攻撃の作品情報・感想・評価

「攻撃」に投稿された感想・評価

コスタが頼り甲斐があってマジでいい漢なだけに、悔しいよ!!!反戦映画と同時に、クソ上司死ね映画
これは戦争映画として最高峰のものだと思う。

映画の舞台となる作戦そのものは、大勢に関係なさそうな小さい話なのだが、人間的な意味ではとても深みのある作品。

主人公が身体がズタボロになりながら魂だけで生きながらえ、執念の先に向かったのは敵軍ではなく味方の隊長のところという皮肉。「地獄に落ちてもいいからこいつを殺したい」言うが、その状況が既に地獄である。

アルドリッチは善にも悪にも評価的な解釈を与えず、徹頭徹尾冷静なまなざしで人間を見つめている気がする。

もう一つアルドリッチがすごいのは、印象を操る手腕を持っていながら、「表現」に傾かないように、ちゃんと映画の内容に馴染むように照明やカメラの演出がなされているところ。階段から主人公が降りてくるところ、大きすぎない影にそう感じた。

蓮見先生は、あの隊長が「最初から最後までずっと悪い、ニュアンスを欠いた悪役」として気に入らないと言っていたが、ああいう軍隊に向いていない人間が保身のために上手く立ち回って上官になってしまう現実が、わたしには悲しくてグッときた。
ムチコ

ムチコの感想・評価

5.0
はー、過剰! 好き。

エディ・アルバートの描かれ方を見ていると、アルドリッチの持つ「父なるもの」へのオブセッションがつらくなる。
Ryosuke

Ryosukeの感想・評価

3.9
危機的な戦況の中で、遮蔽物越しの撮影が閉塞感を作り出す。砲撃によってカメラも揺れる。
戦車とコスタの切り返しの絶望感。
よくもここまでムカつく人物を作り出したなというエディ・アルバート演じるクーニー大尉の憎たらしさが素晴らしい。
「コスタの分だ!」とか言いながら抵抗できない捕虜をぶん殴り、砲弾の音にビビってヘルメットを被るシーンの情けなさ。
ニコニコ笑顔で降伏しようとする顔、拳銃を足で遠ざけコスタをいたぶる顔等、彼の表情が印象に残る 。
とはいえ、彼への父親からの抑圧も示されていたり、死に場所が欲しかったのではないかと思わせるような死に際の笑顔が見せられたりと、敵役の人物造形も一筋縄ではいかない。
勿論ジャック・パランスも熱演であった。腕が潰れて首をよじらせながら自らの影と共にクーニーに迫ってくる彼は、もはやモンスターにしか見えない。死体になっても顔に執念がこびり付いている。
今まで「バグダッド・カフェ」の人という認識だったジャック・パランス、ほんと頼りがいがあってめちゃくちゃかっこいい。なのにあんな目に遭わせるなんて、アルドリッチはいけず。
いつもは弱虫のクーニーがイキって無力な捕虜を殴る場面が情けなくて、容赦ないと思った。

「ロバート・アルドリッチの世界」@シネマヴェーラ渋谷
TaiRa

TaiRaの感想・評価

5.0
10代の頃に観てアルドリッチ先生から「クソの役にも立たない上司はブチ殺すべき!」という有難いメッセージを受け取り感銘を受けました。

改めて観直すと後の戦争映画へ多大な影響を与えていると感じる。勲章に拘る無能な上官と優秀な兵士の対立はそのまま『戦争のはらわた』へ継承されるし、クライマックスの市街戦における対戦車戦闘は撮り方も含め『プライベート・ライアン』に強い影響を与えている。見張り役が余所見をしている間に画面奥を戦車が通り過ぎる恐怖演出をスピルバーグは必ず観ている。戦車を怪獣の様に撮る感じも。それに冒頭のクレジット場面でラジオ放送を流すスピーカーを映しているのは『M★A★S★H マッシュ』の元ネタかも。戦死した兵士のヘルメットが転がっていくイメージは『史上最大の作戦』より先だ。それと観直して思ったのはかなり低予算な作品だという事。かなりの部分を会話シーンで済ませるし、戦闘中も室内がメイン。迫撃砲のショットは記録映像だし。それでも迫力ある映画になったのは役者の顔が凄いから。ジャック・パランスの鬼の形相は特殊メイクと見紛うレベル。死んででも殺してやるという覚悟が顔面一杯に溢れている。リー・マーヴィンが嫌な奴を演じるとめちゃくちゃ怖いというのもはっきり出ている。そして観た人全員がこの野郎ブっ殺してやる!と思えるエディ・アルバートのクソ野郎演技も素晴らしい。彼の演技がこの映画を成立させていると言って過言ではない。彼は『ロンゲスト・ヤード』でもブッ殺すべきクソ所長を演じている。彼の役にも同情の余地は多少あるが、それでも尚最後まで徹底したクソぶりにはもはや感動する。
hachi

hachiの感想・評価

4.5
第二次世界大戦、ドイツ戦との激戦地を舞台にした人間ドラマ。

ヒール役が分かりやすく嫌な奴。
大佐の腰巾着で味方がピンチでも助けに来ないくせに威張り散らす。

戦場でなくても起こりうるような組織と人間関係のいざこざを見事に描く。
コスタ中尉の執念すごかった。
nagashing

nagashingの感想・評価

4.5
女房を質にぶち込んででも観るべき傑作。坂を転がるヘルメットにクレジットが浮かび上がるスタイリッシュなオープニング、緻密であると同時に過剰な人物造形、加護の祈りが復讐の祈りへと転じてしまうジャック・パランスの死相と影、廃墟の割れ目から覗く構図、見張りの兵士の「志村~! うしろ、うしろ~!」な粗忽っぷりなど、見どころ満載。悪役であるはずのエディ・アルバートが「生きる根性も死ぬ根性もない」「30歳になったある朝、ついに(立派な男になる)“いつか” が来ないと気づいた」と、あまりにも現代的で等身大な弱さを告白した瞬間に泣く。この卑小な男と英雄的なパランスの圧倒的に凄惨でえげつない最後の対決にも唖然。あそこで終わったらもっとよかったのに。
正義の話でした。単純な反戦映画ではないがゆえに、いろいろと考えさせられる映画ではありました。クーニー大尉は不誠実で殺されて当たり前のような悪人として描かれてますが、そうさせている何かもちゃんと描かれてて、それは哀れではありますが置いといたとして、それが発露してしまうのはこれやっぱり戦争だと思うんです。ラスト近くで降伏しようとするクーニーには親近感がわきました。戦うことなんて死ぬのに嫌ですよ。捕虜になって命拾うほうがよっぽどよいです。ですが、戦わない不誠実を責められちゃうんですね。人としてはクズに近いんでしょうが、うーん、しかしこんなスモールアスホールを大尉に置いてる大佐もクソですね。任命責任は大きいですよ。しかも、大尉の父である判事によくされたいからって。とにかく、戦争映画の傑作ですよ。

『合衆国最後の日』と近い設定でしたね。同じく女性は一人も出てきませんでした。
takandro

takandroの感想・評価

4.2
ラスト、自身の影を取り巻きながら階段降りてるところ。身震いした…。
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