【ヴァンパイア映画のススメ】
『ハンガー』(1983)

◆本作のポジショニング
　人類 ←← (伴侶化) ←← ヴァンパイア

〈見処〉
①デヴィッド・ボウイ36歳、
　ヴァンパイアに扮する。
・『ハンガー』(和訳「渇望」)は、1983年製作のヴァンパイア映画。
・本作の舞台は深夜のニューヨーク。クラブで若者を誘うミステリアスな一組の男女。何世紀もの時を生きる女性吸血鬼のミリアム(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、時代ごとに愛する人間を見つけ、不老不死の血と永遠の美を与え伴侶にしてきた。そして彼女が18世紀に見出した現在の伴侶がジョン(デヴィッド・ボウイ)である。
・美と贅の限りを尽くす２人だったが、突然、ジョンに老化の兆候が現れる。彼は老化現象を研究する医師のサラ(スーザン・サランドン)を訪ねるも、真剣に取り合ってもらえず、急速にその容貌は衰えてゆく。一方ミリアムも、先の見えたジョンの後釜としてサラに関心を抱き、接近する…(Wikipediaより抜粋)。
・本作は、美男・美女の吸血鬼の末路を斬新な映像で描く退廃的スリラー。公開当初は酷評を受けたが、ボウイに対する「老化」の特殊メイクや女性同士の性描写もあいまって、次第にカルト的人気を博すようになった問題作である。
・本作は『トップガン』トニー・スコットの初監督作品。また、フランスの至宝、カトリーヌ・ドヌーヴは、英語により本作をチャレンジ。デヴィッド・ボウイにとっては、本作は、彼の出演作で日本で認知度の高い大島渚監督の『戦場のメリー・クリスマス』と同年に製作された作品である。

②結び…本作の見処は？
これは…問題作すぎる。ヴァンパイアをテーマにしなくとも成立しそうな作品内容。
○: 3人の主要キャストによる、耽美で退廃的な作品。これが美というものだろう。
○: 短時間に老化減少が進むシーンは、いま見ても違和感がない良くできたメイク・アップ。
▲: 壮年のデヴィッド・ボウイの出演場面が少なく、見処を逸している感あり。
×: 芸術風な撮影を展開も、ワン・ショット毎の尺が長く、出来の悪いミュージック・ビデオを見ているようで、ストーリーを楽しむものではない。

本作は映画鑑賞の達人レベルではないと良さがわからない作品なのだろうか？自分には、難解すぎました。

• #ヴァンパイア映画のススメ

ハンガー🎬のリメイクが決定！
https://screenonline.jp/_ct/17455008

というわけでオリジナルを再鑑賞。
トニースコットのデビュー作。
トニースコットはリドリーの弟さん。
68歳で橋から飛び降り自殺なんですね。
知らなかった。

カトリーヌドヌーヴとデヴィッドボウイが
不老不死のヴァンパイアと元人間のヴァンパイア。　
クールな2人。
TVではトムとジェリー。
スーザンサランドンは老化を研究する博士。
プロジェリア症候群も出てきます。
ドヌーヴとサランドンのベッドシーンは
サランドンしか脱がない。
ハンガー（飢え）はセリフで登場。
上品すぎてあまり盛り上がらないけど
猿が名演技でした。
ウィレムデフォーもいたの？
この映画の主役は、
ディックスミスの特殊メイクですね。
ディックスミスはアマデウス🎬でオスカー受賞。
日本でも講師に！Wikiより
黒沢清監督のホラー映画『スウィートホーム』のメイクを担当したほか、1992年から2000年まで代々木アニメーション学院特殊メイク科で講師を務めた。

弟子のリックベイカーは狼男アメリカン🎬などでオスカー7回受賞。
カズヒロ（辻一弘）も弟子で、ウィンストンチャーチル🎬スキャンダル🎬でオスカー受賞。

（初回鑑賞は映画館）

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アクション映画で有名なトニー・スコット監督（故人）の長編映画初監督作品はなんと芸術映画風ホラーだった。現代の人間社会でひっそりと優雅に暮らす吸血鬼たちをエロティックに描いており、当時としては非常に斬新。すでに派手な色彩と細かいカットの切り返しでスタイリッシュな映像を生み出し、天才ぶりを発揮している。だが本作は興行的にずっこけ、酷評されて（たしかに終盤の展開は雑）、トニーは１、２年後の『トップガン』まで干されてしまったとか。その後、『トゥルー・ロマンス』、『サブウェイ123 激突』など派手なアクション映画ばかり撮るようになったのも頷ける。
本作は決してお薦めはしないが、一部のファンにカルト映画と評される、傑作ホラーロマンス映画だ（と思う）。トニー・スコット監督の原典として確認してみるのもいいかもしれない。

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