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妖婆
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『妖婆』に投稿された感想・評価

Kumonohate

Kumonohateの感想・評価

2.6
原作は芥川龍之介の小説。オカルト感満載な雰囲気とか京マチ子のヌードとか、それなりに見どころはあるものの、相手を呪う人間の気持ちが弱く、後半が腰砕けになっている。結局、そもそもの発端であったはずの人間の嫉妬とか欲望とかは尻すぼみになり、得体の知れない邪神か何かによって物語が乗っ取られてしまっている。
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

2.5
ビデオにて鑑賞。うーん、なんとも言えない出来だなぁ。
大正時代、お婿をもらう良家の“お島”。お島に嫉妬する従兄弟の“さわ”。
さわが呪いをかけ、お島と婿との夜の営みが成立しなくなる。婿がお島とは勃たなくなり、さわと良い仲になっちゃう。
さわが呪いをかけるってのが、どうやってんだかわからないし、不透明なんでモヤモヤする。

主演のお島が京マチ子。濡れ場もあるけどいかんせんこの時期もう五十路くらいよね。さすがにちょっとなぁ。お乳首はピンクで綺麗だけど。
序盤の生娘で嫁入りってシーンは流石に無理があるんじゃないか?物語後半は年相応の役柄になるけど。

悪霊が憑いていると祈祷師(三国連太郎)に言われ、滝行とかしてたら、祈祷師に抱かれちゃう。
で、このシーン、いる???物語にあまり関係ないんだよなぁ。

で関東大震災で一家離散。途中不倫とかして子供の霊がついたりする。このエピソードで悪霊払いのアイテム・数珠をゲットする。

再会したお島とさわだが、さわが例によって妬み、呪いをかける。
でもこの時点でさわが妬む理由もあまり感じないんだよなぁ。結局
お島は呪いで年老いて死んじゃう。

お島は妖婆になって、さわと娘のお敏に祟る。
どうせなら中盤のエピソードを削って、妖婆になってからの逆襲をもうちょっと長く見せて欲しかった。

お敏を演じたデビュー当時の神保美樹は滅法カワイイ。
maya

mayaの感想・評価

4.5
最高、、
芥川龍之介の原作が好きで検索してみたら映画化されてたんで喜びの舞を踊りながら観てたら、最初の「脚本、水木洋子」で狂喜乱舞してしまった...怪談の脚本家の方です。怪談が東宝の一大プロジェクトなのに、珍しく女性が脚本家だ、、恋愛ものでもないのに、、と思って観て度肝を抜かれ、またその物語への解釈の奥深さ(怪談をDVDで買うと水木さんの解説が1話1話ついてくる)に平伏したのだった...
怪談は「黒髪」が一番好きだったけど、今作もあの演出が投影されてて、かなりエポックメイキングだったんだな、、と思った。ただ怖い、という最近のちゃちい恐怖映画は惹かれなかったんだけど、やっぱり日本のホラーの怖さは、人間の過ちと後悔をはらみ、そのうらはら深い深い情念が燻りつづける「幽」という表現が的確だと思う。この微妙なニュアンス、表沙汰の部分ではない燻りが、どうともしがたいこの人の脚本の魅力だと思う。お島とさわ、愛と業じゃん...