三隅研次✖︎若尾文子

もはやこの組み合わせはありがたい🔥嫁いだ先で理不尽な目に遭う文子のお話し！
三隅監督が手がける辛い物語は繊細に描かれるので疲労感が少ない気がします！あと文子の顔と雪などのロケーションが美しいのでバランスが取れてます☝️珠緒さんの存在感も素晴らしいです👍

人の世の浮き沈み。人間万事塞翁が馬ではありますが。

妾の女中と共存する歪んだ関係が前時代的。

次から次へと早い展開、何ともはや人がよく死ぬ。扇情的な効果音がサスペンスの様。

白い肌の若尾文子が美しい。

「雪の喪章」

冒頭、昭和五年。金沢一の老舗、金箔商狭山家、嫁ぎ、絶望、関係、戦争激化の事情、一枚の赤紙、戦地、軍需会社、金箔業、線路の風景。今、愛しては悩み、恨んでは愛する雪国の女の運命が写し出される…本作は水芦光子原作を三隅研次が一九六七年に監督した文芸もので、この度DVDにて初鑑賞したが面白い。女性文芸大作としては傑作だと思う。正に運命(さだめ)を描いた作品で、降りしきる雪がなんとも女性の心情を映し、消えゆく雪は彼女が愛した愛の命なのだろうか…。若尾文子の足を温めるシーンがなんとも印象深い。タイトルがすごく物語に合っていて良い題名を見つけたなと感じる。電気をつけた瞬間に部屋に入ったら玉緒と情事に浸かってる旦那とのシークエンスも印象的だ。こんな全編が美しい映画も滅多にない。三隅の降らす雪は儚く切なく美しい…