二十才の微熱 A TOUCH OF FEVERの作品情報・感想・評価

「二十才の微熱 A TOUCH OF FEVER」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

おもくそ監督出てて最初笑ってたけど、あの言葉は監督の口から出てきたからこそ、こんなに重くて寂しいんだろうな
shalanla

shalanlaの感想・評価

5.0
小学生の頃衝撃を受けた作品。


男の人が男の人を好きになるっていうのも衝撃だったけど
男の人が男の人に体を売ると言う行為も衝撃だった。


衝撃なのに淡々と描いているから
途中で袴田が吐いたと同時に私も吐いてしまった。


なんか寂しい。
そして苦しい。

それなのに何度もあのラストが忘れられない。

こんな日常、映画だからって願わずにはいられない。

きっとリアルなんだろなぁ。 
嫌だなぁ。
私、B級怪獣エイガの本名は【峰尾 宝】年齢は【23歳】

突然【ガチの個人情報】を垂れ流して暑さで気が狂ったのか?と思われるかもしれないが違う。

俺は気が狂ってなどいない。



最近全然マークできてなかったが、それもこれも友人と2人で映画を作っていた。
そして大変ありがたいことに、ぴあフィルムフェスティバルのPFFアワード2022の入選作品として選ばれた。本当に嬉しい。(文面では固いがマジでもうめちゃくちゃ喜んでる。)
その中で先日、入選監督オリエンテーションが開かれ、そこでスタッフの方々や入選監督達と交流をした。その後に今作『二十才の微熱』の監督登壇上映イベントに招待させて頂き鑑賞。
なんでも今作の監督はPFF出身ということでその点でも非常に興味を引かれて楽しみだった。

鑑賞。

お恥ずかしながら橋口亮輔監督作を見たのが今作が初めてだったが、とても丁寧で繊細な作風で良かった。

カメラは基本固定でさらに人物が全身映ってる引きの画での長回しが非常に多い。
そんな中から効果的に打ち出される寄りの、なおかつカメラに動きのあるショットには『おっ』とならざるを得ないパワーがあり、感情を動かされた。

また「キャラクター達の抱える複雑なモヤモヤな感情」との語り手としての向き合い方・表現の仕方に甘えがない上に面白い。
例えば「失恋しきれてないけど吹っ切れた風に笑いながら公園で仲の良い友達にその失恋の話を話す」キャラのシーン。
そのキャラは笑いつつも手に持ったバウンドするボールを常に落ち着きなく地面に弾ませその友達の周りをぐるぐる回り続ける。取り繕った言葉や笑顔だけでは隠しきれていない動揺、モヤモヤがボールを弾ませ辺りを右往左往していくほど痛いほど伝わってくる。

そういうシーンを上記の固定カメラ引き画長回しで淡々と映されるのでじわりじわりと彼らの内面に引き込まれていく。

主要の2人ももちろんのこと、2人のことがそれぞれ好きだったり関わってくる2人の女の子のキャラクターがまた興味を惹かれた。
特に主人公に絡んでくる先輩の方のキャラ。彼女の仕草や関わり方が普通にドキドキしちゃった。『あなたのことは好きよ…でも…』のこの感情、そして【面倒くささ】よ。そうなんだ、面倒くさいんだ、でもそんな面倒くさい感情に向き合うキャラだからこそ追いたくなる。


そして今作を語る上で外して語るわけにはいかないラストの主要2人と客のシーン。
ここのシーン、上映後の監督の登壇のお話で初めて知ったのだがここのお客役は本来、冒頭で耳を舐めまくってたおじさんのキャスティングだったらしいが、監督自身が「ここで冒頭の役者が出た方が映画として綺麗で、ここで私が出て映画がめちゃくちゃになったとしてもそれでいい。これは私の映画だ。」と監督の証明のために出演したとのお話をされていたのだが、その話を聞いた上で思い返すとより、感慨深い。
黙り決め込み、お客を拒否する主人公達に対して怒りの感情もありつつも、『私だってね…寂しい』とお客(監督)が感情を吐露し半泣きになるところが思い返すと結構クる。

今作の制作年は1993年。この頃に同性愛を扱う映画を日本で撮る事の難しさ/大変さは登壇の際に監督が話していたが本当に苦難ばかりだったことは想像にかたくない。
撮影の最中も監督自身ゲイだと言うとを言わずにいたらしいがこれがとても苦しかったと話されていた。そしてそんな中、ついに主演の子に自分自身がゲイで『自分のこういう経験からこの部分の台本は来てる』など話したらしいのだがそれを受け、主演の子は泣き出しそこから演技に磨きがかかったとか。

そういう監督登壇イベント込での今作は非常に有意義な時間で、これから見るどんな映画に対しても、また別の角度の視点が加われた気がした。

今作で監督は映画が台無しになってしまったとしても最後自分が出演することでこれは『橋口亮輔の作品です。』と全ての責任を背負う覚悟の上示して見せた。その姿勢がとてもかっこよかった。

今回、自分の作品が入選し、今作に招待して頂かなければ今作とは到底出会ってなかっただろうことを考えると自分の鑑賞体験として貴重であり、その点でも心に残る映画になって本当に良かった。(関係者席とかいう表記の入ったチケットはもはや宝物。)

監督の他の作品もチェックしてみたい。


そして、この私B級怪獣エイガこと【峰尾 宝】が友人髙橋直広と2人で監督/制作しPFFアワード2022で入選した映画「スケアリーフレンド」に関しての情報は今アカウントのプロフィール欄にて。(いつかフィルマークスにスケアリーフレンドが載ることを夢見て)
RYUYA

RYUYAの感想・評価

4.5
この先進的な同性愛観が30年前の映画で既に深く描かれていたということのあまりの衝撃に、「橋口監督はタイムリーパー説」が俺の中で本気で湧き出してる。しかも商業経験ゼロの監督のデビュー作って。いかれてるわ。アパマダ、あ、違、袴田さんもデビュー作で、ここまでやれるか普通...。ワンシーンワンカット、ほんと、どこを切り取っても名シーンしかない。手前で人物たちが話している後ろのエキストラたちの動きには、もう一個の映画が見えた。貴重な35mmフィルム上映の後、監督のトーク(衝撃の裏話)にもやられて、この1週間は放心状態だった。

余談。映画のアスペクト比が4:3なんだけど、ユーロスペースさんはスクリーンカーテンをそれ用に狭めてて、それやってくれる劇場あんま無いと思うからそこ込みで最高でした!
ハル

ハルの感想・評価

-
時間の流れ方とシーンの切り替わり方がバランスいいなと思った
観られてよかった
HIRO

HIROの感想・評価

3.6
前半はおもんないけど
あの後半にかけてのシチュエーションは素晴らしいね
ab

abの感想・評価

-
何度TSUTAYAの検索機にこのタイトルを入力したことか…一生見られないと思ってたよ…

上映後の橋口監督のトークショーが印象的すぎて、それを聞くまで自分がこの作品に対してどう感じていたのか忘れてしまった!
ぴよ

ぴよの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

(35mm)
終盤めちゃめちゃ面白い。

長回しが多い。

ラストシーンの嫌な感じが凄い(ワンカットでこそないが一発撮りだったとのこと)。
39歳に出てたイムセンさんが誰かに似てるなぁ~と思って、袴田吉彦を見に来た。
この時の袴田吉彦、大学で出会ってたら好きになってる。若いって素晴らしい。
先輩のお家でご飯を振る舞われるシーンは釘付けになった。
最後のお客さんが延々喋ってるのは監督の言葉みたいだなと思ったらほんとに監督だったみたい。

まだまだ若くて可能性は色々。けど輝かしい未来なんて待ってないよ。物凄く辛くて苦しいってわけでもないんだな。でもブツブツが出来たり、吐いちゃったり、泣いちゃう時もある。そんな感じの映画でした。
ギャス

ギャスの感想・評価

3.3
ゲイ(映画の中ではホモ)の描写がフラットだったのが新鮮だった。哀しい聖人でもなく、極端な行動に走ることもなく、秘密主義でもなく苦悩しすぎるでもない。周りもかなりサラッと言及しサラッと話題が変わる。

日常の中、「にんげん」との付き合いを経て自分を探している。まだ定義には遠そうだが、何かひとつ乗り越えた感があって青春だなと思った。
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