LDで発掘

名優 ルトガー・ハウアーを偲んで...
追悼視聴のため、評点はつけません🙏

西暦2200年の荒廃した地球...🌏
人類は原始的な生活を送る「地上世界」と、。はるか地下に潜り陽の光が届かない世界「レッドシティ」に二分されていた
そして、レッドシティでは「ジャガー」と呼ばれるゲームで「リーグ」というチームが最強の力を誇示していた
ここに今、地上からリーグに挑戦するため、地下世界へ向かう五人の戦士たちがいた

「マッドマックス 2」に見られるような独特な世界観の中、プレーヤーの中で一際異彩を放つのは、我らがルトガー・ハウアー👤

オランダ人は元々ガタイがでかいので、ラグビーに格闘技的要素の加わったような「ジャガー」のプレーヤー役がぴったりのハマり役💪

もうカッコ良すぎという感想しか浮かんできません🤗

「ブレードランナー」のレプリカントでも見せた両眼孔の奥から出てくる、凄みのある眼力がとても良く効いてます👁👁

また、後半で左目を失っても眼力が半減するのではなく、X-MENのサイクロップスよろしく残った右眼の威力がさらに増した感じを与えるのも印象的😎💥

クライマックスでは相棒のキッダを演じたジョアン・チェンの活躍も強調されるのですが、それでもハウアーの存在感は揺るぎません👍

今回はLD版での視聴ですが、できればデジタルリマスター版でも観てみたいアクション作品です👀
※ググったら無修正全長版Blu-rayが発売されています📀
Amazonで 4049円とは...少しハードルが高いのが難点です💴

漢の意地が炸裂しまくり！


「ブレードランナー」の脚本家として有名なデヴィット・W・ピープルズが自身の脚本を監督したディストピアSFスポーツアクション映画。
主演は「ブレードランナー」「ヒッチャー」のルトガー・ハウアー、共演に「ラストエンペラー」のジョアン・チェン。
他にも、最近では「マグニフィセントセブン」で活躍したヴィンセント・ドノフリオが血気盛んに鎖を振り回していたりします。
しかし、何と言っても、世界が荒廃したらこの人がいないと始まらないとまで言われそうな勢いのイモータン・ジョーことヒュー・キース・バーンが、何故か革ジャン姿とかではなく天竜人みたいな貴族ルックスで登場します!でも、ちゃんと白塗りです(苦笑)


文明が滅んだ23世紀。
人々が熱狂する娯楽は、犬の頭蓋骨を地面に立った棒に突き刺すと勝利するラグビーのようなスポーツであった。
殴るも蹴るも、時には耳を噛みちぎってもOKな暴力的ゲームであり、「ジャガー」と呼ばれる屈強なプレーヤーたちは顔も身体も傷跡がない者はいなかった。
しかし、ジャガーたちは勇敢な英雄として一目おかれる存在であり、シティと呼ばれる都市部のお抱えチーム「リーグ」の所属ともなると貴族並みのVIP待遇が受けられる。
そのため、ジャガーたちはリーグへ挑戦するためにシティを目指して旅をする。
以前はリーグ所属のジャガーでありながら、君主の愛人に手をだした為に全てを失ったサロウ(ルトガー・ハウアー)もその一人であった。
ある試合で、故障によりメンバーを欠いたサロウは、若き女性ジャガーのキッダ(ジョアン・チェン)をテストして仲間に迎い入れる。
試合を勝利で飾り続けるサロウたちは、ついにレッドシティへと向かう。そこは、かつてサロウを追放したシティであった。
サロウの挑戦をわざと承認した君主(ヒュー・キース・バーン)は、試合の中でサロウを抹殺するためにトップ・オブ・ジャガーであるゴンゾに、サロウを二度とプレイできない身体にしてしまうように命じる。
はたして、サロウたちはデスゲームに勝利し、未来を勝ち取ることが出来るのであろうか・・・・・?!


とにかく、世界観を飾りだてする諸々のアイデアが面白いです。
メインとなる「ジャガーのゲーム」は勿論のこと、レッドシティの様々な描写など、「荒廃した未来って、きっとこんな感じなんだろうなあ」と楽しく妄想しながらディティールを埋めていったんでしょうね。
「少年と犬」のオマージュっぽい地下エレベーターシーン(あまりにも深くまでゆっくりと降りるものだから、乗客はエレベーターなのに寝てしまう!)やら、寝返りしたら落下して死にそうな(汗)、垂直の壁に張り出したベッドに寝泊まりするホテル?やら、いくつかのビジュアルがとても印象深いです。二十年以上ぶりの鑑賞でも、特にホテルの場面はよく覚えていましたよ。
それと、君主たちが食べてる食事がすごいです。
給仕がスプーンで取り分けているそれは、コモドオオトカゲを掻っ捌いて詰め込んだ料理！
ピーマンの肉詰めならぬ、コモドオオトカゲの肉？詰め！
これが未来の贅沢なのか・・・・・ゲテモノ料理にしか見えませんが（汗）。
正直、食べたくないっす（苦笑）。

因みに、なんと!
アメリカやドイツでは、出来るだけ映画の雰囲気に寄せた「ジャガー」と呼ばれるスポーツが、国際大会が開かれるまでに普及しているというのだから驚きです。
ちゃんと、（作り物ですが）犬の頭蓋骨を使用するぐらい凝っているらしい。
映画オリジナルのスポーツをリアルに競技として整備して、大会まで行われるなんて素晴らしいリスペクトぶりですね。


そして、何と言っても主役のサロウが超格好いい。
この場合の格好いいとは、ルックスを超えた存在感に対してです。
勿論、ルックスも格好いいのは間違いないですが、寡黙な男の「強靭な意志」が垣間見える生き方からして格好いいのです。
そんなサロウを演じられるのはこいつしかいない！とまで思えるルトガー・ハウアー。
B級アクションの常連みたいな扱いをされていたりしますが、画面にいるだけで引き締まる、（作品によってですが）特別なオーラを発散させている渋い俳優さんであり、本作でもリーグへの挑戦試合で強敵を倒し、どうだと言わんばかりに君主に対してドヤ顔を見せる場面での「静かなる凄み」は、漢が意地を貫く姿をこれ以上ないぐらい見事に体現していて、みているこちらもゾクゾクしてしまうほどでした。
多分、タイトルとなっている「ジャガー流の挨拶」は、この場面からとられているような気がします。勝手な想像ですけれど。
でも、どうせなら、君主を目の玉が飛び出るぐらいに殴ってやってほしかったところですね、ヒュー・キース・バーンだけに（笑）。

傷ついたチームメイトと監督（このオヤジも最高なキャラ）と共に去ってゆく後ろ姿も哀愁が漂っていて良いし、若いジャガーと共に新たな闘いに身を投じるラストシーンも最高です。
ついでに、ラストに登場する敵チームの蛮族っぽいシルエットもメチャクチャ格好いいので必見。


更に語るならば、勝ち組である支配者層と、所詮は負け組であるジャガーたちとの間に存在する見えない壁のようなモノ、本質的に相容れない両者の対比が鮮烈です。
ありとあらゆる欲望を満たした生活をおくり、「どこかで野垂れ死ぬだけの人生」だとサロウを侮蔑する君主よりも、サロウたち「ジャガー」の方が、はっきりと「生きている」と感じられるのは、日々生き抜くことに全身全霊をかけて懸命だからなのでしょう。
そこに、確かな生命力を感じるのです。
そういった意味では、「ファイトクラブ」の様な映画ともとれるかもしれません。

アクション映画として観ると、モッサリとした動きばかりなので面白味も半減ですが、乱発された「マッドマックス」フォロワーの中でひときわ異彩を放つ映画として強く記憶に残り続ける一作。
パッケージイラストのような、エロいハイレグ衣装のジョアン・チェンは全く出てきませんが、漢汁が充満した生き方を学びたいのならオススメです。


レンタルビデオ、セル・ブルーレイ（オリジナル全長版）にて

• #文明崩壊後映画
• #役に立ちそうに見えない防具
• #スポーツ映画
• #犬の頭蓋骨
• #地下世界
• #砂漠ばかり
• #濡れ場はあってもエロは無い
• #石100個ぶん

闘士(ジャガー)に敬礼！
文明が荒廃した遠未来。
この世界の娯楽は、犬の頭骨を敵陣の杭に立てた方が勝者という[ゲーム](起源はどうやらアメフトかな？🏈🤔)
お互いが武装して邪魔しあうから、完全にバトルロイヤルなのです。血が騒ぎますねェ☺️
もともとスポーツの起源は野蛮。サッカーは敵兵士の頭を蹴り転がして遊んだのが始まりとか…(諸説有り)
ローマ時代の剣闘士も大衆娯楽だったというから、荒廃した未来はスポーツも蛮族風に退化するんでしょうね。
何はともあれ、負傷して片目になったルトガー・ハウアーは伝説的にカッコ良い👍
怪我人なのに無敵にしか見えません。
[マッドマックス2]〜[怒りのデスロード]など崩壊後世界(ポストアポカリプト)の名作に最敬礼！( -_- )〉

• #蛮族の世界
• #こんな未来はイヤじゃ