笑う男の作品情報・感想・評価

「笑う男」に投稿された感想・評価

ISSHIN

ISSHINの感想・評価

5.0
好きすぎる…やっばい。
サイレント映画で、こんなに泣かされるとは!
哀愁溢れる純愛映画。
御伽噺のような明快な物語。
また、美しいメロドラマがある。
セリフなんていらない。
「セリフがないから、本当の貴方が見える…」
帝国劇場のミュージカル「笑う男」を観て映画版にも興味を持ち拝見しました。

華やかなミュージカルと打って変わって、映画版は白黒という事もあり「ホラー映画」感がありますね。

常に自分の口元を恥じて隠そうとするグウィンプレン。そんな彼を心から愛するデア。「あなたの真心を見るために神様は私を盲目にしたのよ」というセリフは名言ですね。醜男と美女の愛の物語はいつの時代も人々の打ちます。

さてそんな調子で進む本作ですが、ラストは疾走感が凄くて爆笑してしまいましたw

急に民衆に追われるモンスター感が出てきてw

それでようやくデアの元へ辿り着けそうになる辺りで犬が大活躍してw

そして最後、グウィンプレンとデアと座長と犬が抱き合って

「えwハッピーエンドwww素晴らしき哉、人生!かよwww」

って大爆笑してしまいましたwww

原作はどうなのか気になりますね。

とにかく面白かったです笑
m

mの感想・評価

5.0
1928年制作のサイレント映画。

とても悲しくてとても美しい、素晴らしい映画だった。映画にセリフはいらないかもと思わせる作品のひとつ。

貴族の息子として生まれながらも、国王の命で外科医に「常に笑っている顔」に整形された少年グウィンプレン。旅回り一座に拾われ、「笑う男」として一座のスター的存在になるが、人々から常に笑われ続ける日々はグウィンプレンの自信を奪っていた。しかし幼き頃グウィンプレンが拾った目の見えない少女デアだけは、心からグウィンプレンを愛していた。そんな中、笑う男グウィンプレンが実は貴族であることが女王の耳に入り、貴族に復帰することが決まる。デアと引き裂かれるグウィンプレンは、自分の存在意義をかけて決死の覚悟でデアの元へ戻ろうとする。物語はグウィンプレンに言い寄る貴族の娘や、邪魔をする貴族などが入り乱れながら進んでいく。

おとぎ話のような明快なストーリーの中に、メロドラマの要素あり、ホラー的要素あり、怪奇的でもあれば最後の方はスタントもこなす剣戟映画にもなるという、色々な顔を持つ作品になっていて、2時間近い作品ながら全く飽きさせない。

グウィンプレン役をやったコンラート・ファイトは『カリガリ博士(1919)』のチェザーレをやった俳優。チェザーレの時はなんかロボットみたいで表情がない役だったけど、今回も「笑い顔」一発で悲しみから怒りから、あらゆる感情を演じ分けているということで、まるで縛りプレイ(演技)の人みたい。

そしてなんと言ってもメアリー・フィルビンが素晴らしかった。可愛いし美しいし健気だし、目の見えない役だったけど本当に見えない人のように見えたちなみに彼女はロン・チェイニー版『オペラ座の怪人(1925)』でクリスティーヌ・ダーエをやっている。

しかし名もなき市井の人たちのエネルギッシュなことと言ったら感動的。粗野でイキイキしている。人間って、これが正しいんじゃないかとさえ思った。現代人は幸せな人を探す方が難しくなってしまっていて、なにが進歩だと思う。

一座の仲間も、最初はグウィンプレンを馬鹿にしている風でありながら、結局最期は「みんな仲間なんだな」と思う優しい奴らだった(みんなデアを愛していたのかもしれないけど)。

やっぱサイレント映画はいい。
今さらながら『ジョーカー』元ネタ

何処ぞの馬鹿野郎がへぼコスプレして暴れたからでも、何処ぞのTV局が放映を中止したからでもありません。

それら全てに腹は立っていますが、たまたまですw

1928年のモノクロ・サイレント映画。

ジョーカーより展開が自然で見やすいかも?
まああちらはバットマンとかありきで、どうしても繋がりを探してしまったからな~

これはこれ、全く別物。
だからあのジョーカーもジョーカーじゃなくて、ただの一芸人の話でも良かったのになぁ~とか思ったり。

笑ってしまうチック症は、こちらでは手術で悪党に施された笑顔。
もう、どうしようもない。

笑っているけど笑っていない。
なんて不気味で哀しいのだろう。



17世紀、イギリス。

悪党集団"コンプラチコ"により顔を笑顔に手術されてしまった少年グウィンプレインは、賢者ウルシュスに拾われた。

成長したグウィンプレインは旅芸人となり、"笑う男"として有名に。
一座の盲目美女デアとも良い仲となっている。

しかし、実はグウィンプレインは貴族だったらしく、我儘女公爵と結婚しろ!と逮捕されてしまって……



デアが当時らしい美女!
妖精みたい!!

女公爵も美人だけど、中身がビッチだから嫌い(笑)

で、とにかくグウィンプレインですよ!!
ドーモ君みたいにずーっと笑顔にされてて、口がカッサカサになりそうだな、とか変な心配をしてしまうw

そして本当に怖い。
笑顔なのも不気味なのだけど、笑っていないのにそれが伝わらないというのが怖かった。

サイレント映画はあまり観たことないのですが、『カリガリ博士』から8年後ということもあるのか、それよりかなり映像はキレイでした!

でも110分はちょっと長い。
女王のシーンとか削って100分以内にはして欲しかったです。
あさ

あさの感想・評価

3.6
ジョーカーの元ネタということで
目元で感情を表現するコンラート・ファイトの演技は圧巻
wayfarer

wayfarerの感想・評価

3.5
「笑ふ男」を見ました。1928年のサイレント映画です。

舞台は17世紀のイギリスです。主人公の少年は、貴族の父親が反逆者として王に処刑され、自らも整形手術により常に歯をむき出して笑っている異形の姿にされます。旅芸人に育てられた彼は、成長し、見世物小屋で大人気となります。

パッと見は恐怖映画っぽいですがとても悲しい話です。主人公は心優しく繊細な青年で、自分が大衆の笑い者になっていることに絶望し、盲目のディアとの結婚にも踏み切れません。口は常に笑いながら、目の表情で演技するコンラート・ファイトは凄いです。

正直、ビジュアルの異様さが気になって見始めたのですが、結構見応えのある映画でした。ヴィクトル・ユーゴー原作とのことですが、確かに文芸作品っぽいです。旅の道化師に身を落とした後も、宮廷の謀略に翻弄され続ける主人公が気の毒でした。

それはそうと、女優が綺麗です。

主人公が愛する盲目の女性ディアを演じるメアリー・フィルビン、悪い女公爵ジョージアナを演じるオルガ・バクラノヴァ。役柄は正反対ですがどちらもハッとするような美しさでした。
主人公がジョーカーの元ネタである1928年のサイレント。満を持して観ましたがセットの隅々まですばらしい!貴族の父親が反逆罪で捕まりその愚行を笑い続けるようにと闇組織に笑い顔に整形されしまった心優しい繊細な青年に降りかかる「笑顔」でいることの苦行。泣きながら笑う顔、恋心が切ない。

見世物小屋で舞台を踏み巡業、人気者であるのとは裏腹に悲しみを映しだす鏡台の柄や演出、白塗りにメイクする姿までおしゃれ。かっこいい。ものっすごくかっこいい何かとキマってる映画。「ずっとその顔でいられる君が羨ましいよ」と道化師仲間がピエロのメイクを落とす姿を見つめるグウィンプレインが切ない。

善と悪が混沌とした街なかを貴族のジャケットを着て裾をひらつかせながら笑い顔で走り抜ける姿は心優しい青年でも狂気に見えてまんまジョーカー。影響を受けるのも頷ける。両手で口元を隠し目元と眉毛だけで本来の感情が見える仕草は印象的。とにかく最後の30分はずっと泣いてました。

父親は処刑され人身売買や子供に整形を施しては見世物にしている闇組織に振り回され、その組織にも吹雪のなか捨てられるわでもう辛すぎて泣いてたのに彷徨うなかで死んだ母親に抱かれていた赤ん坊を救うシーンで、助けてほしい子供が子供を助けるって過酷すぎるだろ…としんどさMAXでした。そして今度は遺産のためにあろうことかまた貴族に招き入れようと勝手に結婚を決められてしまったりする……そこで「人間として!」と腕を振り上げる姿が自分にも人権があるんだと力強く訴える感動するシーンのはずなのにいっちばんホラーだった。怖かった〜顔!「ああこれは紛れもなくジョーカー以上にジョーカーだ…」ってなりましたね。

『笑ふ男』の主人公を演じてたコンラート・ファイト『カリガリ博士』でチェザーレを演じてる人だと知りまして…見た目がちときもちわるいし(笑)この手の雰囲気はどうなんだろうと観るタイミングを完全に失っていたのですがこれを機に観てみようかなと思いました〜

あと『笑ふ男』お犬さまが大活躍で最高なので観る機会がありましたら、特にお犬好きな方はぜひそこも注目してみてください笑。
政治的陰謀により処刑された貴族の息子が、人身売買の整形手術で笑い顔を刻み込まれ、道化としての人生を強いられてしまう。ヴィクトル・ユーゴーの同名小説を映像化している、サイレント期のサスペンス映画。

バットマンの人気キャラ・ジョーカーの元ネタとして有名な作品。「笑う道化師」にさせられた主人公が見世物小屋に所属するため、撮影当時のフェスティバルの様子と本物の香具師が映像に収められている。大勢のエキストラを配した、大掛かりな撮影も見応え抜群。

主人公はつねに笑われる立場であり、なおかつ貴族が繰り広げている縄張り争いの重要人物でもあるため、もはや台風の中で飛び回っているような状況下に置かれてしまう。見世物一座に所属している全盲の少女との、幸せを掴み取れるかどうかのラブ・サスペンスが、全編に渡りドライブしている。

何よりも、「人間は苦難に直面すると、意思に反して笑い顔になってしまう」という生理現象と合わせ鏡になっているのが面白い。人間はどういうときに、何を思って笑うのか、ということを再確認してみるのも、また一興。
ボックス「恐怖と幻想の世界」収録で、ヴィクトル・ユーゴー原作の久々のサイレント映画。歯を剥き出しにして常に笑うように整形された男のビジュアルは、「ジョーカー」のモチーフにもなったとか。

一見ホラー風ですが、中身は道化と化した男の悲哀と恋愛を描いたメロドラマ。サイレント映画且つ盲目の女性がヒロインという点でチャップリンの「街の灯」なんかも思い出してしまいます。もう少し男の葛藤を描いて欲しかったですし、サイレントだとどうしても集中力が持続しにくく、観ていて辛い部分も正直有りましたがその笑う男を演じたコンラート・ファイトの口が固定されている故に目を中心に喜怒哀楽を表現している演技は〇でした。
Y

Yの感想・評価

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笑った口のまま浮かべる悲しみの表情が悲痛 ただでさえ白黒かつサイレントなのに、口の形を固定されてしまうのめっちゃリスクが大きく思える これを演じ切ったコンラートファイトすごい

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