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当りや大将
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目次

当りや大将の作品紹介

当りや大将のあらすじ

車に当たって傷ひとつもらわぬ大将の"身体を張った商売"は名人芸だ。ある日、いいカモの前に見事当たりを成功した大将だったが、その車は新しい警察署長の車だった...。問題の街・釜ヶ崎に住む"当りや"の天才を中心に、どん底の生活に咲く美しい人間愛を謳いあげた涙と笑いの異色作。

当りや大将の監督

中平康

原題
製作年
1962年
製作国・地域
日本
上映時間
87分

『当りや大将』に投稿された感想・評価

釜ヶ崎に実際にセットを建てて製作されただけにリアリティも抜群だし
長門裕之を初め名演揃い
そんな良い部分を新藤兼人が木っ端微塵にしてる

釜ヶ崎の人間なんてこうだろうな適当さ
大将が改心するのは良いとして
何でブランコ?

黒澤明のヒューマニズムを否定したんだろうけど
格が違いますわ
猥雑で貧しいが活力に満ちた時代。
東南アジアを思わせる混沌とした下町で、刹那的に生きる当たり屋の大将(長門裕之)と、息子を進学させるため地道に貯金を続けるホルモン屋のおばはん(轟夕起子)という、対照的な生き方が示される。

大将は日銭を稼いで女や博打に費やし、借金を抱え、ついにはおばはんの貯金に手を出してしまう。この辺り、大将がいい加減で、金を騙し取ることも平然としているように見える。それでは、ただのクズを描写しているに過ぎない。
刹那的に生きても正義感に溢れ、体を張ったズルはするが、口先で人を泣かせる「ひとでなし行為」はしない。そんな奴は軽蔑すると、豪語した方が良かった。
そんな男が、どうしても這い上がれず、信頼を寄せるおばはんを騙すまでに落ちぶれてしまった。それなら人間を描いたことになるだろう。

また、贖罪としておばはんの息子の将来を背負うわけでもない。時代を切り取った風俗喜劇なので、幼い息子が大人になるまでの時間経過が話にそぐわないのだろう。
代わりに子どもたちへブランコを作るという、象徴的な行為で済ませている。それは刹那的な人間が、他人の人生を背負うという生まれ変わりを示したものではない。
それでも一定の感動を覚えるのは、映像の持つ力ゆえだろう。映像では、具体的な物体(ブランコ)に思いがこもるのだ。
桑田佳祐に激似でお馴染み長門裕之版「生きる」

オープニングの大阪のドヤ街は映画という虚構の空間を超えて現実に突きつける迫力がある。群衆の勢いには見応えがあり、発展途上国としての日本をこれでもかと見せつける。

女将の善意を踏み躙るクズな大将。金の使い方もわからなければ、贖罪の方法もわからない男の哀れな最期も含め、救いようのないストーリーではあるが、それを強く感じさせないのは合間合間のコメディ的なパワープレイが光るからだと思う。

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