タイトルに惹かれて借りたら何か凄い究極愛なお話だったフランス映画

全てを手にした男が最後に欲したモノとは？

結末は冒頭で示されるけれど、その過程は狂気だった。



イイ舌を持った若者ニコラ。

権力者ドゥラモンに気に入られ、彼の味見役となる。

しかしそれは何故か極秘。
彼女ベアトリスにも話せない。

が、給料は良いし面白そうだからと続けてみると、ドゥラモンは断食やら砂漠へ行けやら突拍子もない要求をしてくる。

果たしてドゥラモンがニコラに求めているモノとは？



完璧な愛
真の融合

似た背格好で良い舌を持ち、同じように物事を感じ考えられるよう、様々なモノを共有していく。

これでドゥラモンは何を得ようとしているのか？

それをインタビュー形式を取りつつ、過去の映像と共に振り返る作品。

おフランスな自己満映画ではなく、丁度良い感じの見せ方が面白かった♪

全てを手にしたことは無いからオッサンの欲求は理解は出来ないけれど(笑)

まあ想像は出来るかな。

なんともユニークな珍品( ･ω･)ﾉ

ずっと前から見たかった作品を渋谷TSUTAYAで発見。

「私家版」でユニークな復讐劇を綴ったベルナール・ラップ監督の
異色ミステリーでフランスコニャック国際ミステリー映画祭で
グランプリを受賞した作品です。

経済界の実力者フレデリックは大の美食家が、
フレンチレストランで働く、若い美青年ニコラを多額な
お金で試食係として雇う。

しかしフレデリックの彼への要求が次第にエスカレートし
二人の心理ゲームから戦いへと変わっていく……

”愛”をテーマに描いた作品ですが
同性愛でも師弟でもない、”完全なる調和の愛”です。

すなわち、価値観や思考さえも完全にコピーした人間を作る
という究極の自己愛。

支配と狂気！
その果てに訪れる悲劇とは？

人間の心底に潜む無意識の闇を見せつけられるような
ゾクッとする怖さを感じさせる作品です。

• #ベルナール・ラップ

常軌を逸する「味見役」となった男の物語。
どこかクレイジーで不思議な雰囲気のサスペンス。

レストランのウェイター、ニコラは客として来ていた大手化粧品会社の社長フレデリックの目にとまり、フレデリックの「味見役」として雇われることになります。

「味見役」とは、、
フレデリックが食べられないチーズ、海鮮類を出された料理に含まれていないか、事前に味見するという役目。

ところがこの「味見役」というのはそれだけにとどまりません。

まずニコラが選ばれた理由はというと、身長、体重、足のサイズ等、身体的特徴がフレデリックに近いこと。目の輝き、雰囲気、、

おれが苦手な食べ物はお前も苦手になれ！
おれが好きな物はお前も好きになれ！

という感じで、ニコラはフレデリックの分身のように鍛え上げられていきます。

それはどんどんエスカレートしていき、、、

というお話です。

とても興味深く、飽きずに観れますし、面白い作品だと思います。

残念ポイントとしては、、
最後に起きるであろう、ある出来事（終着地点）に向けて、関係者の聞き込みシーンがドキュメンタリー風に入れ込まれているのですが、これがちょっと余計に感じました。
その分、最後をしっかり描いて欲しいかなと、、
これがあることである程度、予想出来てしまうのです(ToT)

狙ってそのような手法を取っているのだと思いますが、無い方が終着点が分からず面白いのでは、、と感じました。

このフレデリック役の故ベルナールジロドーさんですが、オゾン作品の「焼け石に水」にも出演されていて、本作もちょっと似たような雰囲気を醸し出していたのでニタニタしてしまいました^ ^

フレデリック役がかなりハマっていて素晴らしい演技でした！
独特な雰囲気を出せる俳優さんですね。
もうお姿観れないと思うととても残念です(;o;)

ということで、ベルナールジロドーさんの為の作品といっても過言ではない、素晴らしい作品だと思います。