洲崎パラダイス 赤信号の作品情報・感想・評価・動画配信

「洲崎パラダイス 赤信号」に投稿された感想・評価


ものがたりの舞台設定、プロット、生活感ある細部のリアリティ、いすれもセンスの光る仕事が見られる傑作。

川の向こうとこちら、そしてそこにかかっている「橋」のメタファーがきわめて効果的。
なにより、脇にいたるまで芝居がうまい俳優がそろい、ことに新珠三千代のセリフ・声の良さが際立っている。
Ichiro

Ichiroの感想・評価

4.1
細野晴臣"洲崎パラダイス"を聴いて以来気になっていた作品。スタイリッシュな映像とテンポの良い展開に唸った。面白い。
この頃の東京は良くも悪くも隙間のある都市であったと感じる。

このレビューはネタバレを含みます

出会いと別れはひとの心に爪痕を残すことである。そのために痴情のもつれが起こるのは世の常であろうな さよならも告げずに去る者に対し、待つ者、影を追う者、残される者…その姿は愛おしく哀しい。ラストで玉ちゃんの見つめる川面には千草の女将さんの子供が落としたおもちゃの刀が浮いており複雑な気分になった。堅気の生活に戻った途端、刺殺される男の姿は人生の因果と不条理さを感じさせる。赤線で働く処女との純粋な恋愛を信じていた青年がそれをコケにした主人公の女を引っ叩く場面は、泥沼のような愛憎劇がある一方で、言い方は恥ずかしいが恋愛における良心というか相手を信じる心もあるのだという書き手の思いが伝わるようで素晴らしかった。最後足元のみを映して描かれる主人公の男女はファーストカットの伏線を回収していて良い(第3の男を思い出させる)
tm

tmの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

思いがけず良い作品。幕末太陽傳と同じ川島雄三監督とは知らず。

由美かおるのしなの川を思い出しながら。女は何歳になっても変わらない、女の性だとしなの川では締めくくっていたが、こちらでは男も女も変わらないね、という内容。一種の諦観なのかな

この土地で同じようなエピソードが幾度となく繰り返されているんだろうなと感じた

ゴムを膨らませて遊ぶ男の子
そば屋の娘、玉子役の芦川いづみが可愛らしい。
赤線廃止されるまで実際にあった歓楽街、洲崎パラダイスやその入り口にある橋や川、街の映像はとても貴重。残してくれてありがとう。
時間はいやでも流れる、川のように。そこにあるものは全て変わるし無くなる。時間や人間や思い出や未来が洲崎パラダイスの入り口で、橋の上で交差する。
腐れ縁の男女、あの後どうなるのかな。

かつて洲崎パラダイスがあった東陽町に当時からある蕎麦屋が唯一まだ残ってるらしい。行ってみたい。
道路は車が通ると砂埃が舞い上がり、雨が降ると家の天井に雨漏りができる。
景気があまり良くない時代の物語。
でも、人々の他人に対する気遣いや優しさが溢れている作品でした。
あの二人(新珠・三橋)がその先に良いことがあるんじゃないかと思わせて映画が終わる。なんとなく後味がスッキリしました。

新珠さんは宝塚歌劇団出身とは思えないほど役にのめり込んでいました。着物で歩く姿が粋ですね。
芦川さんは仕草のひとつひとつに品があってとっても可愛かったです。
mamio

mamioの感想・評価

3.5
東京の東側。永代橋みたいなところから始まり、洲崎という地名を初めて知る。轟ゆきこさんの女将さんは安心感。
 川島雄三鑑賞2作目

「幕末太陽傳」がオールタイムベストなので楽しみにしてました。

東京江東区に存在した赤線地帯洲崎を舞台に放浪してきた男と女が定職に就こうとするが、お互いの関係が悪化していく。

とにかくこの物語は離れられない男と女の愚かさを不思議に描いている。
どちらも嫉妬深くて欲張りで、でも完全に縁を絶つことができない。
これはすごく昔のステレオタイプの愛に見えるが、現在でもこのような男と女は山ほどいると思う。

でも、結局は幸せだと思ってしまう。どんなに情けなくても金がなくても愛してしまうのだから。

僕はまだまだこの男と女の関係が分からないですが、この映画は少し教えてくれたような気がしました。
川島雄三監督は、初鑑賞です、

leylaさんのレビューで、
戦後、洲崎辺りというか木場あたりに遊郭が
あったとは…‼️
今と違った、あの辺りを 
ちょっとタイムスリップしたくなりました。

最初のシーンから大きな橋の上の男女
永代橋かなぁ

遊郭上がりの女に新珠三千代
ヒモ男の三橋三千代。

遊郭前の女将さんひとりでやってる飲み屋に
粗無理矢理住み込む2人。

今村昌平監督作品を観た後のせいか
この映画の女優人が
上品にみえる。

私は、小さい頃、田舎と東京を行ったり来たりしていた。
そのせいか、この映画の女優人の話し方が
あの頃の東京の叔母達を思い出させる。

東京の叔母達は、『お蕎麦』『おいなり』
『おしんこう』と食べ物の前に『お』をつける。
それが、とてもお上品に感じた。

遊郭上がりの女でも
小料理屋の女将でも
川島雄三監督の描く女性は上品に感じる。
私が子どもの頃は、
都会の人と田舎の人のギャップが
まだ激しい時代。
戦後の監督が描く女性も
文化の違いといえども、
日本の女も色々と思える。

金目当て、媚びる女
甲斐性の無いダメ男から離れられない女
女と蒸発した旦那を待っている女

昭和の女は、
耐え忍ぶ、つくす
が、美しいと、されていた時代だった。
broken

brokenの感想・評価

3.7
白黒で映画が始まって、1分で
あ〜これ見てらんないやつだ!
って思ったらめちゃめちゃ見やすかった!
白黒のくせして!

この2人は、色んなとこに住み着いては
また違うとこへ行きって感じの人生なんだね!!タノシソウ!
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