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『首』に投稿された感想・評価

橋本忍映画祭③

戦時中、炭鉱夫が警察署内で脳溢血で死ぬ。不信に思った雇い主が弁護士に、、。

弁護士の正木ひろしの原作を橋本忍が脚本化。

戦時中の弁護士モノとは珍しい。非常事態の中でも一応仕事が出来ていたんだ?当然、権力の横暴、、。
裁判モノも大好物だけど、法廷シーンは一切出てこない^^;

前半は事件を追う捜査風、後半はスリラーいやホラー?ちょっとブラックコメディ?やはり一筋縄ではいかない展開の妙。

この弁護士のやり方は無茶過ぎるし無理過ぎるとも思うけど、終盤の緊張感が凄い。そして皮肉も効いている。楽しめました^_^
以前「シネマンション」の斎藤さんが新文芸坐で鑑賞しオススメしていた作品
ずっと見たかったが配信が無く今回発売されたので思いきって購入💿



「日本沈没」「八甲田山」等の森谷司郎 監督作品


昭和18年の冬1人の炭鉱夫が警察署で死んだ。。
死因に疑いがあるということで弁護士の正木(小林圭樹)が炭鉱主の先田しずえ(南風洋子)から調査を依頼された

正木は死亡診断書に死因が脳溢血とあるのを怪しんだが警察や検事は死体を見せようともしなかった
正木は、そこに拷問死の臭いをかぎ、いかに戦時下とはいえ官憲の横暴、残虐さに激しい怒りを覚え、この事件を徹底的に調査しようと決心する

調査するうちに脳溢血という診断が明らかに偽証であることがはっきりした
しかし死体はすでに埋葬され、いかに弁護士とはいえ警察の許可なくしてそれを掘り返すことは出来なかったし警察が自らの不正を暴露するようなことを許すはずもなかった。。






以下ネタバレ


実在した正木ひろし弁護士
彼の原作から1944年に実際に起こった首なし事件をモチーフに描かれた作品


戦時中という事もあり警官の暴行や拷問は珍しい事では無かった
地元警察の不祥事をひた隠す検事や権力者達

ドン・キホーテの如く不正に立ち向かう正木弁護士と炭鉱夫達
中央の医療機関で遺体を再度鑑定をしてもらおうとするが中々すんなりとすすまない借埋葬している遺体は腐りはじめる

医療機関では全身でなくても首だけ持ってきてもらうと鑑定は出来ると聞き正木は墓を掘り返す決意をする
医療機関で下働きする中原に同行してもらい墓は炭鉱夫達に掘り起こしてもらい中原が遺体から首を切断した

正木弁護士は遺体損壊の罪に問われるかも知れず、もし本当に脳溢血なら正木の将来は無くなってしまう。。
しかし戦時中とはいえ酷い人権蹂躙と正義感から正木は立ち向かうのだった

鑑定結果は脳溢血ではなく激しい殴打によるものと鑑定された
これを受けて正木は巡査部長と死亡直後に司法解剖を行った警察医を告発した
警察、検察は逆に正木の墳墓発掘、死体損壊罪での起訴を検討するなど全面対立となった

10年を越える裁判になり最終的に警察医は不起訴となり巡査部長のみが特別公務員暴行陵虐致死罪で公判に付せられた
戦中戦後の混乱、戦災の影響もあり長期裁判となったが1955年に巡査部長の懲役3年の有罪が確定した


実際の事件なので映画としては、むちゃくちゃ面白いわけではない
けれど遺体の処理が日常の中原と墓を掘り起こしたり首を切断する場面を見守る正木や炭鉱夫達
切断の仕事を終えご飯とお酒をたらふく頂く中原と食事が喉を通らず焦燥しゲンナリする正木達の対比が見事😁
首を東京まで運ぶ電車内での警官とのやり取りもハラハラ🚃


こんな衝撃的な事件があったのを初めて知りました🔰
事件が起きてから映画化まで20年以上
やはり当時の関係者が少なくならないと中々映画化は難しいのかな
ジャニーズの内情の映画化は今直ぐはタブーなのに近いのかも。。

戦時中の混乱期とはいえ医者は不起訴、巡査は3年というのは罪が軽過ぎる気がする。。
【それは果たして正義か狂気か】

前から好きな作品だったけど、改めて観てとんでもない傑作だと感じた。

森谷司郎監督、小林桂樹主演、橋本忍脚本のサスペンス映画『首』。何年か前にCSで放映していたのを録画したが、これはぜひ商品化してほしい作品のひとつ。

反権力主義で有名だった正木ひろし弁護士が、若き頃に担当した『首なし事件』を映画化した作品で、これが本当の "衝撃の実話を映画化" というやつ。

1968年製作の映画なので既にカラー映画が当たり前の時代にも関わらず白黒で撮影しているのは、生首がでてくるショッキングさを抑えるためかもしれないが、ドキュメンタリータッチを狙ったものであり、全編に渡って異常な緊張感がある。

そしてその緊張感の源になっているのは小林桂樹扮する正木ひろしの異様な正義感に他ならない。

本作のあらすじをざっと説明すると、ある炭鉱夫が警察の取り調べ中に脳溢血で亡くなるが、鉱山主は死因に疑いをもち、正木のところへ死因の再調査を依頼する。

当初、正木は形式上の手続きを済ます予定だけだったが、警察や担当検事の不穏な態度から、正木は被害者は拷問死によって亡くなったのではないかと疑う。事件解決に心血をそそぐ。

やがて正攻法だけでは事件解決できないと悟った正木がとんでもない手段を使い出すところから、本作は単なるサスペンスではなくサイコスリラーのような趣になってくる(さらに医学部の小遣い役の俳優さんの薄気味悪さが怖さに拍車をかけている)。

これを異常と言うべきか言わざるべきか。

狂気のように見える正木の正義であるが、本作の舞台となった太平洋戦争真っ只中、時代自体が狂気だった日本において、狂気じみたものでなければ対抗できなかったかもしれない。

……と思わせておいて、戦後になっても全くスタンスを崩さない正木の姿を描くことによって、理不尽があの時代だけのものではなく、いまだ現代にも続いており、それに対する正木の終わりなき戦いが続くことを示唆している。

まさにダークヒーロー。

■映画 DATA==========================
監督:森谷司郎
脚本:橋本忍
製作:田中友幸
音楽:佐藤勝
撮影:中井朝一
公開:1968年6月8日 (日)

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