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鶴は翔んでゆく/戦争と貞操のsonozyのレビュー・感想・評価

5.0
『怒りのキューバ(I Am Cuba)』同様、ミハイル・カラトーゾフ監督&セルゲイ・ウルセフスキー撮影監督の創り出す、シネマトグラフィーという言葉が似合う映像芸術。

本作も、オープニングからラストまで、全編の映像のパワー(ショット、アングル、クローズアップ、光と影、多重露光…etc)に痺れまくる作品です。
カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した唯一のソ連映画。

夜明けのモスクワの街。結婚を誓ったヴェロニカ(タチアナ・サモイロワ)とボリス(アレクセイ・バターロフ)は明け方の空を鶴の群れが飛んでゆくのを見る。

やがて第二次世界大戦が勃発し、ボリスは自ら志願し戦地へ。
残されたヴェロニカは家を攻撃され両親・親族を失ってしまい、ボリスの無事を祈りながらボリスの家族と暮らすことになる。

しかし、徴兵を逃れ同居していたボリスの従弟マルクが以前より彼女に恋しており、空襲を受けた際の流れで強引にヴェロニカと関係を持ち、二人は結婚してしまう。。。

タチアナ・サモイロワの魅力が炸裂なのと、すべてのショットが完璧なんですが、特に驚かされるのが、ボリスがヴェロニカを追って階段を駆け上るシーンや、ヴェロニカが人混みをかき分けながら走ったりするシーンのスピード感溢れるカメラワーク。

英語字幕ですがMosfilmのYouTube(4K画質)で観れます。
https://youtu.be/2rINnJat-5k

今月IVCからBDがリリースされるのでポチろうかな。
http://www.ivc-tokyo.co.jp/titles/ta/a0589.html
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