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初恋
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『初恋』に投稿された感想・評価

たむ
4.1
17歳で妊娠、結婚、出産を迎えるカップルを追ったキェシロフスキ監督のドキュメンタリーです。
どうなるかわからない題材のドキュメンタリーですが、カップルの気持ちや行動はずれません。
むしろまわりの大人や社会の方が2人を疑ってかかっていきます。
オープニングから医者であったり、それぞれの両親であったり、同級生の友人ですら、若い2人の事を否定的に見ています。
人生を肯定していこうとする若いカップルを追うキェシロフスキ監督が撮っていく短い期間の中で、偏見や常識と葛藤する、それでも前向きな映画へと昇華していきますね。
adeam
2.5
フィクションへと徐々に移行する期間にあったキェシロフスキによるテレビ用のドキュメンタリー。
クラクフ短編映画祭でグランプリを受賞したそうです。
17歳で妊娠した少女と20歳の学生のカップルが周囲の大人たちに苦言を呈されながらも、出産を迎えるまでを追いかけています。
メインの少女は物陰から覗くカメラを不自然なほど意識せずに振る舞っている一方で、出番の少ない人々や通行人は逆にしっかりカメラを見てしまったりと作りがまだ安定しておらず、その揺らぎが今となっては見どころな気がします。
ラストシーンの夫のやや無神経な言葉で、今作がダルデンヌ兄弟による後の傑作「ある子供」の前日譚のようにも見えました。
クシシュトフ・キェシロフスキ監督作品。

どんな作品なのか全く知らず、色んな中高生から初恋を聞き出すのかと思ったら全く違った。
ファーストシーンは、産婦人科の診療室である。そこに本作の主人公であるヤチカが現れる。彼女は17歳の高校生で既に妊娠しており、出産する予定もあるという。では出産は望まぬものかと言えばそういうわけでもない。彼女は19歳のボーイフレンドのロメクと仲良く付き合っており、結婚する予定だそうだ。実際に本作にロメクも登場し、カメラは二人の同棲生活や結婚式、出産に立ち会うことになる。

初恋というほどには甘くもなく、むしろ困難に立ちはだかるビターな二人の姿が映る。だが、それでも二人が幸せになるために純心に動いている様子は心動かされるし、カメラで二人の貴重な時間や様相をドキュメントし作品にしているのは本当に素晴らしい。

以下、本筋に触れます。

ただ二人が万事快調なわけではない。高校生で妊娠・出産することは、当時のポーランドであっても普通のことではない。ヤチカが高校の成績開示で、先生たちに囲まれて叱責される様子は、大人の不寛容さや学校制度の頑固に胸が痛くなる。またヤチカが女友達と話しているときも、女友達に暗に結婚し、産むことを非難されるし、女性として家庭をもつことが本当に幸せなことなのか価値観を揺さぶられる。

ロメクも結婚の意思を固くしているわけでもない。本当にロメクはヤチカより「子ども」である。彼が男友達とヤチカや結婚について話している様子には、ヤチカを単なる遊び相手と思っていたふしがあって不安である。さらに二人はヤチカの祖母の家に転がり込み、空いている部屋にペンキを塗ったりリフォームをして住もうとするのだが、警察がきてトラブルになってしまう。この嫌がらせにも胸が締め付けられるのだが、ヤチカが勇敢に立ち向かう姿はさすがである。

そんな二人の姿をみているから結婚式の様子は感動的である。結婚式には綺麗なドレスをまとったヤチカとそれを見守る父母がいる。冒頭の診察の場面で、ヤチカは妊娠していることを父に打ち明けたら、家にはいられないと言っていた。おそらく父は保守的な人物なのだろう。しかし父は結婚式に参列して、娘を見守ると共に花婿に娘をよろしく頼むと声をかけるのである。やはり父も人の子なのだ。そして結婚式とは当事者のためももちろんあるが、このように和解をもたらす場であることもよく分かる。

ヤチカとロメクは結婚式をして、ヤチカは無事出産する。困難もあったが、二人は何とかやっていくのである。しかし二点気になることはある。それはロメクに対してである。

ロメクはヤチカが無事に出産したとき、即座に連絡をとる。その連絡をとる相手はヤチカではなく、実の母親なのである。もちろん当時の医療体制の問題で、ヤチカには会えないのかもしれない。しかし実際に産んだヤチカを無視して、母親に産まれた喜びを話すのは何か違う気がする。

さらに場面が替わって、二人は家庭で娘のエヴァに話をする。その時、ロメクはエヴァには、たくさん勉強をして色んな経験をしてから結婚してほしいことを言う。マジで何様である。ヤチカの苦労を何も分かっていないし、彼女の前でそのような本音を言うことも意味が分からない。

私にはあまりにもこの二点が気がかりである。そしてロメクはまだまだ未熟だと思ってしまう。

本作は1974年の作品だから、二人はもう70歳ぐらいか。まだ生きているのだろうか。祖父母になったのだろうか。もしかしたらもう曾祖父母になっててもおかしくない。ただ二人が別れているかも、祖父母になったかも極論どっちでもいい。けれど健やかに生きている/いたならそれでいい。

『初恋』に似ている作品

17歳の瞳に映る世界

上映日:

2021年07月16日

製作国:

上映時間:

101分

ジャンル:

3.8

あらすじ

ペンシルベニア州に住むオータムは、友達も少なく、目立たない17歳の高校生。ある日、オータムは自身が予期せず妊娠していたことを知る。ペンシルベニアでは未成年者は両親の同意がなければ中絶手術を…

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