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悪魔の陽の下に
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『悪魔の陽の下に』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

3.9
 厳しい修行によって真実の神の道を求めた田舎司祭が、その意に反し悪魔と出会い、人の心を見透かす術を得る。やがて恋人を殺した女が彼の前に現れる。ブレッソン監督『少女ムシェット』、『田舎司祭の日記』の原作者ジョルジュ・ベルナノスの同名小説の映画化。敬虔な聖職者であるドニサン(ジェラール・ドパルデュー)は、ときに鞭打ちなどの過剰な苦行を自らに課し、自分が真に聖職者に値する才能があるのかと苦悩している。物語は唐突な始まり方で、ドニサンと監督自身が演じる聖職者ムニの対話が室内で繰り広げられる。自分の罪を懺悔するドニサンに対し、自らも神に仕える者としての未熟さを伝えるムニだが、彼の崇高な意思はその言葉をまったく聞き入れようとしない。この一連の室内劇を、ジェラール・ドパルデューは表情なく演じている。明らかに病的というか精気のかけらもない視線、顔色の悪さ、前作『ポリス』で演じた刑事とは対照的なその表情をカメラはじっくりと捉える。まずジェラール・ドパルデューのエピソードがあり、次にもう1人の主人公であるサンドリーヌ・ボネール演じるムシェットのエピソードがある。

 没落貴族カルディニャンの愛人である16才の少女ムシェットは彼の子を身籠っていたが、ひょんなことから猟銃で彼を撃ち殺してしまう。彼女は愛人である医師で代議士のガレに救いを求めるが、名声が傷付くことを恐れ、また家庭を守ろうと取り合おうとしない。絶望に苛まれた彼女は生と死の境を彷徨うことになる。ムニの指令で1人エタンプに徒歩で向かうことになったドニサンがその道中で思いがけなく悪魔に出会ってしまう。この悪魔の描写が非常に難しいし、評価の分かれるところだろう。ピアラはまるで偶然出会ったかのように悪魔を登場させる。家に来ないかと誘う姿は、得体の知れない悪魔というよりも、普通の人そのものである。更に悪魔が現れる前に、ピアラには珍しい風景描写があるのも見逃せない。フレームの中に人物の表情以外が映り込むのを極力避けるピアラには珍しく荒涼とした草原をロング・ショットで捉えたドニサンの彷徨う様子は実に美しい。そしてジェラール・ドパルデューのエピソードとサンドリーヌ・ボネールのエピソードを続けて描きながら、2人の挿話が1つになる瞬間を描く。自殺を選ぶことになるムシェットのその直前、一点を見つめるように物思いにふける1分間の痛々しさは、あまりにもセンセーショナルで生々しい。クライマックスで監督自身が教会の告解室の扉を開けた時の、ジェラール・ドパルデューの表情もあまりにも見事で美しい。
のんchan

のんchanの感想・評価

3.7
モーリス・ピアラ監督鑑賞3本目
『裸の幼年時代』がトリュフォー味があってとても好みでした。

この作品はヴィム・ヴェンダースの『ベルリン・天使の詩』を押さえてカンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞しています。

ジェラール・ドパルデューが主役、ヒロインがサンドリーヌ・ボネールで興味を持ち観たのですが、重要な役所で監督自ら出演していました。素敵な方でしたが、監督の前は画家だったそうです。


北フランスのカンパーニュ地方。主任司祭スグレ神父は、熱心ながらも自己否定感に縛られて並外れた苦行に身を減らす助任司祭ドニサン神父を心配しつつも内に秘めた神秘性を感じていた。
16歳の性に奔放な少女ムーシェットは侯爵と不倫関係で妊娠する。告げに行くと卑劣な逃げ腰だったため逆上し殺害してしまう。土地の医師とも関係を持っていたため助けを求めるも無視される。ムーシェットは自分の存在意義を失って自殺。心優しいドニサン神父は血まみれのムーシェットの死体を聖堂に運び込んで醜聞となり、5年の修道院生活を強いられる。
その後、ランブルで主任司祭となったドニサンは村の人々に信頼される。多忙を極め寝る時間もない日々。亡くなって間もない子供を甦らせたが、それはまるで子供の中の悪魔と戦ったエクソシストのようであり、心身共に疲労困憊して息を引き取る。


宗教色が強いので好みは分かれそうです。
私は無宗教なので、ドパルデューがあの頑強な体躯に自ら鞭(鎖に見えた)打つ姿や目眩で倒れる姿が可笑しくて、まるでコメディかと思って失笑してしまった。

小説原作の映画化なのだが、正直、これがパルムドールとは...
神やら悪魔やら試練やら

タイトルに惹かれて借りたら、当時話題になっていた作品のようで…

が、よく分からん(´Д`)
原作があるみたいなので、そちらを読んでからまた挑みたい。



人々を導いていけるのだろうか。
私なんかで良いのだろうか。
私は非力だ、自信がない。

そんな助祭ドニサン神父(ジェラール・ドパルデュー)。

が、悪魔の誘惑には勝った。
そしたらなんか内なる声が聞こえるように。

そこへ、恋人を射殺して愛人の下へ走ったが受け入れてもらえず自暴自棄になった少女ムシェットが現れて……



なんでこれTSUTAYAアクションコーナーにあるんだ(笑)?

ひたすら自分に自信がない神父が俯いてる作品でしたw

啓示を受けてもなんだかな。

これはもう少しキリスト教を学んでから、文字でゆっくりじっくり味わいたいかも。

ムシェットの絶叫シーンは驚きましたw

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