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限りなき前進の映画情報・感想・評価・動画配信
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『限りなき前進』の
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動画配信は2026年5月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次
限りなき前進が配信されているサービス一覧
限りなき前進が配信されていないサービス一覧
限りなき前進の評価・感想・レビュー
限りなき前進と似ている作品
限りなき前進が配信されているサービス一覧
『限りなき前進』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
代わりに似ている作品として8件の配信作品が見つかりました。
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限りなき前進が配信されていないサービス一覧
『限りなき前進』に投稿された感想・評価
Omizuの感想・評価
2024/11/17 00:22
3.5
【1937年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
『飢餓海峡』内田吐夢監督戦前の作品。原作は小津安二郎が執筆したものである。終戦後、監督が満州に残留している間に勝手にカットされハッピーエンドに改変されてしまったという曰く付きの作品。
今回鑑賞したバージョンでは間に英語字幕が挟まるという形になっていた。日本でやるんだから日本語字幕くらい作れば…?と思わなくもなかったが…
それはさておきこの作品の核となる主人公の発狂シーンがないため本来の評価が出来かねる。ただ、喜劇調の前半では内田監督の手腕がよく窺える。サザエさんの実写か、と思うほど典型的な家族描写ではあるが、それぞれのシーンが輝いている。
撮影も非常に美しく、流麗なカメラワークが素晴らしい。役者の演技もとてもよい。特にヒロインの轟夕起子の溌剌とした美しさといったら…!
演出の秀逸さをみているだけで内田監督の手腕が素晴らしいことは分かるが、元の状態だったらもっと心に響くものがあるだろうと思う。元々はかなり深刻な話であり、オリジナル版を観てみたい。
#キネ旬日本ベストテン1937
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Takacineの感想・評価
2017/08/23 18:23
4.2
静かなる狂気。
題名だけ知っていた伝説的名画。ラピュタ阿佐ヶ谷で上映最終日と知って、駆け足で観に行きました。
内田吐夢監督、小津安二郎原作(「愉しき哉保吉君」)で、1937年(昭和12年)キネマ旬報「日本映画ベスト・テン」で一位に選出。本作の存在は、我が映画知識のバイブル「映画千夜一夜」(中央公論社)における淀川長治さんの解説で知りました。その圧倒的な映画描写力に感化され、いつか観られる日を夢見ていました。それがついに実現したわけです(*^^*)♪
小杉勇、轟夕起子、江川宇礼雄と日本映画史で名前だけ拝見した戦前の俳優さんたち。特に名優と謳われた小杉勇のどっしりした存在感、タカラジェンヌだった轟夕起子の溌剌とした美しさが際立っていました。
【緩やかに正常から異常へ】
前半は野々宮家の慎ましやかな生活をホームドラマ風に描写していきます。仕事一徹な父、しっかり者の母、お転婆な娘、生意気な弟といかにも典型的なサザエさん一家風。笑いがあり、悩みがあり、それでも健気に生きていく…どこにでもあるサラリーマン家庭。丁寧な描写がとても良いです。弟の雄一と仲が良い北さん(江川)と主人公の娘敏子(轟)の友達以上になれない関係、子供たちに95銭とあだ名される敏子、初めて見るパイナップル…昔の四コママンガのようなクスッと笑えて微笑ましいエピソードが続きます。
ささやかながら暖かい家庭を持つ52歳の保吉(小杉)の心配事は、65歳の定年までにどれだけお金を貯めることができるか。物価高騰、建築中の新居、敏子の嫁入り費用、雄一の学費、老後の資金…早く重役になるのが夢です。
ところが勤務先で65歳定年のはずが55歳に変更され、長年の計画が崩れてしまいます。それを知った保吉の精神は徐々に狂い始めて…
【改変されたラスト】
後半は、保吉が心配のあまり静かに狂い出す感じが日常のちょっとした異変から明るみに出て、やがて幻想(部長への出世、新居の完成、娘の結婚)に囚われ、ついに発狂してしまいます。
このオリジナルを誰がどんな経緯で改変したのかは不明ですが、保吉の幻想部分で話を終わらせることで、あたかも現実化したハッピーエンドにしてしまいました。終戦後、内田監督が満州に残留中の出来事でした。
帰国した監督は当然激怒し、元に戻そうとしましたが完成したネガもプリントも発見できず、内容を伝える解説字幕を入れるしかなかったようです。なんたる芸術への侮辱!!
今回もその解説字幕版を観たわけですが、元々名作なので完成度は高いのですが、淀川さんの解説で知った内容でしたら、鳥肌が立つほどの怒濤の名作だったに違いありません!
料亭での「さんさ時雨」の違和感がより明確になり、異常心理が心に響いたはずです。あの笑顔が狂気とは…!!
なんとかオリジナルのネガかプリントが発見されることを願ってやまないです。
みんなでピクニックに行く上空からの撮影は、どうやって撮ったんでしょうね?今のようなドローンはないから、ヘリかクレーン撮影かもしれませんが凄かったですね!
蛇足ですが、
ラピュタ阿佐ヶ谷は初めて行きましたが、ちょっと面食らいました。上映の約1時間前に着いて整理券を貰い、どこかで時間を潰そうと思ったら…すぐ入場になり席を選べるようになりました。みなさん、ずっと座ったままなんです。結局そのまま席で上映まで待っていましたが、そういうものなんでしょうか?驚きました。
ご高齢のお客様が多く、最終日だったので大盛況で、椅子に座れず座布団も用意されていましたね。
歴史的作品を観れたのは良かったです。もしご関心があれば、「映画千夜一夜」に詳しく内容が載っています。
#内田吐夢
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9
半兵衛の感想・評価
2024/11/16 18:41
4.2
小津安二郎作品ではみな内側にある感情をなかなか出さず人前では淡々と振る舞っているが、この作品の主人公のように一線を越える可能性があったんだよな(少なくとも『東京物語』の笠智衆はそうなってしまう可能性が高いが、作者の美学によりその一歩手前で踏みとどまっているような印象に)。そしてこうした小津安二郎監督の内にある狂気を露出しようとした企画が監督がいた松竹では拒否され、ライバルで親友でもあった内田吐夢に譲られて監督することになったというのも面白い。
生意気な子供たちや勝ち気な娘轟夕起子(結婚への考え方やボーイッシュな口調などとても現代的)、轟とは腐れ縁の無職な江川宇礼雄などのやりとりはコミカルで笑えるけれど、だからこそまだ幼い子供のために働こうとする五十代の主人公が会社で定年制が導入されることになりどんどん狂っていくのがしんどくなり見ていられなくなる。戦後改悪されたバージョンでの鑑賞なのでその狂気は決して前には出てこないが、ラストの静かな暴走は回りの人の反応もあって救われないどうしようもなさが漂ってきて唖然とさせられる。こんなオチの作品に『愉しき哉保吉君』というタイトルをつける小津監督のセンスはヤバい。
内田吐夢監督と碧川道夫カメラマンは小津作品でありながらローアングルをほとんど使わず、小津が絶対やらないであろうカメラアングルを多用しているのも興味深い。特に冒頭での背中越しアングルやハイキングでのダイナミックなロングショットが印象的。
戦前の白木屋やオフィス街の風景が映っているのが貴重。あと現在でも衰えない轟夕起子の美貌も。
オープニングでの音楽が小津作品からの流用かと思ってしまうくらいとても小津らしい曲だった。
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