出来るという大恐慌時代当時の状態を反映させたミュージカル。ただ消費されるためだけに作られた映画。ミュージカル嫌いな私は消費さえ出来なかったが、光るバイオリンのとこは「私の20世紀」っぽくて泣いた(10点プラス)。

物語は既存の法則をしっかり辿る仕様になっている。悩む興行主、主役の降板と新人との交代、踊り子たちのあり得ないシンデレラストーリー、などなど。映画は夢を叶える場所でもあるが、その夢が"夢"であると分かるようでは叶っても他人事になってしまう。これを信じてしまうほど当時の人は切羽詰まっていたのだろうか。最後の警察の下りとか無駄すぎて死にそう。

本作品の真髄はトリクシーがフェイを追い出した所にあると思う。ミュージカルが他人の幸福を追求するのを止めた瞬間だ。
どなべ

どなべの感想・評価

3.0
コメディとしての芸が細かくて、微笑ましい タバコをくれと言って金のシガレットケースを受け取りタバコ一本を返すところとか
いろんな角度から舞台のダンスを撮るというのは、もはや映画がただの"舞台の映像化"からそれ独自の文化へ昇華されていることを感じる
>|