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哀しみのトリスターナ
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哀しみのトリスターナの作品紹介

哀しみのトリスターナのあらすじ

両親が亡くなったトリスターナは、初老の没落貴族、ドン・ロぺに引き取られる。ドン・ロペはトリスターナを女性として捉え、彼女を組み敷く。ある日、外出したトリスターナは絵を描く青年・オラーシオと出会い、互いに惹かれていく。2人は駆け落ちし…。

哀しみのトリスターナの監督

ルイス・ブニュエル

原題
TRISTANA
製作年
1970年
製作国
イタリアフランススペイン
上映時間
99分
ジャンル
ドラマ

『哀しみのトリスターナ』に投稿された感想・評価

本日9月20日はスペインの名優フェルナンド・レイの生誕100周年記念日!

特にブニュエルの代表作に多く出演し、年甲斐もなく色惚けした初老や醜悪な権力者を演じて強烈なインパクトを残したフェルナンド御大。

本作は「昼顔」で初タッグを組んだドヌーヴを再び迎え、
変態ブニュエルが彼女の脚を切断したいが為に制作したといっても過言ではない、年齢差男女の愛憎ドラマであります。

しかもフェルナンド演じる没落貴族の初老ロペと、彼の養女となったトリスターナことドヌーヴ間で巻き起こる近親相姦の要素が変態味を助長させます。
美しきトリスターナを独占しようとする孤独な色情爺さん。
そんな彼の高圧的な振舞いに屈服ながら、純朴な少女は少しずつ狂気めいた女へと変貌を遂げてゆくことに。

それにしてもドヌーヴの目を見張るほどの美しさよ。
彼女はどんな衣装も素敵に着こなしちゃいます。
片脚を失った姿で、バルコニーから聾唖の下男へ裸体を晒す表情は鳥肌モノ。

フランコ・ネロは無頼の凄腕ガンマンから転職し、ここではトリスターナと駆け落ちする画家役を好演。

フェルナンドは本作でも紳士ぶったエロじじいを演じているわけですが、ここでは少し趣向が違って無様な彼の哀しさが際立つ作品となっています。
天涯孤独の彼女を翻弄した見返りに、手に入れたもの・失ったものがなんともうら淋しい。

そしてこうしたフェルナンドの憎たらしいキャラクターはその翌年、名作「フレンチコネクション」でも大いに活きることとなるのです。
3.7
「昼顔」のルイス・ブニュエル監督とカトリーヌ・ドヌーブが再びタッグを組んだ作品。
ドヌーブの少女から憎しみに満ちた哀しい女性へ変貌してしていく姿が印象的だ。

16歳で親を失ったトリスターナ(カトリーヌ・ドヌーブ」は、老貴族のドン・ロペ(フェルナンド・レイ)の養女となる。しかし若いトリスターナを娘ではなく女としてみるようになるドン・ロペは、トリスターナに肉体的関係を求め、事実上の夫婦となる。
最初はドン・ロペの言うことを何でも聞いていたトリスターナだが、次第に自我に目覚め始める。
そんなある日、トリスターナは若い画家オラーシオ(フランコ・ネロ)と出会い、恋に落ちる。

養女に性的関係を求め自分の思いのままにする貴族という設定が、すごく古典的に感じた。しかも二人の関係性の描写は平面的で時代を感じさせる。
 ここでは絶対にエロスが欲しいところ。決してドヌーブがヌードになる必要も、ベッドシーンもいらない。ロペの視線と、ドヌーブの例えば首筋、髪、指などアップでいいし、ちょっとした仕草を入れれば、エロスはドヌーブだけに充分描けるのだ。

 ブランコ・ネロが演じる画家のオラーシオの描き方が、単純で深みがない。このオラーシオとトリスターナの関係をもうすこし上手く描けていれば、この映画ももっと面白い作品になったかもしれない。

ドヌーブは前年「幸せはパリで」を撮り、この年「トリスターナ」だから、まさに油が乗りきった時代だ。それだけにこの映画のドヌーブは一番美しいと思う。この映画では自我に目覚めオラーシオと出会う頃が特に輝いている。
ラストの豹変したドヌーブはメイク効果もあり別人のようだ。しかし、ドヌーブはここの演技が一番観客に見せたかったのではないだろうか。そんな気がした。 

No.1524 2023-554
1970年イタリア🇮🇹/フランス🇫🇷/スペイン🇪🇸映画
監督:ルイス・ブニュエル
脚本:ルイス・ブニュエル
フリオ・アレハンドロ
原作:ベニート・ペレス・ガルドス
音楽:クロード・デュラン
4.0
【自由】

フランコ独裁末期のスペインのマドリードからほど近い古い街トレドが舞台だ。

カトリーヌ・ドヌーヴは、「昼顔」より、こちらの作品の方が気に入っていると話していたことが記録として残っている。

この作品は、トリスターナが足を切断せざるをえなくなることもあるが、脚フェチを思わせる場面が出てくる。ヒッチコックはこの脚フェチ表現を気に入っていたようだ。

谷崎潤一郎もいくつかの作品で脚フェチと言われたりするが、実は、この作品の脚はフェチというより、自由のメタファーではないのかと思う。

トリスターナは、16歳で母親を失い、貴族のプライドにしがみつき働くことを良しとしない老貴族ドン・ロペの養女になるが、ドン・ロペは、トリスターナを次第に女としてみなすようになり、愛情を注ごうとするが、トリスターナは次第に自我に目覚め、他の男を愛するようになり、駆け落ちをする。

ところが、病気でトリスターナはドン・ロペの元に結局帰ることになるが、脚を切断せざるを得なくなり、ドン・ロペと結婚し、“自由を放棄”せざるをえなくなったように見せて..。

ドン・ロペは一族の財産を相続し暮らし向きは改善するが、年老いて衰えが隠せなくなり、トリスターナは自由と財産を手に入れるのではないか..というところで映画は終わりとなる。

トリスターナという女性を通じて、自由が抑圧された状況だったフランコ独裁末期のスペインに重なる物語でもある。そして、偶然なのか、予感があったのか、フランコ独裁は、この数年後に終わりを迎える。

仮に片方の脚(自由)を失っても、片方が残っていれば、自由が完全に失われたわけではない。再び立ち上がり、自由を獲得することが出来るかもしれないと云ったメッセージも含んでいるような気がする。

また、舞台になったトレドは、エル・グレコの作品が有名だが、歴史的にはキリスト教徒やイスラム教が攻防した都市で、そんな背景も、この物語に奥行きを持たせているのではないかと感じさせる。

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