🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-190 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-534

🖋子供の頃から何度もTVロードショーで鑑賞しました。大人になればなるほどこの西部劇というよりはシュールでリアルなヒューマンドラマの素晴らしさを感じることができます。そのストーリーと脚本の妙味、そして素晴らしい演出の数々、さらにに耳に残るテーマソングなど、傑作としての要素を取り揃えている作品です。

🖋本作までの西部劇のヒーロー保安官は無敵のイメージ、ところが本作では決闘を恐れる1人の人間として描かれていることが当時とても新鮮でした。今までの西部劇のイメージをある意味一新した作品ですですね。絞首刑を逃れた悪漢が5年ぶりに保安官に復讐するために街に戻ってくる。それを迎え撃つために住民に協力を仰ぐが、関わり合いを恐れて協力を拒み、結果保安官は1人で悪漢4人に立ちむかう、そんな物語ですが、協力者を求めながら街中を彷徨う姿や苦悩に満ち溢れた保安官の姿に心打たれます。本作の後、西部劇の作風は大きく変わっていくんですね。

🖋演出的にも作中の時間と現実の経過時間をシンクロさせ、たった1時間20分の出来事がゆえの緊張感やリアリティは素晴らしいものでした。

🖋主演はゲイリー・クーパーで、歳を重ねて渋味のある中年男の孤独と苦悩を演じてアカデミー賞の主演男優賞を受賞しました。またその妻役には、モナコ公妃となったグレース・ケリーが演じていています。さらに耳に残る有名な主題曲『ハイヌーン』、音楽を担当したディミトリ・ティオムキンが同じくアカデミー歌曲賞を受賞しました。

🖋本作は後の作品にも多くの影響とオマージュがなされ、『ダーティハリー』でも
クリント・イーストウッド演じるキャラハン刑事がバッジを投げ捨てるラストシーンは、本作へのオマージュそのものです。

😨Story:（参考: allcinema）
1980年、ハドリービルという西部の小さな町。結婚式を挙げたばかりの保安官ウィルの元に、かつて逮捕した無法者の帰還の知らせが入る。様々な思いの末、彼らとの対決を決意するウィルだったが、戦いに否定的な新妻エミーは一人町を去ろうと駅へ向かう。ウィルは協力者を求めて、炎暑の町を歩き回るが、臆病で利己的な住民たちはその門を閉ざす。やがて正午となり、駅に列車が到着、エミーが乗り込むと同時に、ウィルへの復讐を誓う無法者が降り立った……。

🔸Database🔸
・邦題 :『真昼の決闘』
・原題 :『High Noon』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1952
・日本公開 : 1952/09/16
・上映時間 : 84分
・受賞 :
第25回アカデミー賞 歌曲賞 作曲賞 編曲賞 主演男優賞
第10回ゴールデングローブ賞 主演男優賞 助演女優賞 作曲賞
・監督 : フレッド・ジンネマン
・脚本 : カール・フォアマン
・原作 : ※※※
・撮影 : フロイド・クロスビー、ASC
・音楽 : ディミトリ・ティオムキン
・出演 : ゲイリー・クーパー、グレース・ケリー

🔸Overview （参考:映画. com）🔸
ゲイリー・クーパー扮する保安官が4人の無法者にたった1人で立ち向かう姿をリアルな描写で描き、1953年・第25回アカデミー賞で主演男優賞など4部門を受賞した傑作西部劇。ジョン・W・カニンガムの短編小説を基に「戦場にかける橋」のカール・フォアマンが脚色を手がけ、「地上より永遠に」などの名匠フレッド・ジンネマンがメガホンをとった。1870年、西部の小さな町ハドリービル。保安官ウィルは結婚を機に退職し、町を出ようと考えていた。そんな彼の元に、かつて逮捕した無法者ミラーが釈放され、仲間を引き連れて復讐にやって来るという急報が届く。ウィルは町の人々に加勢を頼むが、誰もがミラーを恐れ協力を拒否。ウィルはたった1人で4人を相手に戦うことを決意する。ヒロイン役には当時ほぼ無名だったグレイス・ケリーが抜てきされ、一躍注目を集めた。

• #死ぬまでに観たい映画1001本

人は言い訳ばかりで行動できない生き物

もしかすると西部劇らしい西部劇を観るのははじめてかも。
1952年制作。モノクロの西部劇。

10時30分ころ、悪党が3人街にやってきた。
そのころ、ケイン保安官（ゲーリー・クーパー）はエミィ（グレイス・ケリー）との結婚式を開いていた。

結婚式の直後、3人の悪党の仲間が恩赦で保釈されることを知る。
3人の悪党は、保釈された仲間を引き取り、4人で、逮捕されたことで逆恨みを持つケイン保安官を殺しに来る。
ケイン保安官は結婚を機に保安官を辞める予定だった。

保釈された悪党の仲間の乗った列車が到着するのが12時00分。　

ケイン保安官は保安官を辞めるのを数時間延長して、街を守るため悪党を倒そうと仲間を募るけど、
・悪党を怖がる人たち
・悪党は許せないと口では言っても行動に移せない人たち
・突然、平和主義者になり闘いには参加できないという人たち
・逆に悪党を支持しだす人たち
結局、仲間は集まらない。

そうこうしているうちに、
悪党3人＋1人vsケイン保安官
の闘いがはじまってしまい…という話し。

1952年の世相を反映しているようだけど、現代でも通用する内容。

はじめてちゃんと観た西部劇かもだけど、84分と短めだったし、割と観られた。
でも、今後、西部劇をもっと見たいとは思いませんでした。

ジンネマン監督作品。

お礼参りに一人で立ち向かうのが当時としては斬新な設定だったらしい西部劇。

まずは主人公、人望無さすぎ…😅
無慈悲にも見える住民達や迫り来る時間(ハイヌーン)の心理描写、無敵超人では無い人間味有るリアルなヒーロー像等、名作と名高いが さすがに今観るとちょっと古くさ過ぎて迫力不足…。
…わざわざ町に戻って来た理由もいまいち良く解らんし…(-.-)
結果、何とかなっちゃうラストもどうなのかなぁ～…😅


でも、汽車から降り立つ悪漢と、すれ違い様に乗り込む新婦と昔の女の演出描写や、孤立無援で3人組と対峙するロングショットの長回しはなかなかドキドキもの～😁


グレース・ケリーが超絶美人だった～😍