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『にがい勝利』に投稿された感想・評価

「映画と言えば、それはニコラス・レイのことである」とゴダールが激賞の言葉を捧げた一本。リビア・ロケによる砂漠の戦場ヒューマンドラマ。独英仏米の俳優陣が共演。撮影は「フレンチ・カンカン」(1955)などの名匠ミシェル・ケルバー 、音楽は「赤い風船」(1956)のモーリス・ルルー。

第二次大戦中のアフリカ戦線。英軍司令部は独軍基地から機密書類を奪う作戦を企てる。部隊の指揮官に選ばれたブラント少佐(クルト・ユルゲンス)とリース大尉(リチャード・バートン)はことあるごとに対立し互いを疎ましく思っている。リースは小心者の上司ブラントを軽蔑し、何よりかつての恋人が彼の妻になっている事に塾時たる思いを抱えていた。部隊は作戦を実行すべく砂漠を渡り独軍基地へと向かう。戦場に不慣れな指揮官ブラントは自らは何も出来ず、ただ周りの評価を気にするばかりにリースを陥れようとし始める。。。

大作映画なのだがインディペンデントな香りが漂う個性的な一本。映画の大半が少人数部隊の砂漠シーンである事に加え、人間関係の表現に無言の顔の切り返しを多用する新機軸が用いられている。ブラントとリースの間に横たわる信用無き冷たい目線に対比して、ブラントと腹心のアラビア人モクラーヌとの信頼関係が阿吽のアイコンタクトによって示される。目で語られる繊細な人間関係は観客の想像力を刺激しスリリング。まさに映画表現の極みを目指していると言え、ゴダールの言葉も腑に落ちるところ。

もう一つ、レイ監督作品を連続鑑賞しながら評伝本を眺めていて気付いたのだが、各映画のテーマと撮影時の監督自身の境遇が妙にシンクロしているように感じられる。確信を得てはいないので今は記さないが、ゴダールはこの点を指しているのかもしれない。

本作は仏米共同製作でパリを拠点に制作が進められた。レイ監督にとっては待望のヨーロッパでの仕事で、初めてゴダールらカイエ・デュ・シネマの面々から取材を受けた。しかし、この頃からレイ監督にはアルコール中毒の兆しがあり、さらに本作の撮影中には麻薬にも手を出した。結果、撮影の終盤には現場に支障をきたし、その後の監督人生に大きな影をもたらすことになる。

※「吸血鬼ドラキュラ」(1958)で主演する直前のクリストファー・リーが部隊のメンバーとして出演
期待したほどではないが面白い。戦争映画ではあるが、レイらしく、アクションというよりは、メロドラマ+上司vs部下の対立になっている。自分の失態を見た部下を消そうとする大佐役のクルト・ユルゲンスが腐ってて良い。
英独スター共演のニコラス・レイ監督
コマンド部隊モノ。
リチャード・バートンはこの手の作品良く出ていますよね(「荒鷲の要塞」「ロンメル軍団を叩け」「ワイルドギース」等)。
ドイツ軍人役の多いクルト・ユルゲンスが珍しくイギリス軍人を演じています。
上官と部下の関係がドラマの味噌になっています。
この映画は国内では未ソフト化で配信も無かったので観賞は貴重でした。

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頭上の敵機

製作国:

上映時間:

133分

ジャンル:

3.5

あらすじ

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