こういう作品を観てジャームッ臭って単語を使うのは平凡過ぎると思うが永瀬正敏がコメントを寄せているしなんなら台詞で「ジム・ジャームッシュ」って出て来るくらいだから開き直ってやる。ビデオアーティストの彼女と素人カメラマンの彼氏、倦怠期のカップルのまるで調整役（と言うかほぼ愚痴聞く役）の様に真ん中に位置するゲイの青年（眼帯はラングか、それともニコラス・レイか…）。三人ともあぁでも無いこうでも無いと「ぼんやりとした不安」をぶつけ合い、なんとか精神と関係の均衡を保とうとするが、徐々に関係性が歪になっていき…。インディ色が強くただダラダラとした会話が続くだけだからお世辞にも「面白い！」と言える作品ではないが、あんな作品やこんな作品の元ネタでは…？な雰囲気をビンビンに感じる三角関係。わざわざVHSを買ったが余裕で某動画サイトに落ちてて途方に暮れた。

タイトルいい。無味乾燥で虚無な日常にもたらされるほんの少しの潤い。厨二病一歩手前の何とも言えない空気が横たわっていて妙な中毒性がある

ゴダール、ジャームッシュの名前が出てくるが、そんな雰囲気。
ただこの登場人物たちは思ったことを全て口にだして言うので分かりやすい。