軍法会議の作品情報・感想・評価

「軍法会議」に投稿された感想・評価

一人旅

一人旅の感想・評価

5.0
TSUTAYA発掘良品よりレンタル。
オットー・プレミンジャー監督作。

アメリカ空軍の父、ウィリアム・ミッチェルの半生を描いた伝記ドラマ。

空軍が創設されていなかった時代にその必要性を強く訴え、“アメリカ空軍の父”とも呼ばれる実在の軍人:ウィリアム・ミッチェル(1879-1936)の半生をオットー・プレミンジャー監督が映画化した“伝記+法廷劇”の隠れた傑作。

陸軍・海軍は単独で存在していても、空軍は陸軍“航空部”という陸軍の中の一部門に過ぎなかった1920年代半ばのアメリカで、脆弱な空軍力に何の対策も施さない軍上層部を公に非難した罪で軍法会議にかけられた主人公の裁判の顛末を描いています。

空軍の独立とパイロットの安全確保の必要性を強く主張する主人公ら被告側と、最初から被告の有罪を決めつけた態度で裁判に臨む裁判官&原告側の舌戦が真っ向から繰り広げられる法廷劇で、アメリカ空軍の未来の為に自らの地位と名誉を犠牲にしてでも法廷に立ち続ける主人公の勇姿&正当性と、保守的&思考停止した裁判官&原告側の大いなる過ちを対照的に映し出していきながら、二転三転する裁判の行方を固唾を呑んで見守る作品となっています。

のちの二次大戦で戦闘機が軍事戦略の重要な役目を果たしていった事実や、“日本軍のハワイ攻撃”を1920年代で既に予言していたウィリアム・ミッチェルの類い稀な先見の明に驚かされます。現代のアメリカ空軍の礎を築いたのがウィリアム・ミッチェルであり、ラストカットにおける最新鋭戦闘機の隊列飛行がその事実を雄弁に物語っています。

主演はゲイリー・クーパー。裁判では隣に座った弁護人が主に発言しますが、クーパー演じる主人公自らが持論を展開するクライマックスの熱量は圧巻であります。
yuriko

yurikoの感想・評価

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「アメリカ空軍の父」ビリー・ミッチェル。アメリカで最も早い時期に航空戦力の重要性を主張し、イタリア軍のドゥーエと並んで初期の戦略爆撃提唱者として語られる人。
ミッチェルがその重要性を訴えた航空戦力は、WW2で主要戦力の一つとして独日に壊滅的被害を与え、続く冷戦期の核戦略は空軍抜きでは語れない。
アメリカ空軍の独立が1947年、この映画の公開が1955年。航空軍の地位が高まるにつれ英雄ミッチェルとの評価が定着していったと想像する。(ミッチェル像がどう変遷したのかが気になるところ)
軍法会議で米軍兵士の命を第一に考えるミッチェルの姿は、愛国的・人道的な空軍イメージに貢献するものだろう。それは、敵市民への容赦ない空襲戦を予言した人物でもある彼のイメージと奇妙に並存するものである。

・民主主義国家における軍とは?となった。「上官の命令は絶対」軍隊内で民主主義なんてやってらんない、それはわかる。
mh

mhの感想・評価

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戦争ものというより法廷もの。
まだアメリカに空軍がない頃が舞台。
WW1で活躍し空の英雄と謳われた准将(のち大佐に降格)が主人公。
陸軍と海軍に舐めプされてる飛行機の重要性を唱えるため、主人公は軍法会議に持ち込む。
中盤以降、軍法会議がはじまってからは息つく間もない。
裁判官側にはマッカーサーも列席。検索側の弁護人が憎たらしくていい。
法廷ものに必要不可欠な爽快感もある。
裁判結果に続く、終わりかたがあざやか!

数カット、壊滅的にピントが出てないカットがあった。
フィリピン赴任時代に得たマラリアがぶり返す主人公。裁判を無事に乗り切れるのかとハラハラさせて、無事に乗り切るのうまいけど笑った。だったらなくてもいいんじゃね?
TSUTAYAが「良品発掘」ブランドでレコメンドしてるのに、感想がほとんどついてないあたりにレンタルDVD時代の終わりをみてるよう。
面白かった!
軍人の法廷ドラマです。
常識を変えるのは、簡単ではなくてものすごい力と思いがあるのだと感じました。
アメリカの法廷ものはハズレないなと再認識させる拾い物。軍だけではなく、社会の普遍的事象と言える主張と服従を、これだけ面白く描くのだから大したもの。単純に正義を貫くという作りでないのはさすが。R・スタイガー、E・モンゴメリー良しだが、やっぱりG・クーパー!‬
どなべ

どなべの感想・評価

1.0
掛け値無しのつまんない映画
映像もダメ、プロットも幼稚でびっくりした
俳優の給料に予算全部使われたかな、、
たく

たくの感想・評価

3.3
第一次大戦直後のアメリカでは飛行機がまだ戦力として認められてなかったのが驚き。
空軍としてすら成り立ってなくて、エリートの陸軍からバカにされてるのが「オネアミスの翼」の宇宙軍みたいな感じ。

己の信念をかけて裁判劇で孤軍奮闘するゲーリー・クーパーは役者人生の終盤でちょっとお疲れ感が漂う。
真珠湾攻撃の危機を予測するくだりが、やっぱりアメリカは戦勝国だから戦争を正当化できるんだなーって思った。

ロッド・スタイガーの粘着質な弁護士が秀逸。
軍法会議…… 軍内部での裁判のため、上層部批判の結末は見えていたが、、
ゲーリー・クーパーとロッド・スタイガーのやり取り、見事。
K

Kの感想・評価

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空軍の創設を訴え軍内部で孤軍奮闘する男の物語。とにかくゲーリークーパーはカッコいい。しかし、いつの時代も組織内で異論を唱えることがいかに難しいかを考えさせられる物語でもある。

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