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ノートルダムの傴僂男
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『ノートルダムの傴僂男』に投稿された感想・評価

ヴィクトル・ユーゴー原作の不朽の名作の映画化。ディズニーの『ノートルダムの鐘』しか映像化作品は観たことがなく、あの作品でもかなりシビアな内容だったのですが、原作に忠実なこちらはさらに重かったです…。アニメーションでは最後まで普通に登場していたキャラクターが突然死んでしまったりと、あちらのほうがむしろかなり脚色されていたことが良く分かりました。

ルイ11世の治世下のパリで、判事のフロローにより拾われ、ノートルダム寺院で鐘楼守カジモド。生まれつき障害を抱えている彼は、その容姿の醜さからひっそりと暮らしていたが、ある日街にやってきた美しいジプシーの娘エスメラルダをさらうようにフロロ―から指示され、その罪を償うことになり…。

フロロ―のエスメラルダへのゆがんだ愛情、分かるようで1ミリも分からない…(笑)。実らぬ恋はここまで人の嫉妬心を掻き立てるものかとただただ圧倒されるばかりでした。聖職者/判事という当時の絶対的権力者としての身でありながら煩悩に左右されるというこの人間らしさがまた印象的。
そこに巻き込まれ、その見た目によって犯罪者扱いされてしまうカジモドは実は誰よりも美しい心を持っていて、その純粋な人柄を同じく差別と闘いながらも自らの意志を貫いている心の清いエスメラルダも見抜きます。今となってはありふれたテーマかもしれませんが、人々が偏見を持つことに警鐘を鳴らしている点は、約200年前に書かれた本作が時を経ても名作たる所以なのかと。

1939年の映画ながら、カジモド役のチャールズ・ロートンの特殊メイクは今見てもものすごいクオリティ。ほとんど素の顔も見えないしセリフも少ないですが、さすがイギリスが誇る名優ロートンの渾身の熱演というのもあり、ちょっとした眼差しや一言が心に刺さります。特にラストシーンのあの何とも言えない佇まい、ただただ切なかったです…。
あまりの気品漂う美しさがジプシーにはちょっと見えないけれど(笑)聡明なエスメラルダ役がぴったりのモーリーン・オハラ、乞食王クロパン役のトーマス・ミッチェル、運目に翻弄される詩人グランゴワールに扮した後のオスカー俳優エドモンド・オブライエンほか、一流キャストが一堂に会し、さらにはパリの群衆として登場するエキストラの数の多さも他に類を見ないクラス。第二次世界大戦前夜のハリウッド映画の、すさまじいスケールと資金力に圧倒されるばかりでした。きっとスタジオで撮影しているんだろうけれど、どう見てもパリでロケしたようにしか見えないし、CGのない時代と考えると改めてすごい映画だなと…。

それにしてもこの年のトーマス・ミッチェルは、『駅馬車』に『風と共に去りぬ』、さらには本作と超大作への出演が立て続いていてさぞお忙しかったことでしょうね…。
【無くなる前に世界遺産は見に行こう】

ちょっと遅くなったが、先月31日は首里城焼失から一年だそうで、歴史ある建物が災害で壊れてしまうと、ああこうなるのなら行っておけば良かったとつい後悔しちゃう。

個人的には首里城は高校の修学旅行で見たからまだあれだけど、去年首里城と並んでノートルダム大聖堂が焼け落ちたのも衝撃だった。

このコロナ禍で修復もあまり進んでないようで、かつての姿を拝むのは当分先のことになりそう。

映画だけでも行った気分に浸ろうという訳で、今回は1939年版の『ノートルダムの傴僂男』を久々に観た。

アカデミー作品賞作『ゾラの生涯』などを手掛けたウィリアム・ディターレ監督指揮のもと、美術セットも俳優陣もなんとも豪華絢爛な作品。

ラスト、ノートルダム大聖堂が引きの絵になるが、そのあまりの寺院のバカデカさに驚かされる。

チャールズ・ロートンは顔といい、スタイルといい、これ以上ないぐらいカジモド役にぴったりで、特殊メイクをしても元の顔のイメージとの違和感がなさすぎる(失礼を承知でいいます)。

おそらく危険なシーンはスタントだと思うが、このロートン扮するカジモドの動きが俊敏で、名優ロートン、ただのぽっちゃりおじさんではないことがよくわかる。

ラストのロートンの演技は、そこに佇んでいるだけなのに、異形の者として生まれてしまったカジモドの孤独さが見事に表現されていて、純粋にこのキャラクターに同情してしまう。

ヒロインは、ロートンがその才能を見込んだ若き頃のモーリン・オハラ。このときまだ19歳だけど既に貫禄十分。『脱出』のローレン・バコールもそうだけど、何なんだろうこの頃の女優の十代とは思えないような風格は。

あと狂言回しのようなキャラをエドモンド・オブライエンが演じているが、若いし痩せてるしで僕の知ってるエドモンド・オブライエンじゃない(笑)

ってか1939年はトーマス・ミッチェル出すぎだろう……この年だけでも一体何作出てるんだ(しかもどれも名作)。

■映画 DATA==========================
監督:ウィリアム・ディターレ
脚本:ソニア・レヴィン
製作:パンドロ・S・バーマン
音楽:アルフレッド・ニューマン
撮影:ジョセフ・H・オーガスト
公開:1939年12月29日(米)/1940年11月9日(日)
『美女と野獣』は、女性の建前に過ぎない。
『ノートルダムのせむし男』こそ、女性の本音だろう‼
つまり野獣は結局は魔法が解けて、美しい王子に戻る。
しかし、せむし男は顔も体も歪んだままである。
ヒロインは王子に戻る野獣とは恋をするが、醜いままのせむし男とは決して恋はしない。
大事なコトだから二度言う。決してブ男と恋はしない。

野獣でも美しい心の持ち主などと、ディズニーのたわ言ナリよ。
結局、王子に戻るから好きになれたナリ。
どうせたわ言なら、せむし男と結ばれる結末も創れば良いのに。
ディズニーも『ノートルダムの鐘』というアニメで原作を大幅改変したが、せむし男と美女が結ばれる風にはしなかった。
原作のクズイケメンを、良いイケメンに改良してヒロインと結ばせた。
魔法が無いと、ブ男は美女と結ばれない!
それをディズニーは証明しやがったナリね。
たわ言ばかり語るくせに、そこだけ妙にリアルやないかい‼
夢も希望も無い魔法の王国ナリ。
世のブ男諸君、これこそが真実なのである。
原作の19世紀から、いや人類創生の太古から続く真実なのだ。
目を背けるな、強く生きよ‼

本作にはクズ男しか出てこない。
せむし男はヒロインには優しいが、実は他の人には意地悪だ。
せむし男を利用している裁判官(原作では司教補佐)は、心が歪んでいる。
イケメン隊長は浮気者。
クズしか出てこないが、ヒロインはイケメンを選ぶ。
結局、顔で選んでる。
だが、同じクズなら顔で選ぶのが正解かも知れない。

男だって、結局美人が良いのでしょう?
と問われたら、沈黙で答えるのみ。
察し給え‼
「あえて言おう、(人類みな)カスであると‼」(ギレン総帥談)

実は本作では、美女側も苦労している。
美女であるが故に降りかかる災難が、彼女の運命を翻弄する。
この辺りは、醜いであるが故に弄ばれるせむし男と相似している。
自分の心の歪みを見つめられない権威主義のオッサン裁判官が、ヒロインに片思い。
自分が勝手に惚れた癖に、誘惑したと言いがかりをつける。
今でもそうやって、女性を殺すストーカーが居ますな。
振られたら、今度は彼女を魔女として裁判に掛ける。
モテない男の嫉妬は恐ろしい。

醜さから悪のレッテルを貼られ、鞭打ち刑になるせむし男。
美しさから魔女の濡れ衣を着せられるヒロイン。
対照的だが、どちらも特殊な容姿故に人々の心をざわつかせ、罪を着せられる。
両極だが運命が似ている二人。
互いに酷い仕打ちを世間から受けている。共感して当然の立場だ。
なのに、せむし男とヒロインは結ばれな〜い。
「なぜだ、なぜガルマは・・・いや、なぜ結ばれない‼」
「ブ男だからさ」(シャア・アズナブル談)
原作では更に悲惨。
もっと光を・・・いや、もっと魔法を‼

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ノートルダムのせむし男

製作国:

上映時間:

108分
3.5

あらすじ

ルイ11世統治下のパリ。ノートルダム寺院の鐘楼守クアシモドはその特異な容貌のため、人々の嘲笑の的となっていた。そんな彼が美しいジプシー娘エスメラルダに密かな恋をした。クアシモドは彼女を守る…

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ノートルダムのせむし男/ノートルダム・ド・パリ

製作国:

上映時間:

120分
3.6

あらすじ

15世紀のパリ。ノートルダム寺院の広場で開かれている道化祭で、ジプシーの美女・エスメラルダが歌い踊っていた。寺院の副僧正・フロロは彼女に心奪われ、醜い鐘突き男・カジモドにさらってくるよう命…

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