にがい勝利を配信している動画配信サービス

『にがい勝利』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

にがい勝利
動画配信は2026年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『にがい勝利』に投稿された感想・評価

「映画と言えば、それはニコラス・レイのことである」とゴダールが激賞の言葉を捧げた一本。リビア・ロケによる砂漠の戦場ヒューマンドラマ。独英仏米の俳優陣が共演。撮影は「フレンチ・カンカン」(1955)などの名匠ミシェル・ケルバー 、音楽は「赤い風船」(1956)のモーリス・ルルー。

第二次大戦中のアフリカ戦線。英軍司令部は独軍基地から機密書類を奪う作戦を企てる。部隊の指揮官に選ばれたブラント少佐(クルト・ユルゲンス)とリース大尉(リチャード・バートン)はことあるごとに対立し互いを疎ましく思っている。リースは小心者の上司ブラントを軽蔑し、何よりかつての恋人が彼の妻になっている事に塾時たる思いを抱えていた。部隊は作戦を実行すべく砂漠を渡り独軍基地へと向かう。戦場に不慣れな指揮官ブラントは自らは何も出来ず、ただ周りの評価を気にするばかりにリースを陥れようとし始める。。。

大作映画なのだがインディペンデントな香りが漂う個性的な一本。映画の大半が少人数部隊の砂漠シーンである事に加え、人間関係の表現に無言の顔の切り返しを多用する新機軸が用いられている。ブラントとリースの間に横たわる信用無き冷たい目線に対比して、ブラントと腹心のアラビア人モクラーヌとの信頼関係が阿吽のアイコンタクトによって示される。目で語られる繊細な人間関係は観客の想像力を刺激しスリリング。まさに映画表現の極みを目指していると言え、ゴダールの言葉も腑に落ちるところ。

もう一つ、レイ監督作品を連続鑑賞しながら評伝本を眺めていて気付いたのだが、各映画のテーマと撮影時の監督自身の境遇が妙にシンクロしているように感じられる。確信を得てはいないので今は記さないが、ゴダールはこの点を指しているのかもしれない。

本作は仏米共同製作でパリを拠点に制作が進められた。レイ監督にとっては待望のヨーロッパでの仕事で、初めてゴダールらカイエ・デュ・シネマの面々から取材を受けた。しかし、この頃からレイ監督にはアルコール中毒の兆しがあり、さらに本作の撮影中には麻薬にも手を出した。結果、撮影の終盤には現場に支障をきたし、その後の監督人生に大きな影をもたらすことになる。

※「吸血鬼ドラキュラ」(1958)で主演する直前のクリストファー・リーが部隊のメンバーとして出演
期待したほどではないが面白い。戦争映画ではあるが、レイらしく、アクションというよりは、メロドラマ+上司vs部下の対立になっている。自分の失態を見た部下を消そうとする大佐役のクルト・ユルゲンスが腐ってて良い。
T0T
-
2023.3.3 16-18

おもしろいが、大事なところがよくわからない。

冒頭、特殊部隊の訓練用ダミーが並ぶ部屋が映し出され、奥から軍人が列を成してやってくる。この冒頭のショットは非常に印象的である。ショットに立ち並ぶのは人称性の帯ない人形たちであり、列を成してやってくる軍人たちもその例外ではない。

ジミーは、終始アイロニカルな態度で対応する。彼の中で「戦争」以前以後は重要な問題である。戦争が彼をアイロニカルにさせたようである。
対してブランド大佐、ブランド夫人は素直である。ブランド夫人は、過去の恋人であったジミーに未練を残す。大佐は、故にジミーのことが許せない。

とはいえ、ジミーと大佐は根本のところで共通する。彼らは共通して、人を殺すことに対して(広く死に対して)恐怖を感じる。ジミーはこの恐怖に対してアイロニーの立場をとる。彼のアイロニカルな態度は、実はこれに由来することが、映画中盤で明らかになる。ジミーは殺すことには躊躇をしない。それに対して、ブランド大佐は、恐怖に怯えて人を殺せない。しかし彼は自分で手を貸さないのであれば、殺すことに対して躊躇しない。

この2人のドラマを核に映画は展開する。ジミーのアイロニカルな態度は、殺そうとした大佐を助けるという矛盾に帰着する。彼のアイロニーな態度は、倫理を排除するものではない(大佐を救うことが倫理的か、という問題は置いておいて)。それに対して、大佐は終始利己的であり、結局ジミーを徹底的に無下にし、任務を遂行する。

大佐は徹底的にジミーに対して勝利しようする。しかし、ジミーは死に際、ブランド夫人に対して「遺言」を残す。実はこの遺言こそ、大佐に対する絶対的勝利をもたらす(ブランド夫人にとってジミーは永遠になる)。それをよくわかっている、大佐は夫人にその遺言を曲解して伝える。とはいえ、大佐の敗北は、彼自身にとって決定的である。大佐は、任務を遂行したことに得られた勲章をダミーにつけ、映画は終わる。

ざっと、映画の流れは以上のようだが、なぜ「君が正しかった、僕が間違えていた」というジミーの夫人に対する遺言が、決定的なのか。そして、なぜ大佐は、それ誤魔化し「ジミーは夫人を愛していた」と曲解するのか。そこが難しかった。

特殊部隊がドイツ陣営に乗り込むシーンと、砂漠のシチュエーションが良かった。でももうちょっと砂漠を活かせそうと思ったが。割と単純に一シチュエーションに過ぎない感じがした。

『にがい勝利』に似ている作品

頭上の敵機

製作国・地域:

上映時間:

133分

ジャンル:

3.5

あらすじ

戦禍の激しい第ニ次大戦下のイギリス。アメリカ空軍は、ドイツ勢力への爆撃に失敗して多くの兵を失った。サヴェージ准将が新しく隊を指揮することになるが、強引なやり方に兵たちは不満を抱く。だが出撃…

>>続きを読む

最前線

上映日:

1957年05月25日

製作国・地域:

上映時間:

100分

ジャンル:

4.0

あらすじ

1950年、朝鮮戦争のさなか。ベンソン中尉率いる数十名の隊は、味方の大隊がいる地点へ後退していた。その途上、心神喪失状態の大佐と、冷徹かつ反抗的なモンタナ軍曹が合流する。対立と協力を繰り返…

>>続きを読む