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夜行列車
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『夜行列車』に投稿された感想・評価

TS
3.7
【夜行列車内の群像劇】78点
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監督:イェジー・カヴァレロヴィチ
製作国:ポーランド
ジャンル:ドラマ
収録時間:100分
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 久々にこういう映画を観た。ポーランドの巨匠イェジー・カヴァレロヴィチ監督の作品。タイトル通り、夜行列車で起きる一つの出来事。人々はそれぞれ初対面であり、主人公のイエジーと、同じ部屋に偶然居合わせたマルタがメインとなりますが、他の乗車達にもうまいカットが割り当てられており、その分次々と下車していくシーンを見ると切なくなってきます。

 イエジーは、心に余裕がない要素で、二人分の料金を払ってもいいから、一人で過ごしたいと主張する。しかし、部屋には先にマルタという女性がいて、軽い口論となってしまう。しかし、満席ということもありイエジーは割り切るのですが、相席としてもこの距離感は今では考えられない。このあたりも今の日本の文化と比較できて面白い。寝台列車なので着替えたり歯を磨いたりと、相席であれば私生活の一部を見られてしまうのでなかなか強烈。夜行列車なのに、座る空間しか確保されていない部屋もあり、なかなか窮屈ではあるけども、興味深い描写と思いました。巡礼団の方がみんなで座って、着くのを待っているワンカットも妙に印象的。なんなら横に聖像まで持ってきておいているからやや不気味でもありました。

 イエジーは何かを抱えていそうなのですが最後のあたりになるまで明かされません。また、居合わせたマルタは、恋人との関係を清算しようとして旅に出た女性であり、その彼氏が執念深く夜行列車に乗り合わせてくるのも面白い。なるほど、今作はイエジーがそんな執念深い彼氏からマルタを守り、いい感じになる話しか?と思ってしまった自分はまだまだ甘すぎました。そんなものではありませんでした。衝撃的なことは起こりませんが、それぞれの人物達の心情をゆっくり読み解き、想像力を膨らませる、そういう映画だと感じました。また、この自然な感じのそれぞれのカットが本当に良くて、モノクロの良さも最大限に引き出されていました。

 当時のポーランド映画は、やはり戦争などの政治と絡める傾向が多いようですが、今作にはそのような要素は一切ありません。夜行列車を通して描かれる群像劇。映画的な面白い展開はあまりないですが、そういう映画ではなく、人々の言動から、その人の人生がどんなものかをあれだこれだと考える、そういう映画なのだと思いました。不思議と、鑑賞後の満足感はなかなかのものです。
McQ
4.6
物哀しいテーマソングに乗せて夜行列車が走り出す。

俯瞰で乗り込む乗客を、横スクロールで客室を、車窓から顔出す乗客を、、カメラはあらゆる角度から捉えて離さない。

1人になりたいワケありな男と女。ほんのりミステリアスな空気を漂わせながら、じわじわと炙り出される人間模様。

チブルスキー演じるちょっと間抜けなストーカーは神出鬼没。走行中だろうと窓の外からひょっこり現れる!笑

後半、列車から降りて走り出す人間達の姿はまるでゾンビ。これは不思議な光景だった。

主要キャラよりも乗務員のおばちゃんが味わい深くほっこりさせられる。

眠れない夜に夜明かししながら観るのに最適な映画。ワイン片手にほろ酔い気分を味わいたい。
5.0
陰惨な人間関係に空気が停滞しつつも疾走を続けていた列車の運動すらも止められる、後半のあるシーンが凄まじい。停車するや否やある人間を追って人々が森へなだれ込む。

ここのリンチや十字架も象徴的だがゲルニカのブックカバーも出てくるし何なら三等車に乗っていた人々の不穏な表情は収容所へ輸送されているとしか思えない。
やはりそのトラウマを口にする者も登場させつつ、何故か欲求不満な人妻や無欲/性的不能者の象徴たる聖職者、ストーカーなど極端な人種しか出てこない。
故にずっと噛み合わず、距離感に対して一度も重なることのない不思議な群像劇になってる。

列車の飛び乗りはいつか死ぬと忠告されてたツィブルスキが現実世界で乗りに失敗して39歳で亡くなってるのは示唆としか思えない。

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