明日への盛装の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「明日への盛装」に投稿された感想・評価

三四郎

三四郎の感想・評価

3.9
最後は、生い立ち、家柄がそれぞれ相応しい男女が結ばれ、おさまるところにおさまった。玉の輿を夢見ていたヒロイン高千穂ひづるも、幸せを噛み締めて終幕…と言えるだろう。
高望みをせず、自己を偽らず、他人を騙さず、分相応に生きなさい と説いた映画だと思う。なかなかどうしていい作品だった。

没落令嬢がキャバレーで働くという筋は、戦後日本映画の定番だが、実際、どのくらいいたのかしらん。
驚いたのは板チョコが大きいこと笑 昔は今の倍以上の大きさだったのか!
とにかく主人公のクソ女っぷりがやばい。実家が床屋であることにかなりのコンプレックスを感じて、美容師学校に行くと偽りながら金持ちが集う大学(学習院がモデル?)に入学。しかもその目的は金持ちの息子に嫁ぐためで、更には男を勝手に格付け(これは男性側もよくあることなのでちょっと面白かった。)自分を少しでもよく見せようと金がないのに高いものを身にまとったり、バイトを自分勝手な理由ですぐに辞めたりとにかくやりたい放題。「世の女性たちはこういう女性になってはいけませぬぞ」っていう啓蒙映画だとは思うんだけど、あまりのクズっぷりに途中から逆に愛おしくなってしまった。
観てる間は演出、話ともに凡庸だなあと思ったけど振り返ってみるとかなり狂ってる。最後は飯を食うとこで終わるんだけど、まあ旨そうでよかった。